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2012年2月 3日 (金)

赤外線通信

高校時代の仲間4人で新宿で飲んだ。うち一人は自宅パソコンの具合が悪く、今後連絡メールは携帯に送ってくれと云う。どうやって彼のアドレスを自分の携帯の電話帳に登録しようかと思案していると、一人が携帯どうし赤外線で情報が送れるはずと云うので一同「それは名案」とうなずく。ところがどうすれば携帯で赤外線が受信可能状態になるのか、それぞれ自分の携帯を出していじくり始めるのだが皆目見当つかない。仕方がないので料理を運んできた店員に「悪いけど赤外線受信ってどうするの?」と恥じもなく聞けるになったのは、歳をとって面の皮が厚くなった証左であろうか。


「こうすれば良いんじゃないですか」と一台を手にした若い女の子は簡単に受信画面まで操作してくれる。「何だ、簡単じゃないか」とおじさん達は一気に元気になるが、世の中いやITはそう甘くない。今度は赤外線を送信する出口と受ける口(ポートと云うらしい)が全員わからず、送り手が送信を始めても受け手の携帯に情報が一向に入らない。送り手と受け手のポートをくっつける様にしなければデータの伝送はできないらしいが、ただでさえ暗い飲み屋で自分の携帯の構造も良くわからない4人では埒があかず、「あーでもない、こーでもない」と喧々諤々10分ほど試した挙句、結局一台も赤外線受信ができなかったのである。


帰宅後、我が家のIT主任に話をすると、「こうやるのよ」といとも簡単に実践してデータを送ってくれる。今日の4人は高校時代は皆そこそこ勉強ができ秀才と言われきたはずで、一人は工学部卒、一人は医学部卒である。理工系なのに彼らも携帯の扱いはこんな程度なのかと、飲み屋のやり取りを思い出しつつ、文化系の私には「同年代だなあ」と云う共感が改めて沸き起こってくるのであった。それにしても4人とも今はやりのスマートフォンなどは持っておらず従来の携帯なのは嬉しいものだが、こういう調子で次第に時代から取り残され、最後はIT難民の老人になってしまうのかと、いささか将来を思いやりながら寒風の新宿の町で初老の男たちは別れたのであった。

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