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2012年4月15日 (日)

2つの東京六大学

また春がやってきた。東京六大学野球の結果が気になって、週末は神宮球場に通う忙しい季節である。別に野球部関係者ではないし、孫に近い子供たちの野球に一喜一憂する理由もないのだが、なぜかこの季節になると六大学野球の結果が知りたくて浮き足立ってくるのは永年の習性に違いない。なにせ我々が子供の頃のスポーツといえば野球だけで、巨人軍くらいしか知らない時分に、小学校で「立教の長嶋ってのはすごいよ」などと云う、ませた友達の話を聞くと「すごい野球通がいるのだなあ」と尊敬の眼差しでその解説を聞いた方である。六大学野球と云うのはスーパースター達が集う場所だと刷り込まれて育った世代としてみれば、いまだに子供時代に埋め込まれた憧れは消えないのである。


と云う事で、昨日の雨で流れた2012年春のリーグ戦開幕初戦の観戦に今日は神宮球場に向かう。快晴で絶好の野球日和の神宮球場には、学生や野球部関係者以外にも多くの観客がつめかけたが、ざっと見ると大体我々くらいか、それよりちょっと上の世代で男性一人の観客がけっこう多い。いつもながら彼らを見ると、毎日が日曜日にしても、皆こうやって天気の週末は一人で母校の応援に来ているのだろうと、数年後の自分を見る様な気分がしてくる(ってこれ、昨年も一昨年もこの時期に当ブログに同じ様な事を書いたかも・・・・)。開幕カードはいきなり法政-慶応のゲームで、法政・三嶋(福岡工業)慶応・竹内(中京大中京)4年生エースの投手戦、両チームにファインプレーあり、慶応の期待のルーキー横尾(日大三)の登場ありで見所十分の緊迫した試合を堪能した。


で、野球を見終わると今日は神宮球場を出てお隣の国立競技場で、これも東京六大学の陸上競技大会をのぞいていく事にする。野球に比べると地味な場内だが、若者たちが一心に走り跳び投げるさまを見ていると、心が洗われる様な気持ちがしてくる。特に中長距離種目を見ていると、我々が日ごろ行っているジョギングやマラソン大会のランと、本ものアスリートが走るという事は完全に別ものなのだという事が良くわかる。彼らは本当に「走っている」のである。そういう競技を見ていると自分にもあんな時代があったのかと夢の様な気持ちもする一方、今日も帰ってジョギングに汗を流そうかとアドレナリンが湧いてくるのも事実である。こうして若い頃から何十年たっても、春・秋のシーズンは神宮外苑に足しげく通うのが、私のこの季節の年中行事なのである。

法政・慶応一回戦(神宮球場)と六大学陸上の3000米障害物競走
20120415

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コメント

神宮は青春の原点ですね。時々戻ってきては、座標軸を確認して下さい。私も国立競技場のサブトラックに行くと、故丸山吉五郎さんの笑顔を思い出します。

MTさん
法政の丸山吉五郎さん、思い出しますね。NHKの陸上解説といえば丸山さんでした。

ここは本当に青春の原点だと感じます。

丸山吉五郎先生は、93歳になりますがお元気ですよ!

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