夏の節電が終了
東京電力の夏の節電運動が先週末終わったそうだ。一斉節電の掛け声で、暗い駅構内を我慢し、冷房の温度を上げ、電車の間引き運転はおろかビルトイレの温風乾燥機まで止めて「 国民 」はこの間「 協力 」してきたはずである。ようやく夏の電力需要のピークが終わった今、この節電運動も終了したと報じられるが、当事者である東京電力からは一向に「お礼」や「お詫び」のアナウンス・広告がない。
経営破たんしたJALでは出直しに際して、新聞に大きな新生JALの広告を出して、過去の訣別と新たな決意を述べていたと記憶する。それに比べて同じ親方日の丸の東電は一体どうなのだろう。今夏の電力需給見通しも嘘だらけ、電力料金認可の為のコスト計算も大幅な水増し、役員・社員は高給、そして原発事故で雲隠れした(元)社長などなど、この会社の社会を舐めた様な姿勢を見ていると、こんな企業が社会のインフラを担っていたのかと思わずぞっとする。
仮にマスコミを通じての感謝広告がコストがかかると云うなら、この時期社員一人一人が街角で、或いはお得意先の企業や家庭を廻って、この間の協力に対する謝意を直接表わしたらどうなのか。これまでもIHレンジを始め、家庭内エネルギーのオール電化をアピールしてきた企業姿勢を、改めて検証する広告も見た事がない。きっとこの会社は、自分達は国策の被害者で何も悪くない、悪いのは津波と国くらいに思っているのかと思ってしまう。
今日の東京電力のホームページには、とってつけた様に「節電にご協力いただき、ありがとうございます。皆さまのご協力により、電気の供給は、比較的余裕のある一日となりそうです。」とだけあった。
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