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2010年6月 8日 (火)

第59回全日本大学野球選手権大会

全日本大学野球選手権大会が今日から神宮球場を中心にして開催されている。慶応の大学選手権出場は久しぶりだし、明日の2回戦は幸いにして夕方のゲームなので、仕事の後に神宮球場に応援に行ってみようかと思っている。記録を見ると慶応が前回大学野球選手権に出場したのは1997年で、高橋由信(巨人)が主将の頃だが、この時の思い出が私にはまったくないのは、一度も観戦に行かなかったからだろうか。当時はまだ会社員の第一線現役バリバリだったから、仕事やらゴルフやらで球場に行く時間が取れないまま、あっと気がつけば準決勝で敗退していたのかなあと記憶の糸をたどるのである。

そういえば慶応は91年のこの大会にも小桧山・大久保の桐蔭学園バッテリーで優勝しているし、87年も志村・鈴木哲の2枚看板で優勝しているのだが、その頃も仕事が忙しかった上、ネットなどはない時代だったから、夜遅く帰宅してテレビのスポーツニュースで結果が放送されるのが待ち遠しかった事だけを思い出す。逆にもっとも印象に残っているのは、やはり学生時代の1972年の大会だろう。関西大学は山口高志(市神港)、慶応は萩野友康(土佐)や長谷部(岸和田)らがチームを引っ張り、のち阪急ブレーブスで活躍した山口の剛速球で、関大が1-0で慶応を完封した場面は目にやきついている。

その年の日米大学野球選手権は、優勝・準優勝の関大や慶応の選手が多く日本代表として選出された中、ただ一人早稲田から代表入りした東門 明君(武相)の事故などがあって、ひときわ印象に残る大学野球の初夏であった。こうしてみると神宮球場に長いこと通って大学生の野球を見ていると、自分の人生のそれぞれの場面がフラッシュ・バックしてきて、この古色蒼然とした球場に限りない郷愁を覚えるのである。さて今年はどんな思い出ができるだろうかと期待に胸をふくらませつつ、各校選手の健闘を祈りたい。

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