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2010年2月11日 (木)

イップス

スピードスケート男子500米代表で世界記録保持者の加藤条治が、オリンピックを直前にしてスタートがうまく切れず大スランプになっていると報道されている。最近の試合ではスタート数歩でバランスを崩して滑走できなくなってしまう様で、原因が「説明しづらい」「無の境地で滑るしかない」と云うから、どうやらゴルフで云うイップス病に近い状態の様だ。

イップス病は、主に精神的要素でスポーツの正常な動作がうまくいかなくなるもので、多数のゴルファーがかかると云われている。私なども珍しくバーディのチャンスが来て、グリーン上でパッティングしようとすると、意識しすぎてパターが大オーバー、ボールがグリーンをつきぬけて行く事があった。向こうのエッジを球がころがり落ちて行くのを見て、しばしその場で呆然とするものだが、そんな日は同じ様な局面がまた来ると、今度は遠慮しすぎてパターをダフったりしてずっこけるのである。そういえば一時はシャンク ( クラブとボールが正しくヒットせず、斜め前にボールが飛び出す事 )にも随分悩まされたが、シャンクを自覚しだすと連続するから厄介なのである。しかし所詮自分はLOUSY GOLFERと深く自覚していたから、そんな失敗も笑い話しで大して尾を引くことはなかったのだが・・・。

イップスはゴルフだけでなく、野球など静止状態から動作を起す競技者でもしばしば起こるようで、当人は真剣なのだろうが、そんなメンタルな面を克服して戦うプレーヤーの姿も、競技の一部として見るととても興味深い。その点陸上の長距離などは、メンタルな面では至って気楽なもので、スタートラインについた時には、もうレースの90%くらいが決まっているとも云える。観客がいようといまいと苦しくなる時は苦しくなるもので、苦しくなった後は、声援やプレッシャーは励みにこそなれ、それで動作がマイナスに作用する事などはあまりないから良い。長距離走は、私の様な気の弱い人間でも、精神的に強い人と互角に戦えるスポーツの一つであったと思うのである。

私の場合、シャンク病の時は練習すればする程シャンクが出るので、思い切ってしばらく練習などせず、「 球の行方は球に聞いてくれ 」位の気持ちで、コースに出ると大体うまくいった様だ。そんな時は何球かシャンクしても、今日の割合いはこれしかないから、以前よりずっと良くなった、と前向きに考えていると、そのうち別の問題に直面して、シャンクを忘れるというのがいつものパターンだった記憶がある。オリンピックのスケートの代表の重圧は、へぼゴルファーと同列ではないだろうが、散々悩みつつ練習するも良し、思い切って休養するも良し、ベストを尽くす事だけを考えて滑って欲しいと傍から願うのだ。

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