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2010年5月12日 (水)

日本の不思議

夏も近づくこの頃、あさ明けるのが早くなり、東京で今朝の日の出は4時39分だそうである。一方、日の入りは午後6時36分だそうで、朝はやたら早くから明るくなるのに対し、夜はかなり早く暗くなるわけである。北半球のほとんどの先進国で実施されている夏時間が、なぜ日本で実施されないのか、以前にもこのブログで疑問を呈した通り、これは我が国の不思議の一つである。時計を一時間、いや二時間ほど進めて夕方は陽の光を浴び、明るい夜を楽しむ事をなぜ日本人はしないのだろうか。そうすれば西日本では仕事の後に、ゴルフのラウンドもできるというものである。

日本の不思議と言えば、ギリシャよりもひどい財政赤字を抱えながら、国家経済が破綻しないのも不思議の一つであろう。この件に関して先週末の読売新聞「地球を読む」に伊藤元重東大教授が面白い解説をよせている。ラーナーという英国人経済学者が唱えた説で、日本の様に国債が国内で購入されている限り、いくら国の借金が積みあがっても将来の世代の負担にはならない、という事だそうだ。それは国債など国が国民に借りている債務は、いずれ税金を徴収して返済するわけだから、その時点では税金を払う国民から、国債を持っている国民へお金が移動するだけで、国家としては将来世代に負担が移転するわけではない、という事らしい。

なるほどそれも一理あると納得するが、するとその時点で国債を持つ者と持たぬ者では不公平である事は明白である。そして現在の借金の証しである国債を持つのは今の世代で、将来の世代は国債をもたない国民だから、やはり我々の借金は次の世代の負担に肩代わりされるとも伊藤氏は述べている。将来の世代が、親の世代の借金を増税で返済する事を容認しなければ、ギリシャどころの騒ぎではなくなるだろう。国家への信頼がなくなり、通貨は暴落し、輸入品が暴騰、インフレがおこり、年金や福祉は崩壊する事が予想される。

民主党のこども手当てや高校教育無償化に賛同する人達の中には、このばらまきが支出に使われず貯蓄に廻っても、子供たちの教育や成長の過程で使われれば効果も上がるというが、それまで国家財政が混乱をせずにもつ保証はないのである。財政再建と増税は一刻を争う喫緊の要事だと思うのだが、こんな巨額の財政赤字を垂れ流しながら、先進国中もっとも低い消費税率で国民が安心をしているのは、夏時間を採用しない以上に日本の不思議だと私は思っている。

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