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2010年12月11日 (土)

民主党断末魔

「国会で決めれば出て行って説明する」と言ってきた小沢議員に対し、国会の場に出る様に岡田幹事長が段取りをつけるべく動き出した。このまま政治と金の問題で進展がなければ、この後の地方選挙で民主党は大敗する事が必至なので、執行部としてはこの辺りで”けり”をつけなければならないのだろう。この動きに対し、すかさず小沢氏側からは党を割って新党を結成する話が出ている様だ。「司法の場で裁かれるから国会で説明する必要がない」というのが今度の屁理屈らしいが、国政を託された議員がみずからの政治資金に対して国会で説明する政治責任は、裁判での解明とは別の事であるのが彼らにはわからないらしい。

という事で、小沢議員の国会招致問題は進めば地獄、留まっても地獄という事で、ここにきてもはや民主党は崩壊の予感がする。そもそも保守自由主義者から日教組や旧社会党のマルキストまでを包括した民主党という政党は、政策面で党が一枚岩になるはずもなく、自民党政治を変えるという点でしか期待されていなかったのではないか。長く続いた自民党政権を倒したという事で、民主党政権の存在意義は終わったというべきで、これ以上国政、特に安全保障や外交問題で国を混乱させて欲しくない、というのが多くの国民の心境ではなかろうか。

中国の軍事力台頭や北朝鮮の暴走を前にして、コスト的にも同盟国との共同運用の為にも、武器開発は他国との協力体勢をとらなければいけない事は、誰もが指摘するとおりである。過去の閣議で決まった武器輸出三原則などは、時代が変わり国家予算が危機的状況にある現在、見直さなければいけない事は明らかなのに、国会運営に苦慮する菅政権は、あろう事かまた社民党に歩み寄って三原則の見直しを延期をするそうである。民主党は党利党略の為には国民の安全保障を危険に陥れて良いのだろうか。

菅総理は社民党の福島瑞穂に「私をぶちきれさせないで」と言われたそうだが、時代遅れの原理主義者のおばさんが、ぶち切れようが発狂しようが一向にかまわない。国民がぶちきれる前に社民党との接近を絶って、苦労しながらでも丁寧に国会運営をおやりなさいと言いたい。国民は社民党などに国政、なかんづく安全保障問題を託したわけではないのである。あれやこれや見ていると、もう民主党政権は崩壊へ断末魔の叫び上げ始めている様だ。私の周りは民主党に二度と投票しないという人間も多いのだが、民主党は、日教組などを切り離して解散総選挙したらどうであろうか。

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