メトロホームライナー
帰宅途中の地下鉄のホームでメトロホームウエイの電車に合う。アルマイトの弁当箱みたいな車両ばかりの地下鉄線で、豪華な色彩で木目調の車内、暖色系の車内照明もまばゆい特急用電車は、殺風景な帰宅時のホームでひときわ通勤客の目を引く。JR線だと成田エキスプレスや房総方面への特急などが地下区間を走るし、関西では近鉄の特急が難波から鶴橋までが地下だが、東京の地下を私鉄の優等車両が走る例はあまりなく僅かな違和感を覚える。
メトロホームウエイに使用される電車は小田急のMSE(MULTI SUPER EXPRESS)と呼ばれる最新鋭車両で、リクライニングシートに絨毯敷きの床面、「ゆったりトイレ」などの設備があるから、会社帰りにビールなどをしこたま飲んでもトイレに困る事もない。東京都心のメトロ駅から小田急多摩線の唐木田または小田原線の本厚木まで一時間弱で、普通運賃に600円(唐木田まで)750円(本厚木まで)の特急料金を払えば、ちょっとした旅行気分が味わえる。
そういえば高校時代にはふざけ半分で、山手線の電車の中でよくお弁当を広げたものだが、たまには会社帰りにコンビニ弁当でも買ってこんな車両に乗り、缶ビールの蓋をプシュっと開け、日刊ゲンダイなどを読んでみたいものだ。悲しいかな帰る方向が違うので、その夢をかなえた事はないが、もう少し陽気が良くなれば、永年の思いを是非とも実現してみようか。ただ終点に着いた後、方向違いの自宅に帰る為に普通の通勤車両に、とぼとぼと一人で乗る事を想像すると、ちょっとその気が萎えるのも事実である。
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