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2012年4月

2012年4月30日 (月)

慶明2回戦

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ゴールデンウイーク真っ只中である。昨年の今頃は飛鳥Ⅱでアフリカ沖を北上していたし、おととしはレジェンド・オブ・ザ・シーズで横浜から上海・韓国周遊クルーズに乗船していたから、3年ぶりに陸の上でのんびりできる事になる。こんな時はゆっくり走って、東京マラソン以来すこし増え気味の体重を絞りたいが、今年は左足のふくらはぎを痛めていて、ゆっくりジョギングするのが精一杯なのが辛い。と云う事で昨日はジョギングもそこそこに、快晴の神宮球場に東京六大学野球の慶明戦観戦に足が向かう。それにしてもこうしてブログにすると、休日の行動は走って野球を見てビール飲んでと、完全にワンパターンな事に我ながら驚く。


さて4月の第2週に開幕する六大学野球もゴールデンウイークになるとリーグ戦たけなわ、スタンドも新入学生の応援などで華やかになる季節である。昨日は観衆も1万人以上入って応援合戦も盛り上がるが、六大学野球の楽しみの一つは、各校のカレッジソングを聞き応援部(団)のリードぶりを見る事にもある。耳になじんだ各校の校歌が神宮球場に流れると、母校以外の歌でも自然と口ずさんでしまうが、なかでも法政大学校歌の「見はるかす窓の富士が峰の雪、蛍あつめん門の外濠」、明治大学の「白雲なびく駿河台、眉秀でたる若人が、つくや時代の暁の鐘」、早稲田大学の「現世を忘れぬ久遠の理想、輝く我らが行手をみよや」というあたりは、歌詞とメロディーがほれぼれするほどマッチしていて何度聞いても良いものだと感激する。


チャンスパターンのメドレーや早稲田の「コンバットマーチ」慶応の「ダッシュケイオウ」法政の「チャンス法政」や明治の「狙い撃ち」などは、いまでは甲子園の高校野球でもすっかりおなじみだが、これが東京六大学起源のものである事を知る人は少ないであろう。そのほか野球の応援に女子チアリーダーが初めて登場させたのも慶応など、日本で野球応援の原スタイルを作ったのは神宮球場の東京六大学野球なのである。昨日は一人神宮球場の内野席にすわり「若き血に燃ゆるもの」と母校の応援歌を口ずさんだり、はたまた明治の「起てり土を蹴りて闘志は燃ゆる、神技の精華、無敵の明治」に聞きほれたりと初夏の日差しを楽しんだのである。試合は後半、慶応の打撃が炸裂して8対2と明治を破り、ストレートで勝ち点をあげたから、またまたビールがうまい休日であった。

2012年4月28日 (土)

飛鳥Ⅱの新造船期待

日本郵船の副社長で客船本部長の加藤氏が、業界紙で来春から日本のマーケットで本格的事業展開をするプリンセスクルーズを「強敵になるかもしれない」と警戒しながら、クリスタルクルーズと郵船クルーズを含め「新造客船についてはまだ何も決まっていない。ただ投入するとすればクリスタル、そして郵船クルーズの順だろう」と発表している。昨年の飛鳥Ⅱワールドクルーズにおいて、ストックホルム市庁舎で行われた飛鳥就航20周年パーティでは、「新造船はいろいろ検討しているところ」と郵船クルーズの社長発表があったから、この一年で新造代替の意欲はかなり後退した様に見える。


考えてみれば海運各社のこの一年間の業績急落は驚くばかりで、昨・平成23年度3月期に1140億円だった郵船の連結決算経常利益がこの3月期にはマイナス330億円、商船三井も1220億円のプラスがマイナス220億円と昨日発表されたばかり。特に郵船の場合はこの一年のキャッシュアウトがマイナス300億円となっており、今後次々と新造貨物船が竣工してくる事を考えると「客船の新造どころではない」と言うのが本音なのかもしれない。しかしカーニバルの本格上陸を目前にして、我が日本の客船たちは、いささかくたびれたハードで戦わなければならないわけで、なんとも心もとない陣容だといえよう。


