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2010年3月

2010年3月31日 (水)

海兵隊の運用

私の事務用デスクには世界地図が貼ってある。私は時々それを見ては、まだ行った事のない国の事を想像したり、新大関バルトの出身国がどこにあるのか確認したりする。閑にまかせて、つらつらその地図を眺めていると、中国や朝鮮半島の外縁に、まるで大陸に対する盾が存在する様に日本列島が伸展している事がわかる。東西冷戦時代には我が国が、ソ連・中共・北鮮共産主義に対する西側の不沈空母であった事が、位置関係から明らかであったとあらためて目を見開かされる。

さて社民党などは今だに声高に米海兵隊のグアムまでの後退を叫んでいるが、グアムやサイパンが南西諸島・沖縄・台湾・フィリピンなど中国を包囲する島嶼の弧からいかにセット・バックしているのか、机上の地図を見ているとこの事実に気づく。おりしも海洋国家として大陸棚の権利を主張し始め、この地域での露骨な軍事的パフォーマンスを中国が演じてさなか、グアム・サイパンラインまで米軍のプレゼンスを後退させる事が、いかに危険なサインを中国に送るかなどとは、彼らは考えないのであろう。

有事に米海兵隊が部隊を展開させる必要要件は、①地上兵力②航空支援③訓練施設④武器弾薬備蓄・輸送などが一体運用できる事であるとされている。鳩山政権が考えている普天間移設代替案では、一朝有事があった際に、訓練地や常駐地から沖縄までの長距離を、大型輸送機で兵隊や武器弾薬を運び、またそれらをトラックなどに積み替えて倉庫やヘリコプターの常駐する他の基地まで運ぶつもりなのであろうか。ロジスティックという点から見ると、どう考えてもこれは非効率な運用に思えるし、有事に到底対応できないのは、素人が考えてもわかるというものだ。

自民党政権とは違うというパフォーマンスを示したいばかりに、辺野古沖案を見直すと格好をつけた鳩山政権だが、まず沖縄や九州の代替地の了解を取り付けられるのか、仮に地元に飴をばらまいてなんらかの進展を得ても、米軍がそんな案に承諾する可能性があるのだろうか。メディアは沖縄が基地経済に深く依存している現状や、この問題で騒いでいるのは本土のプロ活動家であると云う事実を、きれい事で口をぬぐっているが本当にそれで良いのだろうか。

そもそも私が以前駐在していたシアトル近郊には、ブレマートン(海軍)、フォートルイス(空軍)と米軍の大きな戦略基地があったが、この周辺は基地経済で潤っていたもので、基地経済に依存するのがそんなに”悪”で恥いる事なのであろうか?平和の礎としてどうどうと見返りを貰い、基地経済をエンジョイする事はタブーなのか? さて、この大騒ぎで一体誰がメリットを得るのか、寝た子をおこした鳩山政権は誠に罪深いといえよう。

2010年3月30日 (火)

バーガー三昧

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妻がいくらか所有する株は、ほとんど株主優待制度があるものである、とは先日書いた通り。その中でもどの分野の株を所有しているかと云うと、食品や外食関係の企業が好きな様である。これらはたとえ不況で無配になっても、必ず優待品や優待券が配られてくるから、何か得した気分になるのだと言う。花よりだんごというべきか、転んでもタダではおきないというか、女性は実利的なものだ。

ところが株主であるファミリーレストランなどの優待券を貰っても、そういつもいつもその店に行くわけでないから、期末の優待券の期限が迫ってくると、費消するのに苦労し会社に出入りする若い人に「昼飯に使って」とあげたりする。この週末は、妻がなにやら引き出しをごそごそやっているかと思っていたら「マクドナルドとモスバーガーの株主優待券の期限が3月31日までであと4日しかない、どうしよう」と焦っている。彼女はすっかり優待券の事を忘れていたらしく、綴りのセットにまったく手をつけていなかったので、どうやら朝晩、毎食ビッグマックセットとつくねバーガーを食べ続けても、期限内には使い切れないようである。かといって金券ショップに持ち込むのも、気の弱い私には何だか気が引けて嫌なものである。

株の値下がりが激しい今、こんな株主優待で少しでも元をとらなければと、しかたなくわが家は今週は昼・夜とハンバーガー三昧になってしまった。今晩の夕食はマックのテキサス・バーガーセットにチーズバーガーセット、それにモスのえびかつバーガーとスパイシー・チリ・ドッグとジャンクフード・オン・パレードである。う~ん私はあと一ヶ月で人間ドックなのに体に悪そう、でもやけくその様に食べても、やっぱりジャンクフードって美味いし・・・。ちなみに明朝はモスのサラダに、モスライスバーガーなのである。

2010年3月29日 (月)

シエナウインドオーケストラ

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先の週末は日本のプロ吹奏楽、シエナウインドオーケストラのコンサートを聞きに、新宿文化センターへ行った。管楽器の事を英語ではThe WindsとかWind Instrumentsと言い、吹奏楽のオーケストラを欧米ではウインドオーケストラと呼ぶそうだ。我が国では吹奏楽とブラスバンドが同じ意味で使われているが、厳密にはブラスバンドは金管楽器と打楽器の吹奏バンドを指し、ウインドオーケストラは金管・木管・打楽器に弦楽器も加わったりすると云う。シエナウインドオーケストラは、1990年に結成された吹奏楽オーケストラで、定期演奏会や各地のイベントへの出演の他、CDも多数出している日本を代表するオーケストラと言われている。

私は吹奏楽を聞くのが好きで、若い頃は日比谷公園で水曜日や金曜日の昼休みに開かれていた、警視庁や消防庁の定期コンサートに欠かさず足を運んだものだし、各地のイベントでブラスバンドの演奏などがあると、催し物や模擬店などをパスして演奏会場に行く事にしている。しかし、プロのクラシック吹奏楽団の演奏を聞くのは実は初めてで、プログラムにテレビや映画のテーマミュージックや、エルガーの「威風堂々」第1番、ベルディの「アイーダ」の凱旋行進曲、チャイコフスキーの「1812年」などおなじみの曲が並んでいるのを見て、楽しみに会場へおもむいたのだった。

演奏は一言でいえば”ブリリアント!”。50名以上のプロ演奏家による管楽器と打楽器の迫力は素晴らしいというより”凄い!”。あまりの迫力に最初は耳が痛く感じるほどであったが、それにも慣れると管楽器特有の、時には無骨な、時には繊細な音の調べが五感を刺激する。吹奏楽においては管楽器から奏でられる旋律と、打楽器のタイミングをハーモナイズさせるのが難しいのではないかと、ド素人の私などは考えるのだが、管パートと打パートの息の合った演奏はさすがプロと感心する。一方「1812年」の冒頭の、弱く微妙なロシアの旋律は、管楽器のみの演奏では原曲とは少し違う音楽に聞こえてくるようだ。

このオーケストラは、最後に楽器を持参した観客をステージに上げ、一緒にスーザの「 星条旗よ永遠なれ 」を演奏するのがお約束との事。これまでバグパイプなどを持参した人もいたそうだが、今回はトランペットやクラリネットを持参した中学生などが多数参加して、フィナーレを楽しく盛り上げてくれた。「 星条旗よ永遠なれ 」の途中、ピッコロがフィーチャーされる有名なパートでは、全部で10人以上の可愛いピッコロ奏者が演奏したが、こんなに多数のピッコロ奏者が一度に出てきて、スーザもあの世でさぞびっくりした事だろう。

バルクキャリアー 2010-04-02 22:39:15
是非行ってみなはれ。最後の観客出演は楽器のほか、指揮台で指揮するのもありです。

シビックセンターで、プロ吹奏楽オケの指揮ができるなどは、そうないですよ。


膝痛復活。 2010-04-02 14:53:20
すごく楽しそう!!

