早慶決戦
東京六大学野球春季リーグ戦は、先週末第5節の山場で勝ち点2同士の対戦になり、早稲田が法政に、慶応が明治にそれぞれ連勝で競り勝って勝ち点3を得た。これで早慶以外は、この後の試合で勝っても勝ち点3しかあげられないから、優勝は早慶の2校に絞られたわけで、5月29日・30日の早慶戦(慶応からすると慶早戦)で4つ目の勝ち点をあげた方が優勝となる。早稲田大学はこの4年間8回のリーグ戦で4回も優勝しているが、慶応は優勝となると2004年秋以来11シーズンぶりで、新入生などで賑わう春の早慶戦もおおいに盛り上がる事だろう。
リーグ戦前のマスコミ評では、法政・明治・早稲田の3校が優勝候補であったが、私は慶応も中林卒業後の投手陣にだれか軸ができれば、そこそこやるであろうと思っていたのは、ブログで書いていた通りである。プロ野球で選手・コーチをしていた江藤新監督の指導によるのか、打撃の方は社会人や東都大学各校などとのオープン戦からかなり力をつけてきたと感じていたので、この春のリーグ戦は心のなかでは楽しみであった。
その中から投手では竹内(中京大中京)と福谷(愛知・横須賀)の2年生コンビが完全に一本立ちして、これまで期待通りの頑張りをみせてくれている。左と右、頭脳的な投球と剛球の2本柱が活躍するのは、80年代後半の志村・鈴木哲時代を彷彿させてくれ頼もしい。打撃陣は長打が打てる選手が多く、中でも伊藤(中京大中京)や松尾(鳥栖)は高校時代より注目された潜在能力をこれまでのところよく発揮している。サプライズは8番キャッチャーの長崎(高志)で、これまでの処ホームランを含みリーグ4位の打撃成績にびっくり。捕手が良い時の慶応は見ていて面白いのだが、こんなバッターが8番にいるのは相手にとって脅威だろう。
対する早稲田はハンカチ齋藤(早実)が復調、福井(済美)や大石(福岡大大濠)も調子を上げてきている様だ。早稲田の投手陣を慶応の打者がとらえる事ができるかが優勝の行方をきめる事になると、誠に月並みな予想ではあるが、そうとしかいえないだろう。満員の神宮球場で大声援の中、早慶の野球部にすすんで良かったと思える様、選手諸君は溌剌とプレーして欲しいものである、などと連盟理事長の様な声援を陰ながらするのである。よし提灯行列になったら、神宮外苑から三田までついていってやるか、などとお祭り好きの私はわくわくする。
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