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2010年2月19日 (金)

西欧エチケット

乗船しているパシフィク・ドーンは乗客2000人余りで、クルーは720名ほどでその比率は約3対1。現在プレミアム船と呼ばれる高級船は2:1以上で1:1のサービスを提供するラグジュアリーなクルーズ船もあるから、この船はその意味ではカジュアルな大衆船のカテゴリーに入る。船内は子供連れのファミリーや若者だけのグループも多く、乗客の平均年齢はおそらく40歳以下であろう。どちらかといえば老人客が多い日本のクルーズ客船と雰囲気はかなり違うし、クルーズの値段も日本船の4分の1位である。

乗客が多いので食事のピーク時などはメインダイニングやビュッフェには列ができるが、ただそれが大変ゆったりしていてあまり不快な感じがしない。どうやら我先にという乗客や横から割り込んだりする人がおらず、テーブルやベンチなども適当な時間で次の人に譲るというエチケットが徹底している事が、満船でもさほど混雑感がない原因の様だ。

以前乗船したシンガポールのバーゴ号はクルーズそのものは楽しかったが、中国系の人たちによるビュッフェの雑然さと席取りのすごさにはいささかびっくりした。とにかく大ファミリーや友達などが同じテーブルで食べようとするので、テーブルや椅子の争奪に目の色を変える上、紙くずや食べ物を床に散らしても気にしないので気の弱い私などは食事の度に戸惑うばかりであった。仕方なくカバーチャージを取られる有料のレストランに逃げたのだが、こういう集団行動や清潔感の国民性による違いがある人達と同じ船であまり長く一緒に乗船したくはなかった。その点では、やはりドーン号の様に西欧的な文化と共にいる方が心地よい。

おりしも船内で読むために持ち込んだ文芸春秋では、日本に住む外国人の数は韓国系を抜き中国人が一番になったとし、彼らが多数すむ団地ではごみ出しルールなどをまったく無視する中国人に自治会長が怒っている事を報じている。中国が経済的にプレゼンスを高める中、彼らとの付き合い方をどう考えるのか、米・日・中国の関係を正三角形的に等距離で考えているかに見える民主党政権では先が思いやられる。

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