仮に郵船の加藤氏が言うようにクリスタルに先に新造船を投入と云う事になれば、飛鳥Ⅱ就航時と同じく一隻がクリスタルから郵船クルーズにドロップされてくるのかもしれない。しかしクリスタルフリートのうち、飛鳥Ⅱの姉妹船であるクリスタル・シンフォニーもすでに齢17歳のうば桜、かろうじてクリスタル・セレニティが9歳とまだ働きざかりだが、両船ともヨーロッパの造船所で建造されているので、日本で船舶管理をし、我が国沿海で日本人向けに使用するには相当の手直しが必要ではないか。飛鳥Ⅱも大浴場をはじめ客室の設備などを改造するのに相当の費用がかかった様だし、あちら仕様の機器メンテも大変であろう。さて、この先中国や新興国の造船能力を考えると、貨物船の市場はこれから半永久的に供給過剰が続くものと私は予想しているが、郵船も商船三井もおっかなびっくりの客船事業にもう少し軸足を置き、地平を拓く様な新造船を一から造ってほしいものである。


フランス・ルーアンの飛鳥Ⅱ(2011ワールド・クルーズ)
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2012年4月27日 (金)

後から見てみれば

小沢一郎に無罪判決が下った。別に彼が有罪になろうと無罪であろうと一向に構わないが、これで税と社会保障の一体改革論議が遅れ、消費税をアップするという政権の先行きに暗雲が漂ってきた。もちろん小沢が言うように消費税アップが避けられるのなら、すべてバンバンザイだが、事態はそんな悠長なものではないはずだ。そもそも「消費税アップをする前にやる事がある」と小沢が言うなら、民主党が政権を執って2年半以上、もうとっくにやってなければならないはずだが、「無駄を廃して予算を組み替える」という公約で何もできなかったのと同様、「やる事がある」などとこの期に言われても何も期待はできない。


なにしろこの小沢一郎なる人物、かつて「消費税は10%に」とか「開かれた国に」「日本は普通の国にする」などと公言していたはずだが、情勢が変わる度にころころと言う事が変わる。今や「消費税増税反対」に「TPP反対」、「普通の国」のはずが中国に徒党を組んで行って「朝貢外交」をする有様だからまったくやる事が正反対である。次々に政党を作ってはつぶし仲間を裏切ってきた歴史も、信念よりも人気とか票集めが主眼で、オポチュニストかつポピュリストの面目躍如というべきだろう。


そんな小沢が無罪判決で力を得て、ぞろ人気取りで「消費増税反対」「TPP反対」と攻勢を強め、政局は一挙に混乱するのだろうが、これで却って民主党政権の崩壊が早まる期待が高まってきた。野田首相になって以来、民主党政権となって初めて少しまともな内閣ができたと思っていたが、こうなれば野田政権と自民党が手を組んで小沢派を追い落とす事が実現するかもしれない。そう云う事態となると早晩に解散・総選挙となって、やっとわが国も民主党政権というくびきから解放される日が近くなったと考えられ、小沢一郎の無罪判決は、結局わが国に喜ばしい事だったと後世から評価される事だろう。

2012年4月23日 (月)

たけのこご飯

週末は肌寒い曇り空だったが、この時期は毎日のように陽が伸びて気持ち良い季節でもある。会社を早めに退社すると外がまだ明るくなぜか得をした気になるし、ビールも一段と美味く感じる候である。といっても夏になれば汗をかいた後はビールがうまいと言い、秋は秋で天高く酒が旨いと感じ、冬になっても「熱燗の前にとりあえずビール!」という事で「飲める飲める飲めるぞー、酒が飲めるぞ」と、若者の様に一年中”プシュー”と缶ビールのプルトップを抜いている私である。


