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2012年3月20日 (火)

東京ダックツアー

水陸両用車を使い東京港水辺活性化を推し進める東京ダックツアーの試験走行に、春分の日のきょう参加した。これは、はとバスやフジテレビ、東京都港湾局などが中心になって、欧米で盛んな水陸両用のダックバスツアーを東京にも導入しようという試みの一環で、営業に先だちモニターを募集し乗車(乗船?)の感想を聞くのだという。実はこれまでも海外旅行に行った際、妻がこのダックツアーを見て「乗りたいな~」と常々もらしていたが、アメリカに出張した際に何度かこのダックバスに乗っている私は「はあ~?興味なし」と却下していたのである。今回、東京で導入試験のための無料モニター募集という新聞記事を見て、妻はいてもたっても居られず応募し、とうとう夫婦2人分当選したと云う。


今日はその社会実験の第一日目、東京で水陸両用バスを一般に公開するのは初めてだそうで、取材の報道カメラも多数向けられる中、浜松町貿易センタービルのバスターミナルからバスが出発した。乗車したこの水陸バスはいすゞ製のトラックのシャシーに客席を架装し、シャシー後部(船尾?)には船外機のスクリューが装備されている。ツアーは浜松町から芝公園、東京タワーとまず都内の名所をタイヤで走行するのだが、普通のバスの2階席の高さの客席には窓ガラスがない。道行く人が初めてのダックバスを見てびっくりして見るのは良いのだが、春まだ浅い候つめたい風がビュービューと車内に吹き込んで寒い事この上ない。


窓ガラスのない理由は「開放されたデッキは総トン数に含めない」というわが国のトン数ルールに依るもののようで、シャシーの上の客席(デッキ)はガラス窓もなく外部に開放されているので、総トン数に参入されないのだとガイドが言う。そういえば日本の大型フェリーはよく車両甲板の側面に大きな開放口を設けていて、その部分は総トン数対象外として税金をはじめ様々なルールから免除されているため、同じ船が海外に売られると急にトン数が3倍くらいになってしまう例がある。ダックバスは特殊車両が水上を走るには5総トン以下でないといけないのか、5総トン以下の船舶は特殊車両として公道を走れるのか、その辺りがガイドの説明では不明なのだが、とにかく船として5総トン以下に抑えるために乗客のデッキ(客席)に窓がないらしい。


という事で初春の寒風に震えつつも、品川港南からバスはレインボーブリッジのたもとの東京湾に走り降り、春の海のドライブ・アンド・クルージングを楽しんだのであった。それにしても今日のダックバスのガイドさんはコテコテの大阪人。純粋大阪弁で、「私も東京に居た事があるんですよ。。。。。。。。、2週間!」と言ってウケをとると「水からバスが上がる時に重くて上がらない時は、一番後ろのお客さんは降りて押していただきます。。。。。。。うそ、です」などとギャグのテンコ盛り。「皆さん、道行く人に『どや顔』でこれはふねです~、と叫びましょう」などと盛り上げてくれるが、”どや顔”ってなんやねんと東京人の私は突っ込みたくなったのであった。本格営業のあかつきには、是非とも大阪のおばちゃんをダックツアーの東京観光ガイドに採用してほしいと、今日のモニターアンケートには答えておいた。

着水の瞬間といすゞ製ダックバス
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船・船旅」カテゴリの記事

コメント

10年以上前に、このバスを日本で展開しないかという話がありました。やっと日の目を見ているのですね。その時も名前はダックと言っていましたが。いろいろ、これからも名所探索を続けて下さい。

ダックはあひるではなくて、軍用の水陸両用車の頭文字をとった名前だそうです。それにしてもこれを日本に導入するには陸運局や海運局ほか、さまざまな許可が要るようで、そのあたりが時間のかかかる理由でしょうか。海外ではあちこちにあるのに、わざわざ日本製いすゞで造るあたりにも規制がありそうですね。

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