東京みなと館
お台場の青海地区にある東京みなと館を見学してきた。ここは東京港や房総半島が一望できる目新しいビルの20階全フロアーを占有した東京港の博物館で、200円の入場料を払って館内に入る。展示は江戸時代から現在の臨海副都心建設に至るまでの東京港の歴史や役割が、模型や写真その他さまざまなパネルを使って紹介されていて、お金がかかっていそうな立派なものである。
夏休みだというのに人もまばらな館内をじっくり見て廻ると、江戸時代に全国から回船で運ばれてきた物資が、佃や築地の沖ではしけに積み替えられ、市中に運ばれていた有様が良く理解できる。近代的な港湾としては横浜に大幅に遅れをとったが、昭和40年代にコンテナ化が進む時、旧来のやりかたにとらわれた横浜を尻目に、いち早く品川・大井地区に大きなコンテナ埠頭が整備できたと云う解説などを読むと、あらためて世の常、うまくいっているところ程改革が遅れるものだという警告を思いおこす。
それにしても、最近は至る所に様々なジャンルの博物館が作られていて、その内容や展示は大掛かりで豪華なものが多い。これらを作成したり運営する費用は、最終的には税金や我々が買った商品のコストの中から払われているのだから、なるべくこれら施設を利用しない手はないと思う。この先、仕事を終えて時間がもっとできたら、各地のいろいろな博物館をゆっくり廻ってみたいものだと常々考えている。
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