ラグビー大学選手権
2年ほどお正月の時期はグアム・サイパンクルーズに行っていたが、今年は久しぶりに国内に留まるのでお正月のラグビー大学選手権が楽しみである。「今年はどうだい」と元部下の早稲田のラグビー部OBに聞くと「やっぱり早稲田が強いですよ」「慶應はあんまり強くないですよ」と言う答えが返ってきた。OBと云っても彼は早明戦や早慶戦にも出た一本目中の一本目、最近はクラブチームでプレーしているらしいが、卒業後オール早稲田のメンバーだった程のホンチャンなので目も肥えていようと云うもの。いつも遠慮なく明快な答えをする男なので、「そうか、やっぱり早稲田か」と思っていた。サッカーや野球は弱いと云われていた方が、一点とって守りきって勝ってしまうなど、番狂わせも時々あるが、ラグビーは大体強いと言わているチームが勝つ場合が多いので、今年も早稲田の連覇を見るわけだ、などとなんとなく思っていた。
ところが先週の大学選手権2回戦では早稲田が帝京に負け、弱い弱いと云われた明治が関西王者の関西学院に圧勝で、ベスト4には慶應、東海大、帝京、明治と対抗戦グループ3校、リーグ戦グループ1校と云う事になった。どうも以前に比べると最近は、選手の素質や体力のほかに練習方法やコーチング技術の発達、データ分析などの点でラグビーの質が変わりシーズン当初に巷間伝えられた下馬評が覆る事も多い様だ。お正月明けに早稲田OBの元部下にあったら何て冷やかしてやろうか、などとちちょっと意地悪な考えが頭に浮かぶ。
大学選手権の準決勝に勝ち進んだ4校の実力は横1線のようであるが、シーズンに入ってからの伸び代が多い方が選手権では勝ち残って行くという傾向から考えると、東海大や帝京が強そうである。しかしラグビーに限らず学生のスポーツに、外国人の補強というのはどういう理由をつけようと私は馴染めず、外国人選手に頼る帝京や東海はやはり応援する気になれない。やはり50年近くラグビーを見続けたオールドファンにとっては、外国人に頼らない対抗戦グループの明治と慶應に勝ちあがって欲しいのである。
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