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2011年2月20日 (日)

鯨食文化

シー・シェパードの非合法な攻撃によって、南氷洋の調査捕鯨を今年は中止するそうで、正統な活動が暴力に屈した事は誠に不愉快で許せない。しかしその事は別として、この南氷洋の調査捕鯨なるものを、世界的な反論の中で強行するメリットがどこにあるのか今一つわからない。シー・シェパード船の旗国であるオーストラリアは、マグロ漁獲割り当てに反対なので、そちらで日本に応援してもらう為に、ここはひとまず引き下がるのだとか、日本捕鯨を攻撃対象とする事がシー・シェパードの恰好の資金源になるので、それを断つ為だとかネットでは色々な裏話が出ている。和歌山県や下関など鯨に関わりがある土地では、この問題の捉え方に私などとは随分温度差があるのだろうが、実態がわからないだけに、今年の唐突な南氷洋の調査捕鯨中断の原因は何なのだろうかと訝るのである。


テレビでは「日本の伝統的な食文化がなくなるのは残念」と町の声を採り上げているが、考えてみれば鯨などここ数年食べた事はないし、私などはあれを見ると、かの脱脂粉乳と大和煮や竜田揚げになった鯨肉の不味い給食を思い出すだけで、食文化と言われてもどうもピンと来ない。今年調査捕鯨を中止しても在庫があるのでしばらくは料理屋では困らないと言われるが、それも鯨が今や日本人に必須の食べ物でない証しではないか。お隣の韓国では犬を食う食文化も、ソウルオリンピックの際に世界中で批難されて以来、少なくとも表通りからは店が消えた様で、動物愛護の世界的潮流の中で伝統が消える事もやむなしという気もする。


学者や関係者は、海洋資源の科学的調査の為に、南氷洋で固体を多数捕獲する事が必須だと主張するが、本当にその必要性が世界で共有されているなら、日本だけでなく世界の国が南氷洋や各地で調査に繰り出しているはずで、科学的調査論もどうも日本独自の牽強付会の感もする。ノルウエイやアメリカの沿岸捕鯨が攻撃の対象にならないのに、日本だけが批難の矢面に立つと言うのも、外交的なやり方が極めて拙いのと、鯨を捕獲する数があまりにも多い為であろうが、このあたりもう少しうまくやれないものか。シー・シェパードの暴力には、自衛隊の応援を頼みたいくらい腹が立つが、国の助成までついているこの調査捕鯨活動の実態と、科学的調査の成果やその評価こそ、賛否織り交ぜてもっと知りたいものである。

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