さてスーパーに行くと今年はなぜか国内産のたけのこが豊富で安い。国是として反日教育をする中国のものは工業製品であろうと食品であろうと極力買わない事にしているから、缶詰のアスパラガスなどを食べようと思うと(私はビールのつまみにサラミソーセージとアスパラの缶詰を時々無償に食べたくなる)、中国産の2倍以上するものを買わなければならないが、今年のたけのこに関して言えば中国産でなく、国産のものが安く出回っていて嬉しいものだ。


という事で昨日の夕食は、妻にたけのこ飯を所望して味わう事にした。日本の食卓には四季それぞれに旬があって嬉しいものだが、たけのこの漢字「筍」は旬の字に竹冠の通り正に季節の味である。日曜の午後、恒例のジョギングをし風呂上りにビールをちょっとひっかけた後に、ほかほかの新鮮な鹿児島産たけのこ飯が出てくるとたまりません。普段は夕食のご飯は一膳しか食べないのに昨日は三杯もお代わりをしてしまったが、このたけのこという野菜は低カロリーに高蛋白だそうで、おこげまで充分に堪能したのであった。
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2012年4月17日 (火)

石原知事の尖閣購入

「日本人のきずなってその程度ですか」と日本在住の米国人ジャーナリストが週刊現代の特集で述べている。東北大震災のガレキ処理に直面するや、放射能は基準値以下でも多くの自治体が「市民」の反対などで受け入れを拒否している事に「歯がゆくてならない」そうである。地震と津波の後にあれほど「連帯」を強調した人たちも、もしかしたら自分の身に危険が及ぶかも知れないと感じた途端に、関わりを持たない様に見て見ぬ振りをする姿に「もう一度、本当の絆とは何か」を問うているのである。キリスト教の教える”愛”、「アガペー」は自己犠牲的な無償の行為を指すと云うが、いくら日ごろきれい事を並べていても、自分に影響が及ぶ危険があれば考えを翻して絶対の安全を求めるとなると、あの絆や自粛は一体何だったろうかと無宗教の私でさえびっくりする。


そういう私も何ができるわけではないが、スーパーでは食品や野菜はなるべく東北地方のものを買い、お米は昨秋から福島産米を通信販売で購入し続けている事は、何度か当ブログでアップした通りである。人が買わない時に買ってこそ、東北への支援ができるのではないかと、江戸っ子おっちょこちょいの私などは小さな意気に感ずるのであるが、同じ意味でいち早くガレキ受け入れを表明し、実行に移しつつある我が石原東京都知事の判断は実にすがすがしいものである。その石原知事が今度は尖閣諸島を東京が購入すると発表したが、何も出来ない民主党政権に変わって、東京都が国の領土保全を行う事に私は諸手を挙げて賛成したい。


頭は良いのだろうが神経質そう、かつ傲岸に見える石原知事の言動には時々首をかしげる部分もあるが、大都市で初の市民マラソンである東京マラソンを始め、オリンピック招致を図るなど、従来できなかった事をリーダーシップを持って遂行する姿勢には賛同を表したい。都民税が尖閣購入に使われるなら首都の納税者として大賛成であるが、もし税金で尖閣を買う事に議会の賛成が得られないなら、起債なり寄付金を募集すれば私は喜んで応じたいところである。こんな提案が出来る石原都知事をもつ事を都民として誇りに思うし、こうなれば原発や海兵隊基地を東京の新海面埋め立て地にでも誘致し、東京はきれい事ではなく「本当の絆」とは何かを全国民に示したらどうだろうかと江戸っ子は思うのである。

毎日食べる福島産 ミルキークイーンとコシヒカリ
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2012年4月15日 (日)

