明治神宮野球場
先に2勝を挙げた方が勝ち点を奪う東京六大学野球リーグ戦で、立教ー慶応戦が5回戦までもつれ込み、延長14回の死闘の末に慶応が2つ目の勝ち点を挙げ優勝に望みを残した。一方、立教はこの敗戦で優勝の可能性がほぼ消えた事になる。慶立戦は先々週の25日(土)に1回戦を行い慶応先勝、26日(日)は引き分け、27日(月)が雨天順延、28日(火)が延長12回引き分け、29日(水)が立教の勝ちでタイとなり、1週空けた10月5日(火)の5回戦でようやく決着がついたわけだ。歴史上は早慶6連戦があるものの、これはナイトゲーム設備がない当時、日没引き分けの優勝決定戦を含んでおり、5回戦まで戦ったのがこれまでリーグ戦では最長記録で、今回は1990年以来12度目との事である。
それにつけても、慶立2回戦の9月26日は神宮球場プロ野球併用日にあたり、六大学リーグ戦が2試合ある際は9回で学生は引き分け打ち切り、28日は連盟規定で12回引き分け、10月5日はプロ併用日だが六大学が1試合のため14回までと日によって条件が違うのに戸惑う。せっかく点数の競った六大学の好試合でも、プロ野球がある週末は学生野球は9回で打ち切りとなるのは誠に興ざめで、何とかならないものかと毎シーズンの様に思う。一方いくら東京六大学野球に優先使用権があるとはいえ、同じ神宮球場を使用する東都大学野球リーグは、六大学野球の決着がつかない場合は木曜と金曜しか占有権がなく、リーグ日程が毎シーズンの様に六大学の結果に左右されるのもいかにも可哀想にといつも思う。
明治神宮野球場は建設された時のみならず、改装する際にも東京六大学野球連盟が建設費ほか様々な面で支援・協力をしてきた結果、現在の様な使用形態になっているのだが、東都大学野球連盟はこの際、神宮球場にこだわらずドーム球場に移るか、神宮第2球場を全面改装してホームにするなど抜本策を講じては如何であろうか。人気の六大学と実力の東都が、神宮の隣同士で同じ日にリーグ戦を行うというのもファンにとっては興味深く、私などは両方観戦して行こうかという気になるだろう。
かたやヤクルト球団としても、古色蒼然たる旧式の神宮球場をいつまでも本拠地にしておくのであろうか。アメリカではデトロイトのタイガースタジアムやシカゴのコミスキーパークはもちろんの事、ヤンキースタジアムまで新しくなるなど、球場は明るく家族連れで楽しむ広い空間という意識が広まっている。国内でも広島球場が新装なり、テレビで見るとお隣の韓国のプロ野球球場もきれいになっている様である。いくら青山の便利な場所に位置するとは言え、現在の神宮球場の設備が高い金を払ってプロ野球観戦するのに相応しい場であるとは、私には思えないのだのだが。プロ野球併用日に神宮球場に来ると、いつもこんな事を考える。
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