文京区のシビックセンターでも6月5日(土)にありますね。

行ってみようかな・・

2010年3月27日 (土)

パノラマバー

先日、妻のたっての希望により新橋烏森の”ほさか”と云う小さな焼鳥屋に行った。妻は社会人になって間もない頃、この店に会社の先輩に連れて来てもらったそうだが、そのあまりの美味しさと値段がリーズナブルな事にいたく感激し、今でも突然行きたくなるそうだ。そういう私は会社員時代は接待族であったから、ついそれなりの値段の有名焼鳥店に行ってしまうのだが、妻によると自腹を払う以上「美味しくてしかも安いのは当たり前」らしい。

彼女にとっても久しぶりの”ほさか”の味は大満足だったようで、〆の鳥スープで満腹になったあとは久しぶりに銀座ブラをしてみたいと言っている。するとやおら携帯を取り出し 「そう言えば、前から一回だけ来てみたいと思っていた”パノラマ・バー”という鉄道模型バーがこの辺のはず」と検索をするうち 「 やっぱり近い、すぐこの辺みたい 」と腹一杯で怠惰なわりには、すばやく目的地を見つけ出す。

実は"パノラマ・バー"のことは時々新聞や雑誌に紹介されるので知ってはいたのだが、なにやら鉄道オタクの巣窟のようで、これまで入るのはあまり気が進まなかったのである。銀座のバーというと何となく艶っぽい場所ということでうきうきするものだが、同じギンザでも鉄道バーなどは浮世離れしていて、色気もへったくれもないオタが集まる情景が脳裏に浮かぶのであった。しかしこの夜は妻の勢いと、焼鳥屋の日本酒の酔いに押され、意を決して雑居ビルの8Fの小洒落たバーに入ってみると、カウンター席の目の前をNゲージの列車が走り抜けている。

案内されるままカウンター席に座ってみると予想にたがわずオンナ気はまったくなく、目の前を走行する模型車両がホステス代わりに目を楽しまさせてくれる趣向のようだ。バーテンダーによると今宵は「春」というテーマだそうで、東北・上越新幹線の200系、ディーゼル特急「 南風 」寝台特急「 さくら 」が目の前を駆け抜けていく。傍らのカウンターではいかにもそれらしい30代男が二人、「青函トンネルでの撮影は・・・・・」などとそれらしい会話をしているのが微笑ましい。最初は何かと気後れしていた私だが、慣れるのつれて本来の鉄オタがカミングアウトしてきて、模型に関して徐々に専門的な質問を始める。傍らでは、妻がにやにやしながら「やはり」とばかり酒をすすっていたのであった。

ちなみにこのバーのすぐそばに旧海軍マニアのバーがあって、そこも妻が一度は行って見たいバーなのだそうである。春がテーマの鉄道模型にすっかり酔った妻は、「ついでに海軍バーも行ってみる?」などと言い出したが、なにやらそこは加齢臭が漂ってきそうで、その夜にハシゴするのはゴメン蒙る事にしたのだった。
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2010年3月26日 (金)

浅田次郎”ハッピーリタイアメント”

浅田次郎の新刊小説”ハッピーリタイアメント”(幻灯舎)を読んだ。定年を4年後に控えたしがない財務官僚と愚直だけが取り柄の自衛官、ノンキャリアーの2人が突如再就職先として斡旋された天下り先は、時効になった債権を取り立てる機関だった。しかもその天下り先は、仕事をするとかえって皆の迷惑になるので、通勤した後は何もしてはいけないと云う職場だったのである。ここで定年まで数年ぶらぶらして昼寝をしていれば、たいそうな給料をもらった上、多額の退職金を二人は貰えると云う。だがこの体質に馴染めぬ二人は、職場のおツボネ女性と3人で、奇想天外なミッションを開始するのである。

この小説は作者自身の体験からヒントを得て書かれたというが、作者も含め登場人物がちょうど私とほぼ同じ年代、早期退職する彼らの微妙な心境描写に共感を覚えているうち、二人が始めるミッションが予想外の大成功を収めていく筋書きの面白さに、思わず引き込まれる。人間心理の彩をついた小説の着想と、軽妙なタッチの文章、そして最後のどんでん返しとなかなか息もつがせぬ活劇の様な展開で、映画化したらさぞかし面白そうでもある。

人生はあざなへる縄のごとし、作者は、遊びに仕事に可能性を追求すれば、年齢に関わらずまた道も拓けるという「幸福」のメッセージを我々に伝えてくれる。しかしそれにもましてこの作品の洒脱なところは、人間の幸福はお金や地位だけではない、それどころか愛とか家族の絆が断ち切れても、その気にさえなれば人間は矜持を保てるし、人生を楽しめるのだと言っている事だろう。たとえ何もないデスペラートな状況でも、人間のもつ究極の明るさやバイタリティーに焦点をあて、どの人間もが心の中に持っている、あっけらかんとした楽観主義にスポットを当てている事が爽快なのである。

閉塞の時代・鬱の時代などと社会全体がマイナスの現象を取り上げて騒いでいる様だが、作者は、中高年こそ、どーんと”おとなげない事”をやってみようじゃないか、自分の信念に忠実に生きてみようよ、という応援メッセージを送っているようだ。シニアー層がおしゃれでいて、元気で群れず、個人個人が野望を持って生きている様な高齢化社会も、これまた素敵な社会じゃないかと、私は感じたのであった。
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2010年3月25日 (木)

グリコのおまけ

我が妻はおまけや景品のたぐいが大好きである。コンビニでコーラやお菓子の新製品のプロモーションがあると、必ず景品のフィギュアなどが付いたのを購入する。私にすればこんなチャチなものを持ち帰れば、ただ家が散らかるだけと思うのだが、彼女のこの習性は子供の頃のグリコのオマケ以来だそうで、これは終生変わらない様にみえる。クルマのディーラーなどに新車をヒヤカシに見に行くと、私などは下手な借りを作りたくない一心で、ひざ掛けやらビニールシートなどのギブアウエイをもらわずに、用件が終わるとそそくさと帰ろうとするのだが、彼女はセールスマンに「これ、もらうわね、それにこのグッズももう一つ特別にいただいていいかしら?」など、臆面もなくあつかましい要求をしている。

彼女の大好きなクルーズになると、ほとんどの旅行会社に定期的な案内や刊行物を郵送してもらう様に申し込んでいるようで、飛鳥やにっぽん丸のパンフレットなどは、同じものがあちこちから送られてきて居間に山積みになっている。また彼女が持っている株は、ほとんどが株主優待つきで、時々それらの会社からお菓子やらコーヒーセットを貰ってはよろこんでいるのだが、あまつさえ景品やパンフで一杯の我が家の床は、株主優待郵送の季節には段ボール箱が散乱する事になる。

さてそんな妻だが、先日パソコンの前でなにやらごそごそ作業をしていたと思ったら、ほどなく画面を見ながら「当たった、当たった」と欣喜雀躍している。一体何かと画面をのぞくと動画を見てクイズに答えると、抽選で1万名にプレミアム缶ビール6本セットが当たると云うアンケートに応募し、当選したと言っている。数日して届いたそのビールを目の前に、妻は「 パソコンでちょっと指先を動かして、アンケートに答えただけで、町で買えば1500円くらいするビールが届いたのよ」と鼻高々である。「日頃あなたはジャンクばっかり持ち込んでと、ブツブツ言ってるけど、こんな良い事もあるのよね~。これは一人で飲んじゃおうかしら」と横目でちらと見るので「 いや、そんな事もあるんだ。良かった、さすがだ 」と取りあえず褒めて余禄に預かるのである。

それにしても、タダで貰うモノに対する妻の物欲というか執念の強さに、いつも驚くのである。
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2010年3月24日 (水)

メタンハイドレート

数年前にベストセラーになった、フランク・シェッツング(独)のSF小説 「 深海のイール 」は、海の中にいる大量のゴカイが、海底のメタンハイドレート層を食い破って大陸斜面の大規模な崩壊を引き起こす事件が物語の冒頭に出てくるのだが、私はメタンハイドレートなる資源が大陸棚に広く埋蔵されている事をこの小説で初めて知った。

