ホランド・アメリカ・ライン
クルーズの楽しみと云うと、普通は食事だとかショアー・エクスカーションだとかと答える人が多い中、私たちは船ウオッチであるから船客のなかでは、かなり少数派であろう。日本の船は別にして、ふつう外国船では食事などに高望みをする事もないから裏切られもしない。むしろビュッフェで好きな食材をチョイスして、デッキやベランダで潮風に吹かれてビールでも飲んでいれば至極ごきげんであるから、スナックやらチーズが美味しかったりポップコーンが無料だったりする船が好きである、などと言うとクルーズファンの顰蹙を買いそうだ。
シンガポール発着のスター・バーゴ号などは、中国人やインド人のマナーを嫌う日本人も多いが、このクルーズ船はブリッジ上のラウンジに電子海図やAIS(自動船舶識別装置)のモニターがあって、世界でも最も混雑するマラッカ海峡を行き交う大小さまざまな船や自船の操船状況が判り、まるでフネの博物館にいる様で楽しい。そんな中でも船マニアとして眺めてうっとりするのが、行き交うクルーズ客船の美しさであろう。世界でもクルーズ船が集中する海域は決まっていて、例えばカリブ海や地中海、夏のアラスカ、冬のメキシコ太平洋岸などでは、どの港へ入ってもわが国には滅多に寄港しない優雅な客船に合えるのが嬉しい。
各地で見た主なクルーズ船のうち、特に船体のデザインがきれいで憧れてきたのがホランド・アメリカ・ラインである。このホランド・アメリカラインは、名前の通りもともとは大西洋横断の伝統ある定期船会社だったが、現在はアメリカに本社を置きもっぱらクルーズ事業を営んでいる大手だ。この会社の特徴としては船の大きさを5万トンから8万トンに限定して、乗客定員を抑えて上質のサービスを提供している事であろう。私はクルーズ船は、船の美しさという点でも設備という観点からも7万トンから8万トンクラスの船が最も良いと思っており、この会社の各船の大きさ、青を基調としたシンプルな船体の配色、地味な外観などが伝統を感じさせ好ましい。船名もすべてオランダ由来の”ダム”と命名されているのも格好よい。
さてこの夏休みは、かねてから憧れていたそのホランド・アメリカラインのウエステルダム号(8万2千トン)にオランダから乗船できる事になった。伝統の会社の船内はどんな意匠が凝らされ、どんな作りになっているだろうか。どうも食事などはそれほど評判が高くはなさそうだが、それは初めから期待せず、それより船内の雰囲気などを大いに楽しんできたいと思っている。妻は早くも乗船日に届けられるビールセットやワインセットをオンラインで購入して、パソコンの前ではしゃいでいる。ただオランダのバーなどのトイレはやたら男子用が大柄な人の為に高い場所にすえつけられ、私などはつま先立ちしないと用もたせないのだが、その伝統だけはゴメンこうむりたいものである。
写真は、メキシコ・カボ・サンルーカスのラインダム号
バルクキャリアー 2010-08-10 23:50:26
おー、ぽんぽこりんさん、今日は。 一ヶ月を切ると、乗船日が急に近づいてきますね。今回はいつもよりちょっと長いクルーズなので、仕事の引継ぎなどもちょこっとやっています。
ぽんぽこりんさんも気をつけて、メキシカンリビエラ+αを楽しんでください。
ぽんぽこりん 2010-08-10 20:30:22
もうすぐ出発ですね~
楽しんでいらしてください!!
すれ違う客船を見ると嬉しくなりますよね~!
我家は来月です!
バルクキャリアー 2010-08-10 19:53:37
まろんの父さん様
はーい、ありがとうございます。いろいろ見て来ますね。詳しい乗船記を書くのは妻なので、ハッパをかけておきますね。(笑)
まろんの父 2010-08-10 09:23:29
Bulkcarrier 様 いってらっしゃいませ。道中お気をつけて。ご帰国後のレポート楽しみにしております。
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