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2011年8月22日 (月)

何でもやってみよう

遊び倒したこの5ヶ月。ワールド・クルーズを楽しんで休む間もなく、アラスカからシアトルとアメリカを2週間以上廻って、旅の最終章はハワイのオアフ島という事になった。飛鳥Ⅱの大名旅行にすっかり慣れ切った身から、今回は自己手配の旅、廻りはアメリカ人だらけの旅で心身ともにやや疲れたので、ハワイならゆっくりリゾート生活を満喫できようかとホノルル空港に到着した。というのも、ハワイには妻の母や義理の姉妹一家が夏休みで一歩先んじて乗り込んでいて、一旦合流すれば車の運転から諸手配まで彼らがやってくれるのであった。なにしろリゾートの語源は「退却」だというから、何もせず砂浜で本でも読みながら寝転がっているのが、私のバケーションに対する理想なのである。


ところが現実はそうも行かない。ショッピングに付きあったり久々のゴルフをしたりと、時が瞬く間に過ぎていく。そしてハワイのアクティビティーのクライマックスは、乗馬(トレイル・ホーズ・ライディング)であった。といっても私は乗馬はおろか、馬については馬刺しを食べる位で、これまでまったく身近に感じた事がないのである。しかし飛鳥Ⅱで聞いた村上和雄氏の「『遺伝子スイッチ・オン』」になる為には、年齢にかかわらず何でも積極的にやる事が大事 」と云う講演にいたく感激した私は、年甲斐もなくオアフの山林を廻るホースライディングに、年の離れた義弟妹や姪に誘われるまま参加してしまったのであった。


という事で、一族7名でオアフ島ノースショアのハッピートレイルと云う牧場に来たが、トレイル・ホース・ライディングはいきなりそれぞれが馬の手綱を繰って、山道を隊列をなして歩くというものらしい。何の事前練習もなしにトレイルに分け入り80分も山坂道を馬で歩くとは、フロンティア時代から馬が身近なアメリカらしい遊びなどと思っていると、牧場から私にアサインされた馬はアラブとサラブレッドの混血「ジュエル」という白い老いた牝馬である。昔から白い馬はワガママだと云う上、(馬にしては)酸いも甘いも噛み分けた様な老練熟女の様な面構えに、ちょっと不吉な予感を感じたのだが、もっと違う馬に乗りたいという訳にも行かず山道に歩を進める事になった。


こうして先導と後続の馬を従えて9人の隊列で騎馬小隊が山道を歩き始めたが、列の真ん中のジュエルは案の定まったくマイ・ペースである。前の馬に着いて行く気がないかの様に、のそりのそりとゆっくり歩くので、「 速く 」と教えられた様に腹を蹴ると、いやいや走りつつ前の馬に追いつくが、すぐにうまそうな葉っぱが道端に茂っていると、寄り道をしてゆったりと味わっている。気の強そうな熟女を慣らすには少し好きな事をさせてみようかと、最初は自由にさせて「グッド・ガール」「グッド・ジョブ」などと馬上で褒めるが、そもそも私の英語が馬に通じないのか、相手はどうも一枚上手で相変わらずマイ・ペースである。 それにしても 「どう、どう」等といって馬をなだめるのは、西部劇の日本語翻訳版だけなのか彼女は反応しないものである。


思いなおして、途中から「 俺がマスターだ、言う事を聞け 」と云う姿勢で威圧的に強く手綱を操作し 「キープ・ゴーイング 」「 キープステップ 」と知ってる限りの命令を強く言うと、彼女は”おやっ”とばかり反応を変えたのである。しかしこの老馬もなかなか手だれたもので、しばらくすると、前の馬と少し距離が空いて、私が腹を蹴ろうとする直前に勝手に走り始め、先行馬に追いつくと自動的に減速し始めるのである。まるで「ウルサイのよ。いちいち指示されなくてもちゃんと前の馬についていくわよ。ただどこで追いつくかは私の勝手にさせてちょうだい」と、その背中が語っているようだった。他の馬はといえば従順なものもあれば道草を食うものもいて、馬もそれぞれ個性があるものだと感心したが、殊に「ジュエル」の様なちょっと壊れたクルーズコントロール付きのじゃじゃ馬に愛着がわいたのであった。

写真がわが「ジュエル」
20110820

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コメント

ハワイ楽しかったですね…。長旅お疲れ様でした!
それにしても、ジュエルは乗り手とよく似ていたような…(^^)d
是非またコオリナへ行きましょう!!

そういう事でハワイ経由にしたんですね!内心ハワイ経由の安いチケットの取り方を伺おうと思っていたところです。
ローコストキャリアかな~とは思っていたのですが・・・ あえて何故?と。

馬は賢いですよ。私もグアテマラとクスコで3回乗馬で周遊を体験しましたが「人を見て動く」という現地の案内人の言葉が身に染みて・・・涙 
インディジョーンズ3のlastの様な暴走後はおしりがアザだらけ・・・振り落とされまいと必死でした。ヤツには初心者バレバレ。 

院長先生

ドライバーやツアコン、キャディーさんなどなどお疲れ様です。それにしてもハワイの道を良くご存知で感心しました。ありがとうございました。

早速の勤務でしょうか。こちらは時差ぼけで変な時間に寝起きを繰り返してます。

hariboさん

ハワイからアメリカ本土って結構遠いですね。ホノルル・シアトル間は6時間で日本・ホノルルとあまり時間がかわらなかったです。

それにしても、牧場で馬をあてがわれる時、一行7人うち成人男性3人いる中で何故この馬が私のところになったのか?いまでも尾骶骨あたりに筋肉痛を感じながら考えてしまいます。

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