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2010年7月17日 (土)

タイムマシン

7年間に亘る”はやぶさ”の宇宙旅行の報道を見るうち、子供の頃良く読んだブルーバックスの科学本などが懐かしくなり、「 宇宙物理学入門 」(ブルーバックス・桜井邦朋著)と「 時間旅行は可能か=相対性理論の入り口 」(ちくまプリマー新書・ニ間瀬敏史)の現代物理入門本を2冊立て続けに読んでみた。この種の本は、本屋の店頭で手にとって見る時はなぜか面白そうで興味を引かれるのだが、実際に読み出すと我々の経験する日常の知覚から離れた世界の事が描かれていて、途中で訳がわからなくなってしまう事が多い。

まあ現代物理のエッセンスを数式も使わずに、常識の世界で固まっている我々のアタマで理解しようと云うのは、考えてみれば無理な話で、何となく現代物理学ではどんな事が研究されているのか、かいま見る事ができれば良いと気楽な気持ちで読み進む。が、やっぱり相対性理論や量子力学などは、新書を数冊読んだだけでは、とうてい概念さえつかむ事が無理だと思い知らされる。

かねてから疑問だった宇宙の始まりについては、これらの本によると約137億年前頃に、物質の存在しないいわば真空状態に蓄積されたエネルギーから、宇宙の営みが忽然と始まった様に解説されている。「真空状態に蓄積されたエネルギー」というのも判らないが、いきなりそこで宇宙が運動を開始するのも想像を超える。そしてこの宇宙が創造された時に、他にも性質の異なる宇宙が生まれた可能性はあるが、それは観測不能なのだと解説されているあたり、やはり深遠すぎて良くわからぬ。

しかしタイムマシンの可能性については、現代の量子力学から必ずしも実現不可能とは云えないとして、大真面目に研究している物理学者もいるらしい。タイム・マシンで過去へ行って歴史に参加してしまうと、以後の歴史が変わってしまうという、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で描かれた「 時間のパラドックス」をどう超越するかを物理学で考えているのだそうである。”ここに居て、ここにいない”とでも云う様な、超常というか宗教的かつ哲学的な面も現代物理は包含していそうで、むかしテレビのウルトラQで「あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な世界に入っていくのです」と言った石坂浩二のナレーションを彷彿と思いださせる。

「 時間旅行は可能か 」の本の中で例示されていたが、例えば現代の物理学者がタイムマシーンに乗って、学生時代のアインシュタインに相対性理論を教えれば、アインシュタインは何のエネルギーも使わずに相対性理論を獲得できていた事になる。同様に宇宙の最初についても、もし未来の世界でタイムマシーンが開発され、どこかの時点のエネルギーがタイムマシーンによって宇宙の最初に移動すれば、この世が始まるきっかけになりそうでもある。こんな事を唱えている学者もいると紹介されていると、物理とは面白いものだと思うと共に、ますます訳がわからなくなってくる。

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