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2011年11月 7日 (月)

飛鳥病

201111062


飛鳥Ⅱが日曜日に横浜港に帰ってくると云うので、ドライブがてらその姿を見に行く事にした。ワールドクルーズから下船してから4ヶ月近く、日常の些事に時間もエネルギーも割かれる様になると、船上で過ごした日々がなぜか無性に愛おしくなってくる。ここらでもう一度フネを見て、楽しかった航海を思い起こし、また明日からの活力を取り戻したいという気持ちもあって、曇天の中いそいそと首都高を横浜に向けてクルマを走らせたのであった。


霧に沈んだ大桟橋に横付けされた飛鳥Ⅱは、ドック前でさすがにその船体に錆びなどのやつれが目立つ。しかし改めてその白い船体が目の前に静かに佇んでいるのを見ると、何故か故郷の家の前に立っている様な感じになるから不思議である。それにしても長さが200米・幅30米弱の空間に、乗客400人にクルー470人が同じ共同体として生活し、世界をぐるっと一周してきた事を考えると、やはりそれは何故か運命的な出会いでもあった様に思えるし、その経験はプライスレスであったとの感慨が湧いてくる。


あいにく昨日の飛鳥Ⅱは右舷着けだった為、左舷だった我々の部屋は見ることが出来なかったが、毎日毎日ぐるぐるぐる1000周もしたチーク張りのデッキ、大海原を見ながら夕食を摂ったフォーシーズンズダイニングのテーブルなどを大桟橋から眺めると、ややくたびれてはいるもののまだまだ活躍できそうで、良くできたクルーズ船だったとわかる。クリスタル・ハーモニーとして完成した1990年頃は、まだ一般的でなかったバルコニー付きキャビンを多数配置した進取性も良かったが、船を全通する美しい木張りのプロムナードデッキ、クリッパーバウに曲線的な船尾などのポイントは長く乗ってみてその美しさに気づいたのである。改めて随分と贅沢に造られた船だった事がわかるのだが、取りざたされる新「飛鳥Ⅲ」は是非この基本的なフォルムと設計思想を保って造って欲しいものだ。

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船・船旅」カテゴリの記事

コメント

初めまして。
ブログ名、車正吉と申します。
飛鳥に関する記事を検索していて、貴殿のブログを知りました。
今年のワールドクルーズに関する幾つかの記事を読まさせて頂きました。
昨年同様に参加者が少なく、ゆったりとした船旅を楽しまれたようですね。
また訪問させて頂きたいと思います。

車正吉様

当ブログに訪問いただきましてありがとうございます。日頃思った事やクルーズなどを中心に、好き勝手な事をアップしております。コメントがありましたらお寄せ下さいますようお願い申しあげます。

車さんのブログも先ほど拝見いたしました。時々訪問させて頂きたく存じます。

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