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2010年4月 6日 (火)

中国船の座礁

中国の石炭船が豪州のグラッド・ストーン港で積み荷を終え中国向けに出港後、グレートバリアーリーフで航路を大きく逸脱して座礁し、燃料の重油を流したいう事故が報道されている。さんご礁に乗り上げた船は、950トンのバンカー油(船舶用C重油)と65,000トンの石炭を積んだままばらばらになる可能性もあると豪州の関係者は固唾をのんでいるそうである。

この船の船主は、資源輸送用に外航船を保有する新しい中国の海運会社の様で、この船の他に同型のパナマックス型貨物船を1隻所有し、今後10隻も新たにパナマックス同型船を注文していると云う。この事故につけて思い出すのは、中国の資源輸送船の運航技術や操船の拙劣さである。10年ほど前であったろうか、穀物を積んで米国ミシシッピ川を下る中国のパナマックス型貨物船が、ニューオルリンズで操船不能になり、川岸のショッピングセンターに突っ込んだ惨事の記憶は、まだ私の脳裏から消えていない。

豪州の事故原因については今後の調べを待つ事になるが、本船はパイロットを乗船させないまま全速で座礁したとの事、事故が起きたのは午後5時との事で、秋にあたる現場周辺はまだ明るかったはず。おそらく自船の位置を誤ったのだろうと思われるが、およそ航海の基本は自船の船位を正しく把握する事であって、そのために船乗りは昔から天測や沿岸航法を徹底的に身に付けてきた。しかし最近は、日本人のクルーさえGPSやレーダーなどに頼りがちで、クルーズ船のブリッジで航海士などに「天測はやらないの?」と聞くと、「ほとんどやりません」との答え。ましてや船隊を急激に拡大中の中国商船隊の未熟なクルーでは、もし最新の航海機器が故障した場合に、正しい船位確認などはできないのではないだろうか。

最近の資源ブームで世界から資源を買い漁っている中国だが、すべての面でどうも日本人の常識からは考えられない様な粗っぽい商売が目立つ。中国船のエンジンルームなども、日本人には考えられない程よごれて汚いと云うし、中国人のサービスや品質に対するクオリテイ・スタンダードは、我々とは相当の較差がある事は間違いない。

世界の海ではこんなフネが航行しているのが現実。今後日本は中国に新幹線や小型航空機などハイテク輸送手段を輸出する事になろうが、それを組み立てたり運用したりする人達のスタンダードは我々とは違っていて、その能力を過大評価しない様にする事が必要であろう。

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