23日の日経新聞ではそのメタンハイドレートが近年、石油やガス以上に資源として高い関心を集めていると特集されている。メタンハイドレートは、メタンが海底などの低温・高圧下で水分子に閉じ込められた氷状の結晶だそうで、CO2が少ないなどの優れた性質をもつとされている。嬉しい事には日本近海にはこのメタンハイドレートが大量に存在しており、将来は資源・エネルギー不足解決に大いに役立つ可能性があると云う。

国際海洋条約で認められた日本の排他的経済水域(EEZ)は、450万平方キロで国土の10倍以上、中国のEEZの5倍にも及び、その日本の水域内にはマンガンやコバルトなどレアメタルの鉱床も豊富らしい。資源が乏しい事で加工貿易をなりわいとして来た日本であるが、子供達や孫の代に日本は一大資源国になっているのかもしれない。その頃は日本の人口もかなり減っているのだろうから、日本はこれら資源で得た外貨で国民の税金も安くてなり、住み良い国になっているだろうか。そうなれば100年後は勤勉と言われた日本人の国民性も変わっているかと、新資源を前にいろいろ夢を見るのも面白い。

閑話休題(それはさておき)メタンハイドレートの事を調べると、その採掘には技術的な問題もまだ多く、場合によっては海底の地下構造の崩壊も予想されるとある。「深海のイール」ではメタンハイドレート層の崩壊により、ヨーロッパが大津波に襲われるのだが、そのプロットは科学に基づいて実に良くできているものだと、改めてSF作家の着想に瞠目したのであった。

2010年3月23日 (火)

国民は馬鹿ではない


早くもせっぱつまった民主党は予算が執行されれば、国民は違いが判ると盛んに言っているが、国民をなめるのもいい加減にしろと言いたい。違いがわかると言う予算のメダマは子供手当てであろうが、この手当ての財源に扶養者控除やこれまでの児童手当てを削り、さらには地方にも財源の負担を求めるのだと云う。目先で国民が実感できぬ様々なカットを行っておきながら、選挙目当てで票に結びつくよう様な子供当てを導入するとは、なんと姑息なやり方だろうか。この手当てで子供を持つ所帯は、一時的にせよそれなりに収入が増える事だろう。しかしちょっと考えれば分かる事だが、家計のやり繰りに苦労する家計が、その手当て分をただちに消費に廻すであろうか。ほとんどの家庭では子供手当ての分だけ、将来の増税に備えて貯金に廻すことであろう。その結果は国の歳出を増やした割には経済は回復せず税収が伸び悩んで、次世代の子供たちにより巨額の財政の借金を残す事になるのである。

無駄な支出を減らせば、子供手当ての予算などいくらでも出てくると大見得を切った事業仕訳けは、高々7000億円のカットに過ぎず、要は予算の無駄使いなどは大言壮語のほどなかった事が民主党自身によって証明された訳である。”コンクリートから人へ”の予算配分は大衆受けするスローガンであろうが、公共事業が総需要の増大に効果的に結びつく事は、ケインズ以来実証されてきた通りである。選挙目当てのバラマキ支出によって景気回復は期待できず、今のままでは国民は将来に備え貯蓄を増やすのみである。経済振興や税収の増収策なしの政権の下で、国民の貯蓄で買い支えられる国債が信任をなくせば国家破綻、金利の大上昇かハイパーインフレの到来である。野党根性に染まりきった民主党は、当面の人聞きの良いスローガンを並べ参院選挙で勝てば、その後は国家経済や家計がどうなろうと知った事ではない様だ。言い換えれば民主党のバックにいる日教組や労働組合、パチンコ業界のために国家が人質になってしまった訳である。

予算が執行されれば国民の支持も高まると民主党は言うが、国民はそんなに馬鹿でない。見くびるのもいい加減にしろと、ここは声を大にしたい。まあ子供手当ての前に普天間問題で、政府に馬鹿にされた沖縄県民の怒りが爆発する事が必至であるから、民主党の自滅も時間の問題かと思うが、こんな政府が30%の支持がまだあるのが不思議でならない。まあ頃を見て小沢辞任(または内閣総辞職)が発表されるのであろうが、柳の下にどじょうは二匹いない。昨年の衆院選の前に小沢が辞任して民主党が躍進した様にはなるまい。なにせ国民はこの党の実態を知ってしまったのだ。次の参院選挙はよほどじっくりと支持政党を考えなければならないと自戒する。

2010年3月22日 (月)

にっぽん丸見学会

商船三井客船のにっぽん丸が改装され、お披露目の見学会が横浜大桟橋で行われたので、昨日はそれに参加した。見学された大方は好意的にこの大改装を見ている中、やや水を差すようだが辛口に批評をしてみたい。

①船内は新しく出来たスイートルームやベランダ付きルーム、プレミアムダイニング、展望ラウンジなど公室・客室とも設備が充実した。絨毯も全面新換えし、ソファーの生地も張り替えて快適性が増した事が実感できる。今まで倉庫のようだと思っていたプールの周囲も一新され、やっとこれで現在のクルーズ客船のレベルに達したと思える。

②その他インターネット対応カフェなど新しいものを新設したが、これらを導入しつつ定員を減らさない為には、いかんせん船のキャパシティーが小さすぎた。私が好きだった和室はどうやら改装で無くなった様だし、”ラウンジ海”も小さくなって、ここで行う落語やちょっとしたティータイムの演奏などは、乗客が溢れてしまうのではないだろうか。船の大きさが変わらない中で、いろいろテンコ盛りも大変だったなあと感じる。

③この船は4階プロムナードデッキ真下に客室があり、デッキの音が響く為ジョギング禁止になっている。小型船を除きジョギングをご遠慮下さいと云う船を、にっぽん丸以外これまで経験した事がなく、今回の改装ではプロムナードデッキに衝撃吸収の新しい素材かチーク材でも張り、この欠陥を直すかと思っていたが、この点は何も手が打たれていない様である。因みに次に乗船予定のレジェンド・オブ・ザ・シーズはわざわざ”ランニング用シューズの持参をお勧めします”と銘打っているが、にっぽん丸は若い人は乗客の対象外にするつもりであろうか。

④直近に乗船したフィンカンチェリ出来のP&O客船”パシフィックドーン”は、ファンシップであるにも関わらずその内装の立派さ・重厚さ、天井の高さにとても驚いた。それと比較してしまうのは酷かもしれないが、私にはにっぽん丸の廊下やドアーなどがいかにも安つくりの様に感じられて残念だった。多分、素材やコストなどの点ではそれほど両船は違わないのだろうが、ちょっとした色使い・木目合板・インテリアーデザイン・真鍮製品・マーブル調の素材などの使い方で雰囲気が大きく変わるもので、客船専用のデザイナーが豊富で専門のドックが多数ある彼我の違いを感じた。

⑤一番残念だったのが、デッキ廻りの乗客用以外のメンテが今回あまりなされていなかった事である。以前からひどく気になっていたファンネル下部の青色に塗られた箇所の換気ブロアーの鉄製の桟(写真)などは、錆びて青色が剥げたままであるし、最後部の昇降階段も錆び打ちせず腐食した上からそのままペンキを塗っていた。デッキのサービス用小ドアも錆び打ちや鉄板切替をせずに腐食した部分を白ペンキで厚化粧したため、却ってペンキ厚塗りが見えてしまい折角の大改装の興味をひどく削ぐ事になった。せっかく新造に匹敵する改装、この点はランニング・オンボードで早急に対処した方が良いと思う。

⑤今、出来る範囲の中でにっぽん丸が精一杯の改装をした事は認められるが、総じて今回の改装はやはり弥縫策というそしりを免れないと思う。当面この大改装でクルーズの灯を消さず、大型の新造船の検討を期待したいものである。それはそうとこの新にっぽん丸、年内に一度は乗船してみたいものである。
20100322

