国債金利暴騰するか
既得権益に切り込んだり、政策の審議や決定の過程が、国民の目にかなり明瞭にわかる様になって来ているのは良しとするも、民主党新政権には失望を感じている。衆議院7議席で選挙前と変わらない社民党に国民は信任を与えたのでないし、亀井静香を良しとしたわけでもない。しかし外交では社民党に配慮しすぎる鳩山政権の迷走ぶりを見ていると、日米同盟の根幹が揺らぐのではないかと危惧されるし、郵政民営化の逆戻りでまた財政投融資資金が官僚や政治家の道具になる事が懸念される。20世紀の遺物マルキシズムを信望する様な福島瑞穂や、大きな政府を企む元警察官僚によって、この国はまた逆戻りのコースを選択している様だ。
思いつきのばらまき予算で歳出は膨らむ一方、景気低迷で税収は落ち込む中、マニフェストを実行するためには民主党政権は国債を刷りまくるしかないのだろうが、すでに国債の人気も落ちて金利は上昇を始めているという。これから数年間、10年ものの個人向け国債(変動金利)の金利は間違いなく上昇を続けるに違いないと私は確信している。そのうち日本国債の引き受け手が国内からいなくなったら、高い金利で中国にでも買ってもらうのだろうか? 考えるだけで恐ろしい気がしてくる。
国民としては、10年もの個人向け国債を買って、金利高騰をエンジョイしたら良いのかもしれないが、日本国がデフォルトを起こす前に売り逃げる (但し売却前の直近2回=1年分の利子相当額X0.8は差し引かれるが)事はできるであろうか? その時は円も暴落しているのだろうか? 学級会の様な理想論ばかり振りかざしている鳩山政権を見ていると、一度お灸をすえられた自民党に参院選は投票しようか、と来年の事を考えるのである。
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