慶應野球部応援団
慶応野球部応援団というホームページに掲示板がある。東京六大学野球の慶応野球部や近年復活した慶応高校野球部の応援の為の掲示板で、管理人の判断宜しきを得て荒らしなどもほとんどなく良心的な運営が続いている。例えばこの時期、甲子園を湧かせた有望新人の入部が新聞などで報道されても、野球部の正式入部発表までは憶測の情報は一切掲載しないなど、一貫したマジメな姿勢が好感を呼んで人気が高い。
そんな掲示板にも、時々KY(空気読めない)書き込みがあって議論になる。どうも書き込んでいる内容から推測すると、お年寄りのファンらしいのだが、彼らは負けた際の監督への戦術批判、例えばなぜあそこでバントなのかとか、代打を出さぬか等の書き込みに加え、もっと球を体の中心で取れと云う技術論を展開している。こんなファンが掲示板の住民に数名いるのだが、彼らの特徴は反論がない限り連続して持論を書き込む事である。野球部を愛しての書き込みであるのは良く判るのだが、クロウトはだしである事をみせたいのか、寂しい老人なのかこういう投稿は、批判され一時消えてもすぐ復活する様である。
ここ数日も野球の技術論を掲示板で展開しようとする人達と、そんな事は監督の専権事項だから投稿すべきでないという派との議論があって興味深い。技術論やプレーの中味を批判する側は、プレーヤーや監督に気がつかせる為に苦言を呈さねばと言うし、反対派は選手や監督が素人の掲示板を見てやり方を変えるほど単純ではなく、もっと現場では大変な苦労をしている。受け入れられる可能性のない批判をしても、所詮外野の愚痴に過ぎず自己満足に終わって、掲示板を見ている監督や選手が不快になるだけと主張する。
事実、慶応高校の監督は、この掲示板の戦術批判や技術批判に不快の念を抱いている様で、それだけ自信があるなら匿名でなく本名で持論を展開したらいかがと、自身のブログに書いている。私も自分が大学で競技をしていた経験から、戦術云々や技術指導は、現場の監督やコーチに任せるべきで、それらについての周囲の余計な口出しはほとんど意味がないばかりか害であると思っている。ファンやOBのできる事はただ一つ、黙って寄付金や入場料などのお金を出す事、勝とうと負けようとひたすら応援を続ける事なのだと信じるのである。学校スポーツはどの競技であれ、入試や環境面の制約があって、常に強いチームを作れるとは限らない。しかしその与えられた制約の中で、一生懸命プレーする選手やそれを支える指導者をあたたく見守る事、黙ってお金を出す事だけが求められるのである。
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