バルクキャリアー 2010-03-25 00:30:55
waratahさん

情報ありがとうございます。21日に係の人に聞いたら、ジョギングはやはりできないと言われたのでが・・・・。8Fにトラックができたのなら、もっとにっぽん丸に乗る事にしたいと思います。


waratah 2010-03-24 23:56:30
ぽんぽこりんさん、バルクキャリアーさん、こんにちは。

ジョギングコースですが、今回の改造で8階(屋上)に新設されたはずです。


バルクキャリアー 2010-03-22 17:39:00
ぽんぽこりんさん、こんにちは。

今回は無料見学会なのであまり辛口批評は何か?と思いましたが、デッキの厚塗り化粧は少々がっかりしました。ドックに3ヶ月以上いたのに、この際なぜ完全な補修をしなかったのでしょうね。内装がピカピカなだけに、デッキに出るとペンキの上塗りはまったくの興ざめです。( 救命艇のワイヤーは見る時間がなかったです。あと見学できなかったのですが和室はどうやら残っている様ですね。)

せっかく大改装のお披露目、すべてピカピカだったらもっと良かったですね。


ぽんぽこりん 2010-03-22 14:37:09
バルクキャリアーさん こんにちは

昨日ににっぽん丸見学会に私も参加しておりました。
ファンネルの塗装、後部デッキの階段の塗装の件では、同じ感想を持ちました。

また、救命艇のウインチのワイヤーロープは、全面的に錆が出ていました。
あれは新しい錆ではなさそうですが、ドックではあのあたりの点検や交換の基準が
どのようなものなのか、気になってしまいました。

今日の一般見学会では、かなり混乱していることでしょう。
皆さんがどのような感想をもってあの船をご覧になったのかがとても楽しみです。

2010年3月21日 (日)

エンジョイベースボール

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慶応野球部のモットーは”エンジョイベースボール”である。その心は野球をただ楽しくやるというだけでなく、猛練習を通じてチームの全員がベストを尽くす・仲間への気配りを忘れない・自ら工夫し自発的に努力するという事で、これを実践する事で初めて本当に野球を楽しめる事ができ、楽しんでこそ上達するのだと云われている。そのエンジョイベースボールの具現者が、昭和35年からの6年間と昭和57年からの12年間、計18年間監督を務めた前田祐吉氏であろう。前田監督はこの間にリーグ戦優勝を8回、大学選手権優勝2回、明治神宮大会優勝2回と輝かしい実績を残しているのだが、その前田元監督の「野球と私」(青蛙房)が出版されたので早速講読してみた。

「野球と私」には監督としての悩みや、伝説の早慶六連戦の話、遠征先でのエピソードなどの他、氏の野球に対する考え方が詳しく述べられている。一読してみると神宮球場で指揮を取っていたその姿がまぶたに蘇ると共に、当時の采配は氏の書かれている野球観をそのまま実践したものであった事があらためて理解できる。私の様なファンから見た前田野球というものは、手堅く一点を取って守りに徹する野球ではなく、思い切りバットを振りエンドランや盗塁などを積極的にしかけるもので、選手も一球ごとにベンチのサインを確認する様な事はあまりせず、のびのびと戦っていると云う印象があった。

前田氏はこの本のなかで、最近はやりのスモール・ベースボールが嫌いであるとはっきり書いており、アメリカのベースボールと同じく野球は点取りゲームで、守りに徹するものではないとの自身の考えを披露している。加えて一球一打毎に監督のサインを待つのでなく、自ら臨機応変に工夫するのが学生野球の本領であり、主力打者にはバントの練習をさせなかったと述べている。早稲田や法政・明治などの素質に満ちた選手に対抗する為に、色々工夫を凝らした前田監督の果敢な采配は、とかく定石通りでデータ重視の現在の学生野球より、見ていてはるかに楽しかった事をこの本を読んで思い出した。さて「私の野球」には次の様に前田監督が書いている箇所があるが、私はこれこそエンジョイベースボールの真髄であり、前田監督をして名監督と呼ばれるゆえんであると思うのだ。

『 私が唯一誇りに思えるのは、私が監督であった間、誰一人として卒業できない部員が出なかった事である。』『 野球部員にとって、授業に出席するのは義務ではなく、最も基本的な権利である。そしてこの権利を行使して自らを高めるか、放棄して惰性に流れるかは、自分自身の問題であり学業を放棄したツケは、一生自分で背負っていくしかない。大学で野球部に在籍した事は、何の言い訳にもならず、卒業後に直面する社会は、それを評価してくれるほど甘くはない。いかに優れた指導者でも、その人の教えを守って野球に精進すれば立派な人間になれると考えるのは、危険な思い違いである。学生野球の指導者にとっては、部員が努力すれば学業と野球が両立できる環境を与えることが、逃れる事のできない義務であり、自らを律するモラルだと私は考える。』

2010年3月20日 (土)

時カレー

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落語の”時そば”には、まずい蕎麦屋にいった男が 「 竹輪はカンナで削ったくらい薄いや、月が透けて見えるよ 」って嘆くところがあるが、以前にも書いた通り私が好きなカレーは、安い豚肉の細切れがちらほらと入ったものである。子供の頃はまだ日本が貧しい時代で、カレーといえばご馳走であったから、月が透けて見える位うすく切った豚肉が入っているだけで美味しくて、それがカレーの味だと思っていたのだ。

反対に子供の頃ブラジルで過ごした妻は、牛肉の塊が入っているのがカレーだと信じていて、我が家のカレーも前にアップしたとおり大きな牛肉が入っている豪勢なものである。しかし私にとってみると、これは何だかカレー味のする肉料理という気がして、どうもカレーライスを食べたという満足感がしない。

で、先日「久しぶりにカレーを作る」と妻が言うので、「今度は月が透けて見える位、安い豚肉を使ったカレーにして」と言ったところ出来てきたものがこれである。このようにじゃがいもやにんじんが大きく切ってあり、肉がどこに隠れているのか判らないくらいに溶けてしまったカレーこそが”おふくろの味”。妻は自分のポーションは別の鍋に入れ、大きく切った牛肉をどっさり入れて温めなおして食べている。「こっちの方が美味しいよ」と妻は言うが、安く薄い肉を使ったカレーこそ日本の味であると私は信じている。



バルクキャリアー 2010-03-20 13:20:37
それは本当は、薄切り豚肉ソテー・カレー風味という料理だったに違いない。

いいなあ、松阪牛!


元気プラザ 2010-03-20 09:24:11
日本の給食のカレーがでたとき、カレー味の豚の薄切りだと思った。

でも今じゃ、なんとか「もち豚」とかのほうが輸入の牛肉よりも倍以上するんだから。これもびっくりだね。

明日は松坂牛だー!

2010年3月19日 (金)

宇宙の始まり

3月18日の日経新聞夕刊の宇宙物理学者・佐藤勝彦氏の「宇宙と人間」と云う記事が面白かった。私も時々夜空の星を見上げては、宇宙の果てはどこなのだろうかなどと空想の世界に浸る事があるので、宇宙創成のシナリオを語る氏の話しは興味深い。

それによると、「時間や空間、エネルギーのない無の状態でも物理学的にみると、揺らいでいて無と有の世界を行ったり来たりしている。この状態から宇宙は突如、生まれた」のだそうである。何やら禅問答の様でわかった様なわからない様な話だが、我々人間の認知しえる五感や経験から考えるから解らないのであって、宇宙とはそういうものなのか、と云う納得の気持ちもする。

そういう理論を突き進めると「無から生まれる宇宙は一つに限りません」「物理法則の違う(他の)宇宙が生まれる可能性もあります。お互いは因果関係が切れていて観測では確かめようもない」という結論になるのだそうだ。

興味深いのは、そういう宇宙論の中で、我々人間の存在をどう捉えるのかと云う佐藤氏の考えである。氏は絶妙な物理法則を備えた我々の宇宙の特異性を語り、その条件の中でのみ育まれた人間の心や意思も物理学に左右されるので、人間の行動も物理学が挑むべき課題であるとしている。「この世はすべてが物理法則に従って動いている。にもかかわらず人間は自分勝手に考え動いている」「この矛盾は物理学で解けると思っています」と語る。

これを以って宗教や哲学の問題と考えるか、深淵を突き止るべく物理学を駆使するのか、アプローチはそれぞれ異なるのだろうが、我々凡人には思いもつかない物理学者の対象への興味の深さや探究心の強さに、何か心をうたれる記事であった。

2010年3月16日 (火)

