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2010年2月27日 (土)

その後のこと

普天間基地を巡る迷走が相変わらず続いていている。社民党は阿部知子氏の私案として、無人島を暫定的に提供したらどうだなどと、お得意の思いつき案を述べているが、党の見解ではなく、もともと医師で安全保障の素人である阿部氏の私案などを発表をするところに、この問題の行き詰まりと、相変わらず野党的な体質や姑息さを感じて笑ってしまう。国民新党はキャンプシュワブの陸上部分に滑走路をつくれと言うが、周辺地区の代表者がそれには絶対反対と表明している様で、普天間をめぐる与党3党の対応は、もう支離滅裂で収拾がつかない様に思える。

時間をかけている間に、沖縄の議会では県外移設の決議がなされたそうで、寝た子をおこした鳩山政権は誠に罪深いと言わざるをえない。為政者たるものポピュリズムにながされず、国益を追求してもらわなければ多くの国民が困るのであるが、そういう自覚がなく目先のリップ・サービスばかりがこの政権の特徴。何でも鳩山氏のスタンフォード大学での研究論文は、大変素晴しい出来と云うが、その内容は「人間はもっとも直近に話した人の影響を受け易い」と云う事を、理科系の立場から分析してものだそうである。世の中に出たことないおぼっちゃま鳩山氏は、自ら書いた論文通りの行動をとっている様に思われるが、イヤハヤ大変な人を我々は総理大臣に戴いてしまった様である。

一方の小沢幹事長も若くして田中角栄の書生になり、実社会の経験が全くない様だが、それゆえ権謀術数や選挙戦術には大変たけているものの、一緒に仕事をした仲間もおらず、敵か味方かの様な二者択一的考え方に陥り、信頼や友情に基づく人間的な懐の大きさがない、と文芸春秋に論評されている。この人が作った政党がこれまでほとんど分裂したり解散した事を見ると、この指摘は正鵠を得ていると思う。

さて、このまま灰色・小沢がどこまでも居座り続ける一方、5月末の普天間問題デッドラインには沖縄県民や社民党から約束違反だと大混乱が起きると考えると、夏の参議院選挙は民主党の自滅が必至の様である。自民も駄目となると既存政党が国民の要望の受け皿にならない時、えてして新興宗教や極端な主張をする勢力が伸張するものである。そろそろ民主党後がどうなるのか、その辺の事も我々国民は考えた方が良いようだ。

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