早朝ジョギング
12月になると忘年会やら何やらで仕事の後にジョギングできない日が多いので、仕方なく朝の出社前にジョッグをする。起き抜けはなかなか体も動かない上、この時期はただでさえ暖かい布団の中に一刻でも留まっていたい。「外相整えば内相自ら熟す」などと云う禅の言葉をぶつぶつと呟きつつ、布団を跳ね除けトレーニングウエアに着替えても、なかなか寒い冬の早朝に表に飛び出すには勇気がいるものだ。しかしそんな今朝も、先の福岡国際マラソンの「市民ランナーの星」川内勝輝選手の活躍に刺激され、「よし行こうか」と云う気になったのである。
その福岡国際マラソンで2時間9分57秒、日本人トップになった川内優輝選手は、県立高校の職員として夜9時迄勤務し毎日の練習は出勤前の2時間だと云う。素質も努力も天と地であっても、そんな話を聞くとこちらも少しはやる気になって「夜が駄目なら朝走ろう」という気持ちにもなってくる。それにしても、先週の日曜日は福岡での川内選手の走りをテレビでずっと見ていてびっくりしたものだ。川内選手は途中で先頭集団からやや離れたものの、後半粘りで追い上げ、特に35キロを過ぎてから今井選手とのデッドヒートに競り勝ったのは、彼の走りの真骨頂を見た気がする。
マラソン選手の中には、顔は早くから苦しそうでも結構力を残している者もいるが、彼の場合は明らかに限界近いのに、40キロ近く走ってあれだけ積極的にスパートする気持ちがある様子は、とても常人には真似できるものではない。長距離走者の中では5000米レースの1500米通過ラップが、1500米のフラットレースより速いなどという持久型もいるが、彼も限界に近くなってからまだ余力を引き出せる持久型タイプなのであろう。限界に近くなるとパタっと駄目になる私などは、彼の爪の垢でも煎じて呑みたいものである。
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