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2010年8月19日 (木)

英国周遊クルーズ

伝統あるホランド・アメリカ・ラインの「ウエステルダム」号(82000トン)の英国周遊クルーズにロッテルダムから乗船して夏休みを楽しんでいる。この会社のクルーズ船は落ち着いた雰囲気だとかねてから聞いていたが、これまでのところ正にその通りと感じる。発着地の関係からオランダ人始めヨーロッパの乗客が多いのは当然として、アメリカ人もかなり多数乗船しているものの、こんなに静かなアメリカ人のクルーズ客と言うのは初めてだ。ちょっとしたヨーロッパ社会に来ると、彼らは上品に振舞おうとするのか、それともこの会社のフネを選ぶのはそういうアメリカ人が多いのか、とかく夏のクルーズにありがちな子供や若者がドタドタと船内を走り回る事が皆無である。乗客の平均年齢も日本船なみに高そうだが、それに合わせて普通にぎやかなプール・サイドのバンドや音楽もないし、服装も堅めである。

イギリスといえば、ウインド・オーケストラやブラス・バンドの本場、以前から一度はスコットランドのエジンバラで開催される「エジンバラ・ミリタリー・タトゥー(行進)」というバグパイプの祭典を見てみたと思っていたところ、このクルーズなら船のオプショナル・ツアーで簡単にそれにも行けるということで、いつもよりちょっと長いクルーズながら思い切って乗船したのである。ロッテルダムを出て、シェルブールに程近い英領ガンジー島、アイルランド共和国のダブリン、北アイルランドのベルファストと自分では観光に行かない様な場所を、フネでは簡単に回ってくれるのでゆったりエンジョイできて興味深い。今日は、奇岩の世界遺産ジャイアンツ・コーズウエイに行ったが、これまでは天気も良く北国の夏を楽しんでいる。

シップデザインの点からは、ウエステルダム号は広いプロムナードデッキがチーク材張りで全通している他、船内の装飾などがとても豊かで、客船らしい演出をしているのがとても好感がもてる。エンターテイメントの催しやそのためのクルーが少ない分、船内の掃除や真鍮磨きのサービスクルーが多い様であるし、部屋係のカートを廊下で見ないのも驚く。部屋は目立たぬ様に、いつに間にかきれいになっているのである。どうやら大型船でも他社とは一味違う路線を進んでいるのが、この会社のクルーズなのだろうか。船内が静かなのは良いが、あまりに静か過ぎてノリノリの場面もまだ来ず、ちょっと拍子抜けといえば云えなくもないクルーズ序盤である。

ガーンジー島のウエステルダム号
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