本場のやり方

今年から日本のプロ野球が、アメリカ式にボールを先にストライクを後にコールする事にしたと云う。従来の2ストライク・3ボールを今年からスリー・ツウと逆に呼ぶのである。かねてからこのブログでも書いてきた通り、スポーツの用語はなるべく本場の言葉を、同じ様に使った方が良いと思うのでこのストライク・ボール順番変更には、私は賛成である。

そう云えば、プロ野球広島カープの新フランチャイズ、マツダZOOMZOOMスタジアム広島は、左翼101米・右翼100米でわずかではあるが日本の球場には珍しい左右非対称に作ったそうだ。写真で見ると、新幹線などの電車からスタジアムの雰囲気を臨める様に左翼側の観客席が低くなっていたり、外野ライン際がグラウンドに接近したりしていて、この新しい球場は大リーグのボールパークの様である。やっと日本の野球場も真面目一方、教育的とも思える体育施設という概念から脱却し、空き地の遊びから発展してきたと云われるベースボールをプレイする(遊ぶ)場へと、僅かづつ方向が変わって来ている様で嬉しい。

こうなれば、観戦用語ももう少し本物を使ったらどうだろう。例えばハイタッチでなく本来の言葉であるハイファイブに、滑りやすいはスリッピーでなくスリッパリーに、スタメンはスターティング・ラインナップなど和製英語を本物に換えただけで、少年達の英単語知識も増えて良いのではないだろうか。そういえばドンマイとかハッスルなんて言葉も野球から覚えたよな~。

2010年3月14日 (日)

鳩 由紀夫

20100314
事務所の窓枠の外にちょっとしたでっぱりがあって、鳥がよく来て翼を休めている。からすやすずめに混じってつがいの鳩がいつも来ており、ガラス越しにじっと事務所の中を覗いたりしているので、ある時ちょっとおやつの御煎餅の残りを砕いてやった。 と、すっかりそれに味をしめたのか、この鳩のカップルはしばしばここに来ては、何かをねだる様にこちらの様子を伺う。

本当は野生の鳩にエサなどをやってはいけない事はわかっているのだが、いつも同じカップルが来ているうち、こちらも段々情が湧いて「鳩のエサ」をペットショップで購入し、朝・夕二回定期的にエサをやる様になってしまった。そうなると相手も心得たもので、朝9時ぴったりに窓枠の所にカップルで来て、「来たよ、来たよ」とばかり桟の前を行ったり来たりして存在をアピールする。朝のエサを食べると満足してどこかへ飛んで行き、午後になるとまた飛来するので夕方のエサをやって一日が終わるのが習慣になってしまった。

調べてみると、鳩は一度つがいになると浮気などせず、一生そのカップルが寄り添うらしい。飛翔力は数百キロもあり方向探知能力だけでなく、街路やビルも見分けて飛んでいると云う。さらに人の顔の目鼻を覚えているのか輪郭から判断するのかはまだ分かっていないが、研究によると人間の顔をちゃんと識別しているとされている。こちらも毎日、顔をあわせているうち彼ら2匹の特徴が判って、他の鳩が来てもしらんぷりだが、彼らだけにはエサをやる様になってしまった。

こちらはカップルのうちオスの方である。で、名前は”鳩 由紀夫”。メスは”鳩 幸(みゆき)”と命名している。由紀夫おいでと鳩に言うとよちよちこちらの顔をみながら手からエサをついばむ姿が可愛い。けっしてこの由紀夫はブレたりしないのが良い。

2010年3月13日 (土)

ロイヤル・ウイング

20100313
妻が会社で横浜港レストラン船”ロイヤル・ウイング”の割引券をゲットしてきたので昨夕乗船してみた。これまでも横浜からクルーズ船に乗下船の際に、大桟橋にいる”ロイヤル・ウイング”の事が気になっていて、いつか乗船しようと思っていたので、割引券入手は絶好のチャンスである。というのも、私にはこのフネの前身、関西汽船の”くれない丸”にかつて乗船した思い出があり忘れられない船のひとつであるからである。

あれは昭和38年の夏、別府から神戸まで上り観光便の”くれない丸”に父母と乗船したのだが、当時は”くれない丸”は僚船”むらさき丸”と共に、瀬戸内の女王と呼ばれ、新婚旅行のゴールデンコースであった別府ー阪神航路観光船の乗船券はプラチナ・チケットものだったのである。そんな人気の客船に乗れるという事で、乗り物が大好きな子供だった私は、興奮して船内では良く寝つけなかった思い出がある。

神戸に住んでいた頃には、夏休みには夕涼みがてら中突堤に良くフネを見に行った。当時は新幹線もなく飛行機やフェリーも一般的でない時代、神戸中突堤に夕刻佇んでいると、四国や淡路島連絡の大小のフネが、つぎつぎと発着を繰り返すのを見られた。そんな中、四国連絡の水中翼船に続いて、大阪から高松へ向かう加藤汽船の客船”ぐれいす””はぴねす”が優雅な白い船体をみせてくれると、いよいよ圧巻が大阪・天保山から別府へ向かう関西汽船の観光便の入港だった。”くれない丸””むらさき丸”その後に就航した”すみれ丸””こはく丸”など3000トンの客船がたそがれの神戸港・中突堤に姿を見せると、客船乗り場一帯がにわかに華やかになったものだった。

そんな女王の一隻に47年ぶりのご対面、よく”生きブネ”のまま健在だったなあと感慨もひとしおである。船内アコモデーションはすっかり変わっていて、かつての1・2等ダイニングは中華レストランに、サロンや一等船室が並んでいた場所はバイキング会場になっている。往年のうぐいす色の船体は真っ白に塗られて当時の面影はまったくないが、内部は改装されて姥桜の厚化粧という感じでもない。約2時間の飲み放題つき中華料理を楽しんだ以上に、50年経っても色あせないその優雅な船体デザインに魅了された夜だった。

2010年3月11日 (木)

歯医者の陰謀

妻に薦められて2年前から通い始めた歯医者から解放してもらえない。すでに歯槽膿漏の抜歯や具合の悪かった歯の治療も済み、今のところどこも悪い箇所はないのだが、2ヶ月から3ヶ月おきに歯石の除去と歯の清掃が必要だという事で通わされている。何しろ歯医者のキーンというドリルの音を聞いただけで、何か不快な気分になった気がする私であるから、どこも痛くもないのにひんぱんに歯医者に通うのはちょっとした心理的負担で、前の晩などは「 ああ、明日はまた歯医者か 」とうんざりするのである。

相手もその辺は心得たもので、行くたびに前に治療・処置した箇所が順調だと言い、歯磨きが上手くなって歯周ポケットがないですね、とほめ殺しでおだててくる。で、定期的な歯医者によるクリーニングがいかに大切かを毎回こんこんと聞かされ、「 次の予約を取ってお帰り下さい 」という戦術にすっかりハマって、しかたなく次回予約した日に歯医者に通う事になる。いっそ「 夫は転勤で単身赴任しました 」などと妻に出鱈目を言わせて、予約をすっぽかそうかとも思うのだが、何か弱虫が敵前逃亡する様でそれも逡巡してしまう。

その歯科医に言わせると、こうやって歯のケアーが大事だと説明しても、治療が終わって定期的に通ってくれるのは、男性では10%位ですね、と言う事で、皆がおっくうがるところをぶつぶつ文句を言いつつも、また来院してしまうとは我ながらなんと権威に弱い事か、と苦笑するのである。さて次回は、「 大昔に治療してかぶせた中がどうなっているかレントゲンでチェックしましましょうか 」などと恐ろしい事をこの先生は言い出すので、遂に逃げ出すか等と一人で思い悩む。 その点、妻は 「 あんなに丁寧に見てくれて、以前他で治療した箇所も定期的にケアーしてくれる歯医者さんは良いね 」などと素直に喜んでいて、白衣や治療、それに痛みなどにはやはり女性の方が耐性があるもんだ、と感心するのである。


