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2009年12月 8日 (火)

開戦記念日に米が重大通告

今日は帝国海軍が真珠湾に奇襲攻撃をしてから63年目の開戦記念日。毎年この日が来るたびに、日本はなぜあの無謀な戦争に突入したのかとの思いが募るのだが、今年は鳩山首相の迷走外交ぶりを目のあたりにし、”読み違え”が大きなツケとなったあの戦争開始の事を想いだし、鳩山政権のチョンボが将来に禍根を残さない事を祈る12月8日である。

歴史の教科書によれば1941年(昭和16年)7月、日本は南部仏印(南ベトナム)に進駐したが、宗主国フランスはナチスドイツに降伏しており、親ドイツのウ"ィシー政権下にあった。日本はこのウ"ィシー政権の合意を得た上で進駐したのだが、当時アメリカがこの政府を承認していた事もあって、日本軍の進駐を米国側は大した事と考えないのでは、という楽観的な”読み違え”をわが国の政府や軍部がしていたと云う。ところが、この南部仏印進駐がきっかけになって、アメリカの対日政策が一段と強硬となり、石油禁輸の発令からハルノートの手交へと日本は戦争への道へ転げ落ちていった。

振り返り現在の状況を見ると、すでに両者で合意された普天間移転の約束を一方的に翻し、のらりくらりと先伸ばしする鳩山首相は、アメリカに民主党の苦境を話せば、相手は忍耐強く理解してくれるとでも思っている様だ。しかしアメリカがそんな説明を聞いて、妥協策をまともに模索してくれる等と考えているとすれば、”読み違い”も甚だしい、まさに噴飯ものの考えであろう。多民族国家アメリカは原理原則の国、仲間うちのごちゃごちゃが通じる相手ではない。国の根幹に関わる安全保障などの問題で、一旦合意した事柄を一方的に覆す提案をするなら、いかなる事態が起きても甘受する覚悟がこちらにいる。私の予想では、エクスキューズを続ける鳩山政権のどんなコメントもアメリカは受け付けないばかりか、最後は日米関係に亀裂を生じる位の、大きなリパーカッションがアメリカから飛んで来るのでは、と危惧している。

などとここまで書いていたら、読売新聞の夕刊では、”米 同盟協議を延期 ”で”日米同盟に深刻な悪影響を及ぼしはじめた”と一面で大きく告げている。いわんこっちゃない、鳩山は早く目覚めて欲しい。12月8日に亀裂が深刻になったでは、しゃれにもならない。読売の夕刊を見て先を越されたとばかり、あわてて本稿をアップする私である。

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