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2011年9月13日 (火)

宴会の開始は?

昔の職場の先輩や旧友から飲みに行こうぜと時々声がかかる。酒は好きなので都合がつけば快諾するのだが、問題は開始時間である。相手は「 俺は暇だから、3時に京橋でどうだい 」などと言うお誘いが最近トミに増えてくる。「 いや、今は新しい会社に行き始めた処だから、少なくとも5時過ぎないと無理だよ 」と答えると、「どうせ、呑み助ばかりですぐに終わる訳ないから、夕方あいたら来いや 」などと云われる。若い人が一生懸命残業しているのを横目に、悪いなと思いながら会社を抜けて2次会などに駆けつけると、まだ夕方の酒場に集まった連中はみんな年をとって酒に弱くなり、よだれを垂らす奴やら寝ている奴やらも多い。そんな酔っ払いには何を言っても次の日は覚えていないから、気楽に楽しく呑めるというものである。


10年ちょっと前までは昼酒が当たり前の職場で、お昼に出て行ったきり夕方まで帰ってこない猛者も随分いて、携帯がなかったから当人を呼び出す時は、行きつけと思われるホテルのバーなどに片っ端から電話したものだった。大した秘密があるわけでもない職場の出入りに、最近はセキュリティーとかで鍵がないと入れなくなった為、お客さんや業者の人が滅多に来なくなり、若者は何かにとり憑かれたかの様にパソコンと格闘している。そういえば最近、某大商社の元幹部だった2人のシニアーと法事で、その話をしたら、「あんな鍵のかかった職場に誰が顔を出すものか」「誰に用事ですか、アポはありますかなどと受付で聞きやがる」と怒っていたので、皆考える事は一緒だと思わず笑ってしまった。


そんな世知辛くなる世の中から逃れる様に、もと居た会社や部署のOB会に参加する回数が増えてくるが、もう誰が出世したなどという生臭い話もしなくなり、名刺の交換枚数も少なくなる。私の様にまた会社員勤めに戻ったと言っても、一同「フーん」と云うだけで、さっぱりした会話が気持ちよい。まだ本社に残って役員で活躍している連中などは、今は顔を出さないが、彼らも数年後にはすっかり油ッ気がぬけて、ワイワイ若い時の様な他愛のない会話に戻るのだろう。しかしこのままこの連中が年を取ると、そのうち「朝から飲もうぜ」とかいうお誘いになる様で怖くなる。

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コメント

酒も朝から始めると、1日2度寝になり、昼だか夜だか分からなくなってくると聞きます。でも飲みたい内が華かも知れません。宮遣いも終わりに近づいてきたので、これからは好きなようにやりましょう。

M.Tさん

子供達の様な若い社員を相手に、昼酒も飲まず一日過ごすと、「老兵は死なず、ただ消え行くのみ」という言葉を思い出しますね。

それにしても、ここ10年の職場に於けるコンプライアンスやらガバナンスは、噴飯ものである事を実感します。

日本の余りに後進的な第1次産業は手をつけずほっておき、企業だけ伝統に合わない形だけの、欧米論理を進めて良いのでしょうか?

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