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2011年3月 7日 (月)

情熱のタンゴ

悪戦苦闘しながらも夫婦で通っているダンスコースも、何とかワルツの基礎を覚えいよいよタンゴである。タンゴと云えばスロー・スロー・クイックなどとステップを踏む間に、顔の向きもくるっと進路に向けて変えなければならない様だ。ステップを覚えるのに誠一杯なのに、顔の向きにまで気を使えるものか、と内心ではおっかなびっくりなのだが、これをやると何となくそれらしい踊りになって、映画「シャル・ウイ・ダンス」の竹中直人のダンスシーンみたいである。教室の鏡に映るタンゴを踊る自分の姿を見ると、竹中直人のカツラ姿を思い出して、思わず噴きだしたくなってしまうのである。


それにしても社交ダンスは随分と密着して踊るもので、正式な組み方を習うと、妻以外の女性と踊る場合にこんなに密着して良いものかと感じる。タンゴはその中でも情熱的な踊りなのだそうで、かなりタイトな組み方をしなければならない。女性の足の間に自分の足を割って入れてコントロールしなさい、などと言われても、妻以外の女性にダンス初心者でそんな事ができるか、と後ずさりしそうだ。


もともと余計な事を考えずにすみ、あたかも体育の授業の延長感覚でレッスンが出来るだろうと考え、男性プロの先生に教えてもらっていたのだが、今日は先生の都合で途中から急に女の先生になったのには目が点になった。歳の頃40前のなかなか美人なのだが、タンゴの組み方はこうですなどと、心の準備ないまま女の先生と組み、彼女の顔が間近に迫ると、こちらは「そういえば今朝、俺はちゃんと顔を洗ったかな?」とか「鼻毛が伸びているんじゃないか?」「歯槽膿漏は無いって歯医者が言ってたよな」などとダンスどころでなくなって、この場を逃げ出したい気持ちになるのであった。


よほど、この行き詰る空間から早く解放されたかったのだろう、普段はレッスンが終わった後、しばらく妻とフロアーの片隅で復習するところを、今日は終わるやいなや脱兎の如く靴箱へ行って、さっさと自分の靴に履き替えて帰ろうとしていたそうである。まるで終業のベルが鳴り終わらぬのに、先生が授業をまだ続けているのを横目に、教科書を片付け始めるどこかの中学生の様だ、と妻は大笑いであった。


まあ中学校ではフォーク・ダンスさえ逃げ回っていた私が、タンゴを習っていると云うだけで、立派なものだと自分を誉めたくなるが、何でも手をつけて始めてみれば、それなりに興味も湧いてくるものだと分かった。それにつけても鏡に映る己のダンス姿を見ると、踊るという事はあまりに非日常的な世界の事ゆえ、これに嵌る人も多いと言う事も何となく理解できるこの頃である。

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コメント

コメントを次のにいれてしまいました

また来週水曜日に、、、、

サカトモの女性先生

実は帰り道に失礼な事を書いているのではないか、と気が気でなくて。(汗!)

特に年齢のあたり。

また宜しくお願いいたします。

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