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2011年8月28日 (日)

フォード・フュージョン

20110828

今回の旅行で、久しぶりにアメリカ本土でクルマを運転するためにAVISでクルマを借りる事にしたが、どうせアメリカで乗るならフル・サイズカーという事で、同社のホームページにあった”シボレー・インパラ”または同型という車種を予約した。”シボレー・インパラ”と云えば幾多の変遷があるものの、一世を風靡したアメリカのフル・サイズカーである。フルサイズのアメ車と云えば、前のシートは横一列の長いベンチ・シート、メーターはタコ・メーターなどくそ喰らえとばかり置き時計の様な四角いスピード・メーター、路面の継ぎ目をタイヤが拾うといつまでもフンワカ揺れている様な良き時代の車を何となく思い浮かべるのである。


シアトルダウンタウンのAVISで手続きをすると、カウンターの店員はいきなり早口で「フュージョン?」と聞いてくる。アメリカの店頭の常で、相手が外国人であろうと何であろうと喋る速度に容赦などないのだが、いきなり耳慣れぬ事を問われると、こちらは「何?またレンタカーに新しい約款でもできたの?」と一瞬身構えてしまう。ここでひるんではならじと、改めて「それはクルマの車種?」と問うと「そう、フォードだ」と答えるが、大体からしてAVISだからGM系列かと思っていると、フュージョンというのはフォードから2007年に発売された新しい車種だそうで、知らぬも当然。「GMのインパラ」だと思って行ったら「フォードのフュージョン」では面食らうのだが、仮にも日本の地方空港で「トヨタ・クラウン」を予約した外人客に、枕ことばもなしにいきなり「(ニッサン)フーガ?」と聞く事はない。こんな時、もし大東亜戦争に勝っていたら、日本語と日本式サービスが世界でもっと汎用されただろうに、と愚痴ってしまうのである。


などとレンタカーのチェックアウトにあまり良い思いをした事はないが、借り出したのが”フォードフュージョン”である。フルサイズカーなどと云っていたが、トヨタクラウンなどより、全長はやや短く見た目は日本のミドルサイズカーと変わらない。これをみるとアメ車が小さくなり、日本車が大きくなったのだと改めて実感する。ダッシュボードはごく普通のアメリカ仕様で、諸スイッチは丸いツマミ、メーターは本田のハイブリッド・カーさながら遊園地の電気自動車かゲーセンのドライブゲーム並のギンギラギンである。フワフワでソフトなハンドリングはついカーブで切り過ぎてしまい、「これぞアメ車!」と思わず唸ってしまうほどである。すべてに「 クルマって生活用具だからこの辺りで割り切って置こうよ」というクルマ社会ならではのいさぎ良さが却って心地良い。最近のアメ車はセパレートシートにタコメーター装備と、恰好は欧州や日本車とさして変わりないが、やはり中味はアメリカ向けだな、と予想通りの乗り心地に安堵感さえ覚えたのであった。

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