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2010年12月27日 (月)

仕事おさめ

外航海運会社はわが国ではかなり早く、たしか昭和49年頃から完全週休2日制を採用した。まだほとんどの業界が土曜日半ドンか隔週週休2日制の時代で、なかには週の間に休祭日があるとその週末は土曜日出勤などという会社もあった。我々が新入社員当時は「 給料は安いが、残業代が多いし週休2日だから仕方ないか」と月に60時間も100時間も残業したものである。船は休みなく世界中の海や港を駆け巡っているから、一旦なにか事がおこれば、ゴールデンウイークやお盆時期も毎日出勤などと云う年もあって残業が一挙に増加する。今と違って自宅でパソコンをモニター等と云う事はできず、通信はテレックスが主の時代だから、会社のテレックスマシンに張り付かなければ仕事にならなかった。

そんな状況でも12月が深まりクリスマス・お正月のシーズンになると、入電するテレックスや電報もめっきり減ってきて、今年も何とか終わるのかとほっと安堵の息をついたものである。世界中の港や代理店、荷主や官庁が休みに入るから、航海中の事故や冬の海の荒天遭遇を除いて面倒なテレックスもない。クリスマスに受信するテレックスと云えば世界中の支店や取引先から、器用に文字を配列したグリーティングメッセージばかりで、その芸術的仕上がりに驚いていた。今で云えばさしずめ2ちゃんねるのアスキー・アートの様なものだ。

お祭りムードの年末も、クリスマスが終わると、いよいよ我が休みの本番・正月に突入である。欧米でもクリスマス後はホリデー気分なので、クレイムなどの面倒なテレックスもなく、一刻も早く正月休みに突入したいと言うのが当時の心境だった。いよいよ12月29日の夕方になると会社の会議室に酒や簡単な肴が運び込まれ、乾杯の音頭で正月休みに入るのだが、その時の解放感は何ともいえず嬉しかった。今や毎日が日曜日とは云わないが金曜日くらいのセミ・リタイアの身では、あの毎年恒例の解放感も懐かしい思い出として蘇ってくる。人間は縛るものがなくなると、縛られていた時代が懐かしくなるらしく、12月29日が近づくとこの時期だけはサラリーマンに戻ってみたいという思いになるのである。

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