2つの東京六大学

また春がやってきた。東京六大学野球の結果が気になって、週末は神宮球場に通う忙しい季節である。別に野球部関係者ではないし、孫に近い子供たちの野球に一喜一憂する理由もないのだが、なぜかこの季節になると六大学野球の結果が知りたくて浮き足立ってくるのは永年の習性に違いない。なにせ我々が子供の頃のスポーツといえば野球だけで、巨人軍くらいしか知らない時分に、小学校で「立教の長嶋ってのはすごいよ」などと云う、ませた友達の話を聞くと「すごい野球通がいるのだなあ」と尊敬の眼差しでその解説を聞いた方である。六大学野球と云うのはスーパースター達が集う場所だと刷り込まれて育った世代としてみれば、いまだに子供時代に埋め込まれた憧れは消えないのである。


と云う事で、昨日の雨で流れた2012年春のリーグ戦開幕初戦の観戦に今日は神宮球場に向かう。快晴で絶好の野球日和の神宮球場には、学生や野球部関係者以外にも多くの観客がつめかけたが、ざっと見ると大体我々くらいか、それよりちょっと上の世代で男性一人の観客がけっこう多い。いつもながら彼らを見ると、毎日が日曜日にしても、皆こうやって天気の週末は一人で母校の応援に来ているのだろうと、数年後の自分を見る様な気分がしてくる(ってこれ、昨年も一昨年もこの時期に当ブログに同じ様な事を書いたかも・・・・)。開幕カードはいきなり法政-慶応のゲームで、法政・三嶋(福岡工業)慶応・竹内(中京大中京)4年生エースの投手戦、両チームにファインプレーあり、慶応の期待のルーキー横尾(日大三)の登場ありで見所十分の緊迫した試合を堪能した。


で、野球を見終わると今日は神宮球場を出てお隣の国立競技場で、これも東京六大学の陸上競技大会をのぞいていく事にする。野球に比べると地味な場内だが、若者たちが一心に走り跳び投げるさまを見ていると、心が洗われる様な気持ちがしてくる。特に中長距離種目を見ていると、我々が日ごろ行っているジョギングやマラソン大会のランと、本ものアスリートが走るという事は完全に別ものなのだという事が良くわかる。彼らは本当に「走っている」のである。そういう競技を見ていると自分にもあんな時代があったのかと夢の様な気持ちもする一方、今日も帰ってジョギングに汗を流そうかとアドレナリンが湧いてくるのも事実である。こうして若い頃から何十年たっても、春・秋のシーズンは神宮外苑に足しげく通うのが、私のこの季節の年中行事なのである。

法政・慶応一回戦(神宮球場)と六大学陸上の3000米障害物競走
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2012年4月13日 (金)

政治のていたらくに怒る

友人が定期預金が満期になったので、思い切って円を米ドルと豪州ドルの外貨預金にしてしまったと昼食を摂りながらしゃべる。円安の信棒者・藤巻健史ではないが我が国がおかれた悲惨な財政状況、それに対して何も決められないお粗末な政治の状況をみると、このさき経済的に何がおきてもおかしくないし、日本の円に対して信頼感が彼の中で急速に失せているそうである。自然現象と経済は違うとは云え、「神戸では地震がおきない」とか「7米以上の津波がおきない」だのと云う定説が「想定外」として、ものの見事に覆された現実をみると、ものごとは「何でも起こりうる」と考えていた方が良いのだそうだ。


その意味で日本経済の破綻も「想定」しておいた方が良いのかと思い立ち、外れても良いから”保険”として定期預金をドルに代えたと、昼飯をほおばりながら弁舌もなめらかだ。報道を読めば先進国の中で最悪の財政状況の中で、消費税さえ本当に上げられるのかという政治の体たらく、福祉だ教育だ医療だと「予算よこせよこせ」の大合唱、経済活性に欠かかせないと思われるTPP参加さえ一向に進展しないし、ポピュリズムにきゅうきゅうとして何も決められない政治家達をみると、もはやこの国の政治・経済に信認をおけるのかという疑問が私にも湧いてくる。