歯医者おすすめの歯間ブラシ
20100311

バルクキャリアー 2010-03-13 10:05:45
まろんの父さま

私の駄文をお読み頂きありがとうございます。

人間、たしかに老眼と歯槽膿漏になった時に老化という事を実感しますね。この歯医者の先生にかかって歯槽膿漏の歯をすっきり抜き、その後のケアーをしてもらっていると口臭もなくなった感じで、たしかに気持ちは良いものです。それにしても2~3ヶ月おきに来院するのはちょっと面倒でもありますが、背景には歯医者さんの過当競争もあるのかなとも感じています。

それにしても歯のケアのご褒美に、マイルを貯めるというのもインセンティブになって良いですね。残念ながら私の行く歯医者ではクレジットカードで払っている人がいないので、今度聞いてみようかと思いました。

最後になりますが、まろんの父さまのお話は、いつも大変お上手で感心しております。ご自身のブログなどを御持ちなのでしょうか。そうでなければ是非、日常のお話などをお聞きしたく、僭越ながらブログの開設などはいかがでしょうか? その折はリンクなどさせていただきたく。


まろんの父 2010-03-12 15:50:21
「歯医者でマイルは参る」

Bulkcarrier様 お久しぶりです。この間もかかさず読ませていただいておりましたが、時間が取れず、読ませていただきっぱなしでご無礼を致しました。私も遺伝的に歯が弱く、ご経験通りの歯医者の術策に陥り、延々と通わされております。2年前には一本インプラントに「させられ」ました。が、この私に輪をかけて家内は歯が弱く、当地ではその道(!)で知られるインプラントが得意なサディスト、否、デンティストに勧められ、勧められるままに4本もインプラントにしておる途中でございます。私の時は顔中が腫れるくらいの孔開けも、たいしたことないわと嬉々としてものです。ただ、毎回の支払を某赤白航空会社のカードで支払うため、え?と思うペースでマイルが積算されていきます。挙句には「あそこのマイルはこの先どうなるかわからないから、使わなくては」との理屈で、娘と旅行に出る始末。歯医者でマイルはとことん参る今日この頃でございます。

私ごとを延々と失礼いたしました。

ただ、50代になって感じるのは、確かに定期的にケアしないとあっという間に歯周病になり、歯がだめになることも事実のようで、失礼ながら、お互いに(?)気をつけたいものとも感じます。どうも歯医者は安泰のようでございます。

2010年3月10日 (水)

密約

米軍核兵器搭載艦の日本への一時寄港について、密約があったという有識者委員会の報告で、メディア各社は鬼の首をとった様な騒ぎ方をしているが、その報道ぶりは何とも白々しいばかりである。米国の艦船が日本に来る際に、寄港に先立って核兵器を陸揚げしたり他の艦に移し変えたりするなどと言う事を聞いた事がなかったから、私は核はこれまで当然持ち込まれていたものと思っていた。

我が国には非核三原則があるものの、外交や安全保障には秘密の部分や密約、グレーの領域があって当然だから、そんな事は関係者のみならず国民の大多数をもうすうす感づいていて、それをことさら問題にしないという事で来たのではないのか。いわば非核三原則という原則は建て前だと皆で了解していたもので、何をいまさらという気持ちである。国防・外交に関しては政府は2枚も3枚も舌を持っていてもらわなければ困るので、歴代の政府が嘘を言ってきたと取り立てて騒ぐ必要もなかろうというものである。

たしかに民主党が自画自賛するとおり、政権が変わったからこういう調査もできたのであろうが、問題はこれを明るみに出して一体どうしたいのか、という事である。鳩山政府は今後も非核三原則を貫くと言っているが、今後もし一朝有事の際、米艦が核装備をしないと言う事は到底いえないだろう。その際は核搭載船の我が国入国を民主党政府は認めないのだろうか。米国はどの艦が核を積んでいるのかなどは一切公表しないから、横須賀や佐世保の米国艦艇に海上保安庁が臨検でもするつもりなのだろうか。密約の存在をあぶり出し、片方では三原則を変えないと公言していると、政府は普天間と同じ自家撞着を起こし、日米安全保障条約の根幹を揺るがす事態に発展する可能性もある。沖縄問題と同様に着地点も考えず、寝た子をおこす様な愚をまた民主党は演じている様である。

政権が変わったので民主的手続きを重視し、そのために外交・国防も見直したい鳩山政権であろうが、普天間で明らかになった様に、着地点も見据えず闇雲にポピュリズムに突き進む子供じみた政治はいい加減やめにして欲しい。

2010年3月 9日 (火)

慶應野球部応援団

慶応野球部応援団というホームページに掲示板がある。東京六大学野球の慶応野球部や近年復活した慶応高校野球部の応援の為の掲示板で、管理人の判断宜しきを得て荒らしなどもほとんどなく良心的な運営が続いている。例えばこの時期、甲子園を湧かせた有望新人の入部が新聞などで報道されても、野球部の正式入部発表までは憶測の情報は一切掲載しないなど、一貫したマジメな姿勢が好感を呼んで人気が高い。

そんな掲示板にも、時々KY(空気読めない)書き込みがあって議論になる。どうも書き込んでいる内容から推測すると、お年寄りのファンらしいのだが、彼らは負けた際の監督への戦術批判、例えばなぜあそこでバントなのかとか、代打を出さぬか等の書き込みに加え、もっと球を体の中心で取れと云う技術論を展開している。こんなファンが掲示板の住民に数名いるのだが、彼らの特徴は反論がない限り連続して持論を書き込む事である。野球部を愛しての書き込みであるのは良く判るのだが、クロウトはだしである事をみせたいのか、寂しい老人なのかこういう投稿は、批判され一時消えてもすぐ復活する様である。

ここ数日も野球の技術論を掲示板で展開しようとする人達と、そんな事は監督の専権事項だから投稿すべきでないという派との議論があって興味深い。技術論やプレーの中味を批判する側は、プレーヤーや監督に気がつかせる為に苦言を呈さねばと言うし、反対派は選手や監督が素人の掲示板を見てやり方を変えるほど単純ではなく、もっと現場では大変な苦労をしている。受け入れられる可能性のない批判をしても、所詮外野の愚痴に過ぎず自己満足に終わって、掲示板を見ている監督や選手が不快になるだけと主張する。

事実、慶応高校の監督は、この掲示板の戦術批判や技術批判に不快の念を抱いている様で、それだけ自信があるなら匿名でなく本名で持論を展開したらいかがと、自身のブログに書いている。私も自分が大学で競技をしていた経験から、戦術云々や技術指導は、現場の監督やコーチに任せるべきで、それらについての周囲の余計な口出しはほとんど意味がないばかりか害であると思っている。ファンやOBのできる事はただ一つ、黙って寄付金や入場料などのお金を出す事、勝とうと負けようとひたすら応援を続ける事なのだと信じるのである。学校スポーツはどの競技であれ、入試や環境面の制約があって、常に強いチームを作れるとは限らない。しかしその与えられた制約の中で、一生懸命プレーする選手やそれを支える指導者をあたたく見守る事、黙ってお金を出す事だけが求められるのである。

2010年3月 8日 (月)

雨の降ってる日曜日

初夏の頃の陽気から一転、先週末は雨模様の寒い日になる。三寒四温のこの頃、一雨ごとに春が近づくと思えば、こんな日もまた良しである。雨の日曜日は子供の頃テレビで流れていた、この歌を思い出す。

♪ 雨の降ってる日曜日、坊やどろんこどうしたの?あそこのかどで転んだの。♭ どおしてそんなに急いだの?明星即席ラーメン、パパと一緒に食べたいの。♯

さて雨で特に外出する事もなく、テレビのチャンネルホッピングなどをしているうちにケーブルテレビの朝日ニュースレター、愛川欽也のパック・イン・ジャーナルから目が離せなくなる。傍らでは妻が、「 オトコって本当に無駄な議論が好きね 」と例によって呆れて私を見ているが、サヨク愛川が、民主党政権の体たらくにさすがにいらいらを募らせているさまが面白い。殊に普天間問題はアメリカ国内では大した問題になっていないとか、キャンベル国務次官補がいかに覇権主義的であるかなど、例によってサヨクお得意のご都合主義的発言を吐きつつ、出口が見えない鳩山流のぶれ方に失望の色を隠せないでいるのがひどく笑える。

