Beaujolais Vieux(ボジョレー・ヴィユー)
金曜日の夜、妻が嬉しそうに帰って来た。今年のボジョレー・ヌーボーは50年に一度の出来だという噂を聞き、解禁日から数日後にスーパーやコンビニに行った所、ワインはすっかり片付けられていて買いそびれた話を以前アップしたのだが、そのボジョレーに奇跡的に再び邂逅したと言う。職場近くのコンビニに何気なく入ったところ、クリスマス商品などが並んだ 「 こちらの商品はすべて半額 」 という棚に、ボジョレー・ヌーボーも二本並んでいたと云う。値段は半額なので1,000円、これは買うしかないと思ったそうだ。
一度は諦めた2009年のボジョレー・ヌーボーを思いがけず飲めることになったが、新酒はやはり年内に飲むしかない、と早速土曜日に飲むことにした。そういえば以前一緒に四国をレンタカーで旅行した際、街道沿いで売っていた伯方島のしお饅頭を買いたがっていた妻を、駐車するのが面倒なので「空港にでもあるよ、そこで買おう」と言って通り過ぎてしまったが、広島空港には愛媛県の伯方島の特産品は置いていなかった事がある。あの時に買っておけば良かったと、その後何年言われた事か。いや妻の一旦取りそこなった食べ物への執念は凄いものがある。
待望の今年のボジョレー・ヌーボーだが、このお酒はその年のブドウの出来を見るために「とりあえず出来たので早く飲んでみる」という性格のワインであると云う。過度の期待は禁物、とばかりボトルキャップの蓋を開けて飲んでみたところ、予想通り軽い味。これはじっくり味わうと言うよりは、ブドウの収穫を祝い、旬でお酒の誕生を楽しむためのものであろう。あっと云う間に二人で開けてしまうのは、ボジョレーの軽さゆえか、妻の父が生前ボジョレの事を「プロモーションが成功して皆が有り難がるようになった」と言っていたそうだが、早飲みワインもそれはそれで良いものである。
« 数字のウソを見破る | トップページ | ラグビー大学選手権 »
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 烏森の焼鳥「ほさか」とニイハオ・トイレ(2021.02.11)
- 銀座 LA BETTOLA(ラ・ベットラ)の夜(2020.09.07)
- 米国産マツタケ(2019.11.23)
- 町の中華料理屋3(2019.06.23)
- 切腹最中(2019.01.09)
コメント