消費税増税法案の否決→国債の更なる乱発→国内での引き受け困難→国債が海外投資家の投機にさらされ翻弄→国債暴落(金利の上昇と買い手の不在)→ハイパーインフレと超円安と云う恐怖のシナリオさえ頭に浮かんでくるこの頃である。日本に蔓延した福祉や保護の”バラマキ・おもらい主義”を見ていると、石原知事ではないが「天罰」のように日本経済が破綻し、既得権や保護にしがみつく旧勢力が一掃された方が良いのではないだろうか。その後に若者達が「老人福祉でなく若者のために自由な競争社会を実現しよう」と立ち上がる事になれば、わが国100年の計としてずっとましな気がする。そんな思いもあって今回は円をドルに換えてしまったのだそうだが、彼の様な考えの人間が少しでも増えれば、国内の貯蓄で国債を支える図式もあっという間に崩れてしまうだろう。

2012年4月12日 (木)

飛鳥Ⅱワールドクルーズ同窓会

2011年飛鳥ワールドクルーズから1年、昨日は東京・京橋のレストランで船友の懇親会があった。下船後2度目の集まりに参加者したのは20名強、東京近辺から昨年のクルーズに参加したのは200名にも満たないだろうから、この種の会合としては相当の出席率である。これもひとえに江戸っ子である某幹事の面倒見の良さによるのだが、それにしても昨年の今頃までは見ず知らず、職業も違えば年齢も上から下まで20歳以上開きがある人たちが、百年の知己の様に和気藹々と語らえるのは、ワールドクルーズに乗船した思わぬ余得といえよう。


我々凡サラリーマンにとっては清水の舞台から飛び降りる様な大金を支払って参加したワールドクルーズだったが、お楽しみはクルーズだけではなかったと云う訳で、人と人の繋がりなどは、どこでどう展開するのかわからないものだとしみじみ思う。昨日はお互いの下船後の生活や、参加していない他の船友との交流、さらに今後のクルーズ予定などで話は尽きず、他のレストラン客から「うるさい!」とクレームが来るのではないかという程の盛り上がりであった。


思い出してみれば、ワールドクルーズも初めの頃は皆お互いに距離があって遠慮がちだったが、そのうち自然と船内のあちこちでサークルができ、下船して1年後に東京の真ん中でこんな風にあっているとは思わなかった。これも”同じ船に乗り合わせた連帯感”という不思議な出会いなのであろう。最後に「次回は皆で温泉にでも行くか」などとおおいに盛り上がったのであるが、もしこのブログを見た飛鳥Ⅱ2011年ワールド・クルーズ乗船者がおられたら遠慮なく連絡いただきたいものである。和気藹々、決して閉鎖的な集いではないとここで言っておきたい。

横浜出港から1年
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2012年4月 5日 (木)

飛鳥Ⅱ2012ワールドクルーズ

飛鳥Ⅱでワールドクルーズに出てからちょうど一年、2012年も飛鳥Ⅱは97日間のワールドクルーズに出発した。今年は4月2日(月)に横浜出港、翌4月3日(火)に神戸からの乗船客を乗せるスケジュールだったが、あいにくの春の嵐で神戸入出港は4月4日(水)に変更になってしまったようだ。何しろ4月3日は大阪湾の入り口、友ヶ島で40米以上の強風が吹いたと記録されているから、海上ではそれを上回る猛烈な風が吹いたはずで、横浜からの乗船客は神戸港入港目前の大阪湾で嵐を避けながらドリフティングする船内で、いきなり時化の洗礼を受けてさぞ驚いた事だろう。


そういえば昨年もシンガポールを出てからスンダ海峡を抜けてモーリシャスまでの長い航海中、高気圧の噴き出しによるインド洋の大きなうねりで飛鳥Ⅱはけっこう揺れた。まだクルーズも初めのうちで船内生活のリズムも十分につかめない中、ダイニングに顔を見せなかったり食欲がなくなったりする乗客もいて、「もうケープタウンから帰りたい」などと愚痴る人もいたが、今年はいきなり「神戸で下りる」と言う乗船客が出なかったか心配だ。


