シエナウインドオーケストラ
先の週末は日本のプロ吹奏楽、シエナウインドオーケストラのコンサートを聞きに、新宿文化センターへ行った。管楽器の事を英語ではThe WindsとかWind Instrumentsと言い、吹奏楽のオーケストラを欧米ではウインドオーケストラと呼ぶそうだ。我が国では吹奏楽とブラスバンドが同じ意味で使われているが、厳密にはブラスバンドは金管楽器と打楽器の吹奏バンドを指し、ウインドオーケストラは金管・木管・打楽器に弦楽器も加わったりすると云う。シエナウインドオーケストラは、1990年に結成された吹奏楽オーケストラで、定期演奏会や各地のイベントへの出演の他、CDも多数出している日本を代表するオーケストラと言われている。
私は吹奏楽を聞くのが好きで、若い頃は日比谷公園で水曜日や金曜日の昼休みに開かれていた、警視庁や消防庁の定期コンサートに欠かさず足を運んだものだし、各地のイベントでブラスバンドの演奏などがあると、催し物や模擬店などをパスして演奏会場に行く事にしている。しかし、プロのクラシック吹奏楽団の演奏を聞くのは実は初めてで、プログラムにテレビや映画のテーマミュージックや、エルガーの「威風堂々」第1番、ベルディの「アイーダ」の凱旋行進曲、チャイコフスキーの「1812年」などおなじみの曲が並んでいるのを見て、楽しみに会場へおもむいたのだった。
演奏は一言でいえば”ブリリアント!”。50名以上のプロ演奏家による管楽器と打楽器の迫力は素晴らしいというより”凄い!”。あまりの迫力に最初は耳が痛く感じるほどであったが、それにも慣れると管楽器特有の、時には無骨な、時には繊細な音の調べが五感を刺激する。吹奏楽においては管楽器から奏でられる旋律と、打楽器のタイミングをハーモナイズさせるのが難しいのではないかと、ド素人の私などは考えるのだが、管パートと打パートの息の合った演奏はさすがプロと感心する。一方「1812年」の冒頭の、弱く微妙なロシアの旋律は、管楽器のみの演奏では原曲とは少し違う音楽に聞こえてくるようだ。
このオーケストラは、最後に楽器を持参した観客をステージに上げ、一緒にスーザの「 星条旗よ永遠なれ 」を演奏するのがお約束との事。これまでバグパイプなどを持参した人もいたそうだが、今回はトランペットやクラリネットを持参した中学生などが多数参加して、フィナーレを楽しく盛り上げてくれた。「 星条旗よ永遠なれ 」の途中、ピッコロがフィーチャーされる有名なパートでは、全部で10人以上の可愛いピッコロ奏者が演奏したが、こんなに多数のピッコロ奏者が一度に出てきて、スーザもあの世でさぞびっくりした事だろう。
バルクキャリアー 2010-04-02 22:39:15
是非行ってみなはれ。最後の観客出演は楽器のほか、指揮台で指揮するのもありです。
シビックセンターで、プロ吹奏楽オケの指揮ができるなどは、そうないですよ。
膝痛復活。 2010-04-02 14:53:20
すごく楽しそう!!
文京区のシビックセンターでも6月5日(土)にありますね。
行ってみようかな・・
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