そうだ山に行こう
朝のNHKニュースで北アルプスの秋色が流されている。そういえば山に行かなくなって随分経つな、と山への郷愁が募ってきた。若い時分はその頃の多くの若者がそうした様に、奥多摩や奥武蔵、時には北アルプスなどに登山に出かけたものだ。週末になると運転される中央本線や東武鉄道の山岳夜行列車に、リュックを担いで乗った事を思い出す。海外旅行のついでに山道を歩く程度のトレッキングなら最近もやった経験があるが、本当の「山登り」らしき事をしたのは、30年前の奥穂高が最後だろうか。いつの日にか槍ヶ岳には登りたいと思っていたが、その夢も中断したままだったとテレビを見ながら考える。
おりしも高校時代から一緒に山を歩いた友人が、最近リストラにあって家でブラブラしている。大学を出て長期信用銀行に入った彼だが、長銀の破綻でその後の人生も随分変わってしまった様だ。こちらも最近の円高で仕事もどうもはかどらないし、暇である。長いつきあいで今でもよく酒を飲むのだが、最近は「会社員人生はお互い結局たいした事なく尻すぼみで終わったなあ」としたたかに酔っ払って慰めあう。妻に言わせれば、彼とよく行く神田の焼き鳥屋は「傷の舐めあい場所」なのだそうであるが、先日は焼き鳥をつまみながら、時間はたっぷりあるので、登山を再開しようかと機運が盛りあがったばかりだった。
そんなこんなで、今日は彼に電話をして「この前の話だけど、山歩きを本当に再開しようぜ」と云う事になった。といっても登山靴やウエアなどは、引越しなどの際にみんなどこかへ捨ててしまった。しかし最近はとても機能的で良い登山用具がある様なので、ここはちょっと奮発して昔買えなかったウエアーなどを”大人買い”してみようかなどと算段する。妻は「 収納場所に限りがあるのだから、1つ物を買ったら何か必ず1つ捨てるのよ 」となどと言うが、今朝の双六岳からNHK中継を見ていたら、今なら体力的にもまだ余裕があるので、今のうちだと秘かにファイトが湧いてくるのであった。
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