船というのはひとたび乗船すれば揺れようと居心地が悪かろうと逃げ場のない世界で、私などは若い頃に研修で3ヶ月乗ったカリブ海航路の小さな貨物船の夢を今でも時々見る。それは「あ~あ、また研修で何ヶ月も船の中か、もう貨物船に乗るのは勘弁だ」と言う束縛の苦しい夢なのだが、現実に戻って快適なクルーズ船といえども、電話も通じない特殊な環境で、大枚をはたきながら毎日しけに遭ったら、気も滅入るというものだろう。それでもワールド・クルーズでは夏場に向かって気象・海象も良くなるし、時化る日があれば晴朗な日もあって、終わってみればとても良い航海だったと、昨年の事を懐かしく思い出す。去年はゆっくり見ることができなかった東京の桜を2年ぶりにめでつつ、今年のワールドクルーズの安航を祈っている。

昨年、時化のビスケイ湾(フランス沖)風景と今年の飛鳥Ⅱ4月4日朝の航跡
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2012年4月 1日 (日)

プリンセスクルーズ(カーニバル)日本進出2

来年のゴールデンウイークから3ヶ月間”サン・プリンセス”(7万7千トン)を貼り付けて、日本の市場に本格的に進出するプリンセス・クルーズの料金が発表された。それによると日本周遊にブサンまたは済州島ないしはコルサコフ寄港を含めた9泊10日クルーズ料金が、内側キャビンで約13万円~17万円、海側17万円から20万円、バルコニーで21万円から25万円、ミニスイートは31万円から35万円となっている。もっともこれは基本料金で、外国船の場合にはこの他にポートチャージ(約2万円)やチップ(約1万円)が別途必要になるが、それにしても日本船に比べて圧倒的に安いのは事実である。


たとえば、人気のバルコニーでは、サン・プリンセスが一泊当たりの料金が3万円を優に切るのに対し、飛鳥Ⅱでは日本周遊クルーズ(12泊)で6万円以上なので、日本船の半額以下となる。さらに欧米人がよく行う様に、家族4人でバルコニーと近隣の内側キャビンをとってお互い行き来きすれば、単価をもっと下げる事が可能となる。もっとも今年5月に日本で配船されるロイヤル・カリビアン社の”レジェンド・オブ・ザ・シーズ”はスーペリアバルコニーが6泊から8泊で15万円から20万円とプリンセスよりもやや安いが、アメリカでの両船の価格差からするとこの程度のパリティは想定内であろうか。


日本船と外国船の違いは何かといえば、端的にいえば「ちゃんとした和食」が楽しめるか、大浴場がついているかという事で、片言の英語をしゃべれば大抵の事は何とかなるものである。言葉に関して言えば、一般的にクルーズ船のスタッフは、陸の旅行で行き当たる様々な施設の係員よりはるかに訓練されていて、何とか客の要望を汲み取ろうと努力するし、なにより日本での連続配船となれば日本語が通じる人が配置される事であろう。一昨年横浜発着の”レジェンド・オブ・ザ・シーズ”乗船の経験からすると、外国客船という敷居は、我々がツアーで泊まる外国のホテルよりもはるかに低いと思われる。何より”ノリノリ”の雰囲気や本物のカジノでプレーできるというのは、船内に独特の雰囲気が漂う日本船にはない外国船ならではの楽しみである。



プリンセスクルーズの親会社、カーニバルは英国・豪州についで世界で三番目の現地法人を日本で立ち上げると発表している。となるとカーニバル傘下のコスタやホーランド・アメリカ社もいずれ、日本に本格的進出をするかもしれないとクルーズファンの期待は高まるのである。対する日本船は「所詮、セグメントが違う」などと安穏としていると、いずれ足元をすくわれるのではないだろうか。

プリンセスクルーズのリピーター会員向け乗船カード
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