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2010年5月27日 (木)

北京週報

北京週報という中国メディアの日本語ネット版にこんな記事があると友人が教えてくれた。少し長いが引用してみる。

『清朝末期、日本と中国はほぼ同じ時期に西洋化と維新が始まった。しかし中国は何千年という古い文化に包まれていたため、それを投げ出すのは難しく、それに加えて清の支配者は、維新運動は漢人が政権を奪う運動だと考えて強行に妨害した。そして中国の維新は日本に遅れをとり、その後、中国は西洋文化を受け入れるために日本に留学生を派遣することになった。 日本民族の特徴の一つは、模倣に長け、革新する勇気がある点だろう。西洋文化に現実的な利害を見ることは中国文化より勝っている。そのため少しも西洋化をためらわず、そのスピードも速かった。そしてわずか数十年間で西洋に追いつき、20世紀の日本強国の奇跡を成し遂げる。

中国は日本に近く、言語の面でも意思疎通がしやすいため、中国の目覚めた青年たちが次々と日本に留学し、清朝末から民国初めにかけて日本留学ブームが巻き起こった。これは中国にとって革命と維新(近代化)に大きな助けとなるが、日本への留学はもう一つの役割を担った。それは日本人が漢字に翻訳した大量の西洋の単語だ。これらの単語は中国に入り現代の中国の主要な部分となり、それは今に至っても変わらない。

中国文学と中日関係史の研究者である実藤恵秀の『中国人日本留学史』には、日本人が翻訳し中国が使った新語が詳細に語られ列挙されている。人道、人格、人権、文明、支持、人生観、生物学、病理学、経済学、化学、科学、財政学、景気、公債、公証人、社会、社団、目的、主筆、出版、企业、自由、自治、作品、定義、取締、保険、合作社、特殊、特徴、派出所、馬鈴薯、消火器、原子、唯心論、唯物論、処女作、参考書、舶来品、元素、財団、銀行、現実、仮説、執行、情報、温室、暖房、場所、単位、単元、温度、寒暑表、博士など非常に多く、現代中国語にはなくてはならないものだ。

青年という単語も疑わしい。中国の古い文献に青年という言葉はあまり見られず、少年という言葉は、少年游、少年夫妻、少年得志(若くして志を遂げる)、少年不識愁滋味(若い人は憂いを知らない)、英雄出少年(栴檀は双葉より芳し)、美少年、少年郎などが見られることから、青年という言葉は清末か民国初めに日本から入ってきたのかもしれない。また台湾地区の人がよく使う園遊会という言葉もおそらく日本からだろう。園遊を遊園と言わないのは日本語の文法で、中国では昆劇の「遊園驚夢」のように遊園としか使われていない。この数千年の間に中国の言語は常に変革を遂げてきた。しかしこの変革は一番大きかったに違いない。』

さて中国人や韓国人の日本嫌いは、もともと自分が教師であったと言う誇りによると云われるが、この例の様に中国自身も歴史の中では日本から学んだ事も多いのである。ただ、それまでの成功体験が長いと自らを変革するエネルギーが国内で湧き上がらないのは、ここに引用した通りであるが、ひるがえって19世紀半ばに中国で起こった事は、今の日本にも当てはまるのではないかと考える。わが日本は、第二次大戦後の成功の上にあぐらをかき、既得権に安住し格差拡大などと騒ぎ、社会主義的政策を推し進めて改革を怠っているが、こうした事が続けば次は日本が中国の二の舞を演ずるのは難くない。

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