彼らも来る参議院選挙では民主党が敗北する事を視野に入れ始めて、その後の体制の事を真剣に議論し始めた様だ。国民国家より「市民社会」が上位に来るという恐るべき論理を持った小沢が実効支配をしている実態も判ったし、自民党より酷い金権支配体質や日教組が後ろ盾になっている事、政権を担う覚悟も自覚もない野党根性丸出しが民主党の本態であったのがこの半年でバレバレになった様だ。参院戦では民主党は大敗北を喫して、社民党や日教組などのサヨクを排除し、もう少しまとまな政党として出直して欲しいものだ。みんなの党の人気が急上昇してるというが、それもむべなるかなである。

それにしてもマンガの様な小鳩政権がいるから、困った時のブログのネタに格好の話題を提供してくれるが、これが我ら代表だと思うと次の選挙はよほど各党の本音を見て投票しなければと覚悟する。

2010年3月 6日 (土)

交通会館スカイラウンジ

20100305
丸の内や銀座地区は、次々新しい高層ビルが建って、上層階には景色の良いレストランがオープンしている。しかしそういう景色の良い場所は、夕方の食事時はどこも若者や勤め人で賑わっていて、殊に金曜日は早くから予約をしていないと入れない。昨日・金曜日は仕事の後、妻と景色の良いところで一緒に食事を摂ろうと急に決まったのだが、どこも予約もしていないからどうしようかと思案にくれる。

そんな時にふと思いついたのは、有楽町駅前の交通会館屋上(14階)の回転式・スカイラウンジである。ここは中学生の頃に、大人に連れられて一度来た事があったが、当時の14階というのは東京でも高層レストランで、ここから東京駅や丸の内、銀座地区を一望できたものである。特にビルの下の線路は、東京駅から出てくる多くの列車が、ポイントを渡りながら身をくねらせ加速するさまが見え、ひどく興奮した事を思い出した。そのころは新幹線はすでに開業していたが、在来線には大阪行きの電車急行や伊豆方面への準急、九州行きの夜行急行やブルートレイン等が次々発車していて、東海道本線の黄金時代の残照がまだあった時分である。鉄道少年の私は、時刻表で覚えていた列車の出発時間を頭の中で思い返しては、その時間に東京駅の方にラウンジが回転していかないか、時計を気にして食事もそこそこに焦って待ったものだった。

そのスカイラウンジが変わらず営業している事は知っていたが、それから45年たって一体どうなったか。昨日は、夕食を食べながら久しぶりに列車の行き来をみるのも良いと思いだし、直前に予約をしてみるといつでもOKの様な、ひどくのんびりした応対に驚く。この近辺のちょっとした店の金曜の夕方は、2時間だけならとか、お席が悪くて良ければなどと条件がつく事も多いのだが、この感じではどうなっているのか、と反対におっかなびっくり交通会館のエレベーターに乗ったのであった。

エレベーターを降りると、先ほどの思いは杞憂、出来たて当時と変わらないような、きれいに整備された回転式ラウンジが広がる。どうやらレストラン営業は東京會舘らしいが、それならちょっと値段は高めだろうが味はまず大丈夫だろうと一安心。通された席からは予想どおり東海道線や丸の内、銀座が見えるのだが、線路以外は高いビルが周囲に増え、随分と視界が遮られた事を感ずる。それにしても金曜日の夕食時にもかかわらずテーブルは3割ほどしか埋まっていないのは拍子抜け、予約など必要ないわけだ。

と言う事で、一時間半でぐるっと一周するラウンジを2周する間、ゆっくり夫婦二人でワインをあけ食事を楽しみつつ、東京の夜景を楽めたのだった。往時の華やかだった在来線に代わり、今は700系やN700系の新幹線がひっきりなしに眼下を走る景色を堪能できる上、東京駅の夜景を上から見ることができ、「ここはすいていて良いね。金曜日の絶対穴場だね」と二人でにっこりしたのだった。

2010年3月 4日 (木)

恐怖のシナリオ

60歳で会社を退職した後、一体いくらお金が必要かと云う記事が、ある大銀行から送られてきた冊子にある。それによるとゆとりある老後を過ごすためには資金が1億円必要とあり、そのために退職金などの資産の運用を考えなさいとしている。その記事によると、60歳夫婦の平均余命は22年余だそうで、ゆとりある生活をするのは月38万円は必要だから 22年x12ヶ月x38万円=なんと1億円なのだそうである。

しかしこの記事は驚くべき事に、公的年金が入ってくる事に一切触れていない。厚生年金と老齢年金を貰えば、この間に約4000万円の収入がある。また夫婦二人で本当に必要なお金は毎月23万円だそうだが、75歳を過ぎたら車も買い替えないだろうし海外旅行にも頻繁には行かないだろう。なので前提においた余裕ある毎月の必要経費などと云う前提はせいぜい75才までで、その後は23万円ベースしか体が動かないと割り切れば良い。

そもそも毎月38万円の生活は年間456万円ベースと云う事になるが、家のローン・子供の学費や食費がなく、税・保険などで若者より優遇されている老齢世代にとって、この金額を子育て中の所帯と比べた時、実質的な価値はもっとずっと高いものになるだろう。こうなると、ゆとりある生活の為に月38万円必要という前提も、もう一度吟味した方が良い様だ。この様に考えていけば、年金を受け取り一定の退職金があれば60歳以後、資産の運用などとまなじり上げて頑張る必要もないのではないか?

どうも金融機関は恐怖のシナリオを作成しては、資産の運用を奨めたいらしい。しかしわが国はもうデフレにどっぷり浸かっているので、下手にリスクをとって運用するより、貯金でもしておいた方が当面は良い。その一方、国家の財政破綻も真剣に懸念されていて、その時はハイパー・インフレというシナリオだってありうる。海外投資を見れば、カントリーリスクに為替リスク、なにより国際的な投機マネーは世界を廻っているから、あちらのくしゃみで思わぬ風邪を我々がひいてしまうのは、リーマンショックやらドバイショックで痛い目にあったとおり。投資だ運用だと云っても、何がどうなるのか、実際問題だれも分からないというのが実情じゃあないか。

ならば金融機関やら何とかプランナーだかの恐怖のシナリオなどに踊らされず、目先楽しく生きて行きましょう、うんと消費して楽しみましょうと、老人の消費を促すキャンペーンでも国が率先してやったらどうだろう。老人が一大消費者になれば景気はあっという間に良くなり、わが国経済は成長し、増税も少なくてすんで一石何鳥、皆がニコニコにもなると思うのだが・・・・。

2010年3月 3日 (水)

珊瑚海クルーズ

イギリス籍のクルーズ船"PACIFIC DAWN"号に乗船し、豪州ブリスベーンからニューカレドニアやバヌアツなどミクロネシアの島に向かう海は、コーラル・シー=日本語で珊瑚海と呼ばれている海域である。熱帯のこのあたり、群青色の海は深く澄み、水平線には南洋の雲がゆうゆうと流れていく。そんな穏やかな海が昭和17年5月、日米の艦隊が決戦を展開した場所だったとは、今やクルーズ船上でも想いおこす人はほとんどいないであろう。

昭和17年4月当時、開戦から破竹の勢いで南進した日本軍は、ニューブリテン島のラバウルを起点として、パプア・ニューギニアやガダルカナルなどソロモン諸島に勢力を伸ばそうとしていた。地図で見ると判るのだが、アメリカ西海岸の諸港から豪州東岸まで直線を引いてみると、調度この珊瑚海を通る事になり、米豪を遮断するにはこの地域の島を押さえる事が戦略上必要であったのである。

この日本の動きを阻止しようとする米海軍は空母部隊を珊瑚海に派遣し、昭和17年5月初めこの海で史上初の空母艦隊による本格的な海戦が行なわれた。激烈な戦いは数日間続き、米軍は正規空母”レキシントン”沈没、”ヨークタウン”大破、日本は正規空母”翔鶴”中破、小型空母”祥鳳”沈没で海戦は終わった。形の上では日本側やや有利の結果だったものの、わが国は多くの艦載機とパイロットを失い、ニューギニアのポート・モレスビー攻略を断念するなど、その後の大戦の帰趨に影響を与えた海戦でもあった。

