梅ちゃん先生
NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」を楽しくみている。普段テレビドラマなどはほとんど見ないから、朝の連続ドラマが待ち遠しくなるのは「お華はん」以来で、私にとっては実に46年ぶりの事といえる。「梅ちゃん先生」は終戦直後の混乱の中、掘北真希が扮する医学生 ”梅子”とその一家を描いたドラマで、毎回・毎週のストーリーがテンポ良く「お約束」通りに展開するので安心して見ていられるのである。
画面を見ていると、そこここに焼け跡バラックが残っていた子供の頃を思い出し、盛り場の傷痍軍人やら進駐軍のワシントン・ハイツ(今の代々木公園)の記憶が蘇って、自分が生まれた頃はかくも貧しく混乱の時代であって、改めてあの頃は大戦争まもなかったのだと感慨が沸いてくる。それからもう一つ面白いのが高橋克実が演じる「昔の頑固オヤジ」で、その頑固オヤジをお母さんやお婆ちゃんが、うまくいなして丸め込んでしまう家族風景がなんとも微笑ましく、今や「地震・雷・火事・オヤジ」という言葉もすっかり死語になったとテレビを見ながら思う。
ドラマでは梅子がインターンで研修する帝都大学とは、おそらく東京大学医学部がモデルであろうが、その耳鼻咽喉科教授がかなりオタクっぽく作られている。考えてみると私の祖父が終戦の頃、東京帝大医学部の耳鼻咽喉科教授だったから、作り話といえども 「これのモデルが我が爺さんだとするとちょっと酷い」 などと我が家では苦笑していた。先日久しぶりに回顧録などを引っ張りだして読んでみた処、祖父は昭和21年に帝大を辞めているので、ドラマに出てくる昭和26年ごろの教授は祖父の後任だったかとちょっと安心したりする。
さて「梅ちゃん先生」はこの後、掘北真希がどうオバサン顔になっていくのか、ドラマの進展が楽しみなのだが、ただ彼女の鉛筆の持ち方だけは何とかならないものだろうか。今は親指を人差し指の上にのせて鉛筆を握る若い人が結構いるが、昭和一桁生まれは誰もそんな持ち方をしなかったハズで興ざめである。ここはぜひとも演技指導して欲しいものだ。それはさておき出勤前ばたばたとしていて、全部をゆっくり見る事が出来ない番組を、HDレコーダーに録って夕食時にゆっくり鑑賞するのが最近の楽しみである。
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