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2010年8月 6日 (金)

新しいトラブル

日本人観光客が一人なくなったスイス氷河特急に脱線転覆事故は、列車の速度超過が主因と当局から発表されたが、列車が35キロ制限の箇所を55キロで通過した事だけが原因でなく、一部評論家が指摘する様に、日比谷線中目黒脱線事故で起こった輪重管理の問題や不完全な保線作業の影響もあったのではないだろうか。鉄道先進国のスイスで起こった事故なので徹底的な調査と発表をお願いしたいものだ。

この事故の報道をみるにつけ、鉄道は出来てからすでに200年近く経っていても、いまだに安全への不断の積み重ねと挑戦がなければ成り立たない産業である事が思いおこされる。このような従来型の事故にもまして近年目立つのは、エレクトロニクスの進歩で今まで考えられなかった様なトラブルが起きている事である。ちょうどトヨタのレクサス車が、コンピューターソフトの不具合でアメリカで大騒ぎになった様な事が鉄道でも起こっているといえよう。

2008年には東北・上越新幹線で信号システムを制御するハード・ディスクの故障とソフトウエアーの欠陥が重複して、列車が多数運休した事は記憶に新しい。新たなテクノロジーの導入に伴い、経験工学とも云えるシステムの安全な稼動について、たゆまない検証と新しい調整が求められているのであろう。

最近の国交省・運輸安全委員会の報告書を読むと、2008年に起きた湘南モノレールの事故は、最新鋭機器ならではの問題が露呈した新しいケースと云えよう。この事故は、大船駅発・湘南江ノ島行きのモノレールがモーターの制御ができなくなり暴走、非常ブレーキをかけるも駅に止まらず、単線区間のポイントを冒進してあわや対向のモノレールと正面衝突しかけたものである。原因調査の結果、車両の電気配線の不具合により電気ノイズが発生し、制御コンピューターがこのノイズを信号と間違えた上、ソフトの欠陥も相俟ってシステムがモーターに「力行」(動力オン)と指示したままフリーズした事が原因だと云う。なぜかレクサス車の暴走問題を彷彿とさせるような事故である。

コンピューターや通信技術の発達は、我々をますます便利にさせる一方、あらたなトラブルの火種をつくる事も周知の通り。そういえば、3年ほど前に禁酒を断行し何日も健康食を続け、自信満々いさんで人間ドックに行ったら 「 今日は人間ドックシステムのハードディスクが破損して、復旧に時間がかかるので後日改めて来てください 」と言われがっくりした事があった。有給休暇を取ってドックに来たのだし、その日まで努力した節制も肩すかしを喰い、当日の昼は思いっきり酒を喰らったものである。で、再度行った日の結果は・・・・・・・?!!! 社会の隅々までコンピューターがいきわたり、一旦これが止まると、従来おこなっていたアナログ・マニュアル操作では業務ができない困った時代になってしまった様だ。

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