さて、この海域の上空は、日本からニュージーランドへの空路にもなっていて、かつてニュージーランドの材木輸送を担当していた私は、今まで何回もここを飛行機で行ったり来たりしていたのだが、当時は珊瑚海の事など考えた事もなかった。しかし今回フネの速度に合わせて移動しているうち、往時の両海軍の進撃する速度を体感できた様にも感じ、その地理感が初めて判った。特に”PACIFIC DAWN”号には船内2箇所に海図が掲示されていて、それを毎日眺めているうちに、珊瑚海やソロモン諸島の地政学的な位置づけが自然に理解でき、なぜこの海域で一大海戦が行なわれたかが体感できた。

以前、紀伊新宮への国内クルーズの際にも、海路から見た大和朝廷の成立というテーマに思いを馳せる事ができたのだが、船旅をしてみると飛行機で旅している時には気づかなかった歴史の舞台が理解でき、今までと違った視点で史実を感じる事ができるのである。船上から限りない水平線を望んでいると、この海を策敵していた旧海軍の九七式艦攻や米国のカタリナ偵察機がタイムスリップして出現してきそうな気がして、我らが先達の命を賭した戦いに思いを馳せ、平和な海でのクルーズを感謝するのである。フネの旅は良いものである。
20100303

2010年3月 2日 (火)

チリ地震

日本の精錬会社などが出資する、チリのロスペランブレス銅鉱山の開所式に招かれたのは、もう10年ほど前になる。首都サンチアゴから小型機で一時間あまり、南米最高峰アコンカグア山を拝みつつ着陸したのは、アンデス山脈の奥深い切羽。海抜4000米のサイトで露天掘りされた銅鉱石は山の中腹にある池で調整されて、水分と共にスラリー状になり港まで設置された太いパイプの中を一気に流れ落ちてくるのだが、その壮大な現場の様子に眼を見開かされた記憶がある。

今回のチリ大地震では、あの施設は大きな被害を受けなかったと報道されているものの、電力供給不足などでチリ産の鉱山の操業が滞るのを見越して、銅の先物価格が急騰しているという。津波が地球の反対側の日本にも押し寄せた様に、経済や物流のグローバライゼーションは思わぬところに影響が出たりするものだと思う。ニュースによると、首都サンチアゴでは被害はそうでもないが、第2の都市・コンセプシオンでは被害が大きいと云う。先のハイチ地震と違って、チリ南部は合衆国やヨーロッパとも遠隔の地、今度は日本が救助活動のイニシアチブをとるくらい活動しても良いのではないだろうか。

それと共に地震が発生する国のインフラやビルディング設計などに、日本の耐震建築技術が導入できないものか。地震多発国として日本がイニシアティブをとって国際的な機関に働きかけ、世界の地震国に於ける建築のスタンダードなどが導入できないのだろうか。地震や津波に関しては、日本のノウハウが世界の国々の防災に貢献できる面も多いと考えるのである。さてチリと言えばカバンの有名ブランド、グッチ製品の皮の一大供給地でもある。銅の価格と共に今後グッチのカバン製造にも影響があるのだろうか。ともあれ人的被害の少ない事を祈るのである。

2010年3月 1日 (月)

東京マラソン

スタート時の気温5度・天候は雨という悪コンディションであったが、昨日の東京マラソンに出場した義弟・妹夫婦は予定通り3時間40分と4時間40分で完走した。二人とも真剣に走り始めたのが東京マラソンの当選が判明してから後の3ヶ月ほど、仕事のかたわらマラソン練習にチャレンジした訳だが、冷雨で体力を消耗する中で初マラソンをほぼ予定通りのタイムで完走したのは立派。やはり高校・大学と他の学生が勉強していた時に本格的に運動をしていた蓄積かと感心する。特に大学4年間を本格的に運動するのは生半可ではできません。

昨日は冷雨にも拘わらず、都内沿道はびっしり応援の波が途切れる場所がない。トップランナーたちに続いてアニメのキャラクターやら忍者、白鳥、オカマのお姉さんなどそれぞれ衣装に創意を凝らしたランナーが走って来ると、沿道から一きわ大きな声援が飛ぶのだが、雨で着ぐるみがグズグズになりながらも、声援に応えて走るランナーの姿を見るのも市民マラソンならでは楽しみ。

そんな中ゴール地点の東京ビッグサイトでは、走り終えたランナーが更衣を済ませ、友人や家族の待つホールに出てくる場所が設置されているのだが、完走したランナーがどの顔も一様に満足そうな顔でホールに出てくる姿がとても印象的だった。市民ランナーにとって、42.195キロを走ると云うビッグイベントを成し遂げた充実の笑みが、皆の表情に出ていて、とても暖かな雰囲気がホールに満ちていた。それをみていると「あ、スポーツって良いな」と思いが湧いてくる。

昨日は速いランナーも遅いランナーも、完走した全員が首都・東京の主役、こんな大きな市民マラソンを運営した何万人という関係者やボランティアに感謝しつつ帰路についた。

おつかれー 2010-03-02 23:52:16
高校時代サッカーをやっいて大学で陸上を始めた後輩で、1500米を3分50秒そこそこで走ったのがいたので、長距離も潜在的な運動脳能力に依るところあるのか、と思っていました。 が、野球出身者は正直に言って長距離には向かないのでは、と思っていたところ見事に予想が外れました。

この調子でやれば3時間10分くらいまでは無理なく行きそうな・・・・・。 そうなると将来、レースの途中で 「お先に」 などと言われる事になりそう・・・・・。 ま、それも良しか。しばらく休養してまたやりましょう。


3時間40分 2010-03-02 22:56:44
日曜日は大変お疲れ様でした。そして、これまでのご指導、誠に有難うございました。

生憎の天候でのスタートと、3万5千人という超大規模な大会で、スタートから10キロまではスピードの乗れず、早々に目標であった3時間30分をあきらめました。

が、沿道の大声援・家族の熱心な応援、1万人以上のボランティアの方々の献身的な対応等で、本当に元気をもらい、途中から出来るだけ初期目標に近づこうと頑張ることが出来ました。

30キロからペースを上げることもでき、会心の初マラソンでした。箱根のミニ合宿、宮崎の年末年始走りこみ合宿の成果を十分に発揮できたと思います。

大イベントであってもこれはレース、つまり試合!負けるわけにはいかない・・・という体育会魂が沸々とわいてきて、走っている最中終始脳裏に浮かんできたのは高校時代の野球部の監督の顔!と罵声!

今後も走り続ける限り現れるのであろう、昔の恩師と、現在のコーチ。なんとなく雰囲気が似てる気がすると気付いたのは42.195キロのゴールラインを越えたときでした!

今後もご指導の程、宜しくお願い致します。


うれしいよ 2010-03-01 22:27:38
完走おめでとう。それにしても予定通り、いや後半は予定をやや上回って走ったのは立派だった。

あれは、佃大橋からけっこうアップ・ダウンがあるので歩幅を狭めて、重心を下げた方が楽だと思ってやった事。そんなに前に出ていたかなあ~?

ゆっくり休んで明日からの仕事を頑張って下さい。


4時間40分 2010-03-01 21:06:14
昨日は本当にありがとうございました。

行く先々で応援の声があり、どれだけ元気・勇気づけられたことか。

先ほど思い出しましたが、佃大橋での兄の立ち位置、コーンよりも前だったような・・。腕をぐるぐる回しながら「ピッチでいけ!ピッチでいけ!」と体勢低く叫んでいた兄の姿が妙にコーチっぽくて「そうだ、これは試合なのだ!」と私もさらに気合いが入ったのでした。でも、コーンの前に立っていた姿はさきほど歯磨きをしていて急に思い出し、思わず噴き出してしまいました。

本当に完走できて良かった。うれしいよおおお!

次回は兄上ですね。応援しますよ!

これからも走りますので、ご指導お願いいたします!

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