第43回東京六大学対校陸上競技会
先週末は久しぶりに東京六大学陸上競技会を見に国立競技場へ行った。シーズン最初の公式競技会であるこの試合は、各校とも来る5月の関東学生選手権(関東インカレ)の前哨戦として、冬季練習の成果を確かめると共に、有望新人のお披露目の場にもなっている。慶応競走部は毎年、早大・法大の厚い壁に阻まれて3位が定位置だが、400米の第一人者である金丸が卒業して戦力が低下した法政に今年はどこまで肉薄できるかが課題であろう。
その後輩たちは100米の本橋2年(慶応)が、予選であっと驚く10秒56.自己の記録を0秒3ほど短縮してしまった。この種目の第一人者後藤(4年春日部)・熊本(4年早実)ら先輩たちが調整で出場しないチャンスを活かして一挙に自己新を大幅短縮した。冬季練習をうまくこなしたのだろうが、陸上に限らず学生スポーツは補欠だった選手が、夏合宿や冬季練習を経て一皮むけてくる事がある。こういうのを見るのが学生競技観戦の面白さでもあるが、これで来る5月の関東インカレの400米リレーが楽しみになってきた。
中長距離では、日本記録保持者の横田が抜けた後が心配だったが、期待の2年生の齋藤(安積)は順調に伸びている様で14分57秒でシーズン初レースにしてはまずまず。新人では国体優勝の笹村(山口)が1600米リレーに出場、坂庭(城北埼玉)が1500米で4分5秒と二人とも今後が期待できそうである。フィールドも砲丸投げの秋本(2年成城)が圧倒的強さで優勝するなど、後輩たちもなかなか層が厚くなった様である。
それにしても5000米は明治大学の躍進で終始、早明のトップ争い、今春の箱根駅伝で明治大学が4区までトップを堅持したその力をみせてくれた。全体ではやはり法政が凋落気味だが、慶応はトラック種目で得点が伸びず今年も3位、この季節にスプリントの主力陣が調整で出場しなかったのはやや残念だが、久しぶりに競技会の雰囲気を楽しんで若返った気がする。
それにしても5000米を14分そこそこで走る若い選手達をナマで見ていると、19分もかかるオジサンは何か違うスポーツをしている様に感じる一方、彼らから元気をもらった気分がしてアドレナリンが出まくり、頑張るぞと気合を込めて国立競技場から走って帰宅したのだった。
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