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2011年3月25日 (金)

ただちに ~ でない

買い占めなどは一切せず、ガソリンがなければ電車に切り替えて、”公共広告機構AC”のつまらないCMにも我慢し、極力平静を装っている私でも気になる事はある。それは最近良く聞く放射線被害などの「ただちに健康に被害を及ぼすものではない」と言う政府の言い方である。元来のひねくれ者であるから「 ただちに~でない 」ならば、「長期的には健康に被害があるのかい」と言う反論がすぐに心の中に沸き起こってくる。


例えば「 一歳未満の乳児は念のため水道水を飲まないで 」と言うが、では仮に1歳3ヶ月の子供を持った母親は、どうしろと言うのだろうか? 「この水をそのまま数回飲んでも、直ちに健康に影響がでるものではない」などという説明は 「 では10回くらい飲めば、後で影響が出ることもありうる 」と言う事を暗に示唆しているのかとも勘ぐってしまう。東京一区の恥、海江田経産相は決死の活動を続ける消防に向けた暴言を謝罪するのに、素直に「 暴言でした、ごめんなさい 」でなく「 もし不愉快な思いをさせたなら、謝罪する 」などと常に付帯条件をつけるのがこの政府の常套手段だから、どうも放射能被害のアナウンスにも「ただち」に政府の説明を信じる事ができず、何か裏があるのでは、と余計な事を考える。


私が何かをするかしないかを決める時には、こんな比喩が参考になる時がしばしばある。「サメが良く出るオーストラリアの海岸で泳ぐなというが、サメに食われて死ぬ人より、ビーチに車でやって来るまでに交通事故に遭う確率の方が何万倍も大きい 」とか「 飛行機事故に出会う確率は、空港に来るまでに地上で遭遇する事故の確率よりはるかに小さい」などという言い方である。この裏には確率的にはいかに小さくても当事者となる事だってありうるし、そうなるかどうかはあくまで自己責任だが、そこまで心配するのなら何もできないよ、と云う潔いニュアンスを感じる。反対に「 ただちに~するものではない 」と言うアナウンスは、すべて発表する側の責任逃れが含まれている様な物言いで、ひどく耳障りなのである。今回は医療で使うレントゲンがよく被爆量の指標で出されるのだが、その比較は意味がないという専門家もいる様で、もっと聞き手が納得する様な、上手な言い方はないものだろうか?

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