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2009年11月 8日 (日)

ジパング終了

週刊モーニング連載のジパングが最終回を迎えた。海上自衛隊の最新鋭イージス艦 ”みらい”がハワイへの演習航海の途中、時空の壁を破って第二次大戦の真っ只中に迷い込み、歴史を変えない様に行動するも、次第に幾多の作戦に巻き込まれて奮闘する漫画で、10年近く連載された大作であった。一体全体、物語をどういう終わらせ方にするのか、毎週この漫画だけは興味をもって楽しみに読んでいたのである。

”みらい”とその乗員が正史に関与した結果、大平洋戦争は1944年のマリアナ沖海戦で終わり、戦後は自衛隊ではなく国防軍としてわが国の軍隊が再編されるなど、最近数ヶ月のストーリーは、まるで映画”バック・ トゥ・ ザ・フーチャー”の因果律物語にも似た展開であった。最終回では新しい歴史の中で建造された新”みらい”が、”みらい”に乗艦していた者と同じ乗員を乗せて、同じ年にハワイへの演習に出かけ、無事時空の穴に入りこまず到着した事を告げて終了する。なかなかうまいストーリーの幕引きだと感心しつつ、物語の矛盾や歴史との整合性を持ち出すのはヤボ、という事は承知の上で、あえてこんな事を感じてジパングの顛末を読んだ。

  1. 1944年終戦では本土空襲も沖縄戦も原爆投下もなかった事になり、内地や沖縄の民間人の犠牲者はほとんどいないので、日米の講和は考えにくい。
  2. 1944年に終戦であれば、満州国の傀儡政権や朝鮮半島の主権を日本が手放す事は考えられないので、朝鮮戦争は行われなかった。
  3. 戦後の日本の繁栄は、朝鮮戦争勃発以後、共産主義への砦としてなされたので、朝鮮戦争がないとなると自衛隊の創建(ジパングでは国防軍と改変とあるが・・・)や、  日本の繁栄はなかった可能性が強い。

歴史に”イフ ”という事はないのだが、こんな事を考えながら読んできたジパングは、漫画の領域を超えた素晴しいエンターテイメントだったと、拍手を送りつつ連載終了を惜しむのである。

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