石原知事の尖閣購入
「日本人のきずなってその程度ですか」と日本在住の米国人ジャーナリストが週刊現代の特集で述べている。東北大震災のガレキ処理に直面するや、放射能は基準値以下でも多くの自治体が「市民」の反対などで受け入れを拒否している事に「歯がゆくてならない」そうである。地震と津波の後にあれほど「連帯」を強調した人たちも、もしかしたら自分の身に危険が及ぶかも知れないと感じた途端に、関わりを持たない様に見て見ぬ振りをする姿に「もう一度、本当の絆とは何か」を問うているのである。キリスト教の教える”愛”、「アガペー」は自己犠牲的な無償の行為を指すと云うが、いくら日ごろきれい事を並べていても、自分に影響が及ぶ危険があれば考えを翻して絶対の安全を求めるとなると、あの絆や自粛は一体何だったろうかと無宗教の私でさえびっくりする。
そういう私も何ができるわけではないが、スーパーでは食品や野菜はなるべく東北地方のものを買い、お米は昨秋から福島産米を通信販売で購入し続けている事は、何度か当ブログでアップした通りである。人が買わない時に買ってこそ、東北への支援ができるのではないかと、江戸っ子おっちょこちょいの私などは小さな意気に感ずるのであるが、同じ意味でいち早くガレキ受け入れを表明し、実行に移しつつある我が石原東京都知事の判断は実にすがすがしいものである。その石原知事が今度は尖閣諸島を東京が購入すると発表したが、何も出来ない民主党政権に変わって、東京都が国の領土保全を行う事に私は諸手を挙げて賛成したい。
頭は良いのだろうが神経質そう、かつ傲岸に見える石原知事の言動には時々首をかしげる部分もあるが、大都市で初の市民マラソンである東京マラソンを始め、オリンピック招致を図るなど、従来できなかった事をリーダーシップを持って遂行する姿勢には賛同を表したい。都民税が尖閣購入に使われるなら首都の納税者として大賛成であるが、もし税金で尖閣を買う事に議会の賛成が得られないなら、起債なり寄付金を募集すれば私は喜んで応じたいところである。こんな提案が出来る石原都知事をもつ事を都民として誇りに思うし、こうなれば原発や海兵隊基地を東京の新海面埋め立て地にでも誘致し、東京はきれい事ではなく「本当の絆」とは何かを全国民に示したらどうだろうかと江戸っ子は思うのである。
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コメント
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大賛成である。
私も寄付したい。
ついでに日本海の改名反対にも署名しよう。
投稿: のすけ。 | 2012年4月17日 (火) 23時32分
のすけさん
何でかの国たちは、勝手にコンプレックスを抱き、逆恨みをするのだろうか?
それで、ハラジュクやギンザにあこがれるのですから不思議ですね。
米国にあこがれながら反米と叫んだ日本に数十年遅れているのでしょう。私は全共闘が盛んだった時代にも反米などと叫んだ事は一度もありませんが・・・・。
投稿: バルクキャリアー | 2012年4月18日 (水) 21時00分