おはこ
何でもウイーンの交響楽団が演奏するウインナ・ワルツには、独特のテンポがあってイチ・ニ・サンと規則正しく三拍子を刻んでいるわけではないらしい。日本のオーケストラが技術的にウインナワルツをうまくこなせるにしても、それはちょうど外人が浪曲を唸る様なもので、ウイーン子達が聞くと似ているがどこか異なもの、なのであろうか。
この伝で言えば、わが国を代表するマーチである軍艦マーチも、海上自衛隊の音楽隊の演奏になると、どこか生き生きとして他のバンドの演奏とは一味違って聞こえるから不思議である。以前、東京・丸の内のお祭りの際、海上自衛隊の横須賀音楽隊と米国海軍の横須賀基地の軍楽隊が共演し、それぞれ”軍艦マーチ”と”錨を揚げてて”を演奏したのを聞いた事がある。米軍の”錨を揚げて”も秀逸だったが、横須賀海兵団の軍楽兵曹長だった瀬戸口藤吉作曲の”軍艦マーチ”の、後輩達による演奏は、その卓越した演奏にさすが十八番(おはこ)、といたく感激したものである。
以前、黛敏郎氏が存命だった頃、テレビ朝日系列の「題名のない音楽会」で、指揮者の大町陽一郎氏と「軍艦マーチ」は音楽的にも大変良く出来たマーチであると対談されていたが、トリオの部分に日の丸行進曲を挿入した勇壮なこのマーチは、日本人で聞きなれているという事を指差し引いても、心踊る名曲であると素人の私でも思う。
天皇陛下御在位20年をお祝いした先の観艦式での海上自衛隊・舞鶴音楽隊の軍艦マーチ(鳥山 啓作詞・瀬戸口藤吉作曲)
守るも攻めるも鉄(くろがね)の 浮かべる城ぞ頼みなる 浮かべるその城日の本の 皇国(みくに)の四方(よも)を守るべし 真鉄(まがね)のその艦(ふね) 日の本に 仇なす敵を攻めよかし
石炭(いわき)の煙は大洋(わだつみ)の 竜かとばかりなびくなり 弾丸(たま)撃つひびきは雷(いかづち)の 声かとばかりどよむなり 万里の波濤を乗り越えて 皇国(みくに)の光り輝かせ
バルクキャリアー 2009-11-13 22:57:33
まろんの父さん こんにちは
今回はおめでたい事で上京との事、お慶び申し上げます。私達もこの夏休みに新日本海フェリーを利用しましたが、新潟から東京までは結構な道のりでした。また週末かつオバマ大統領警備の為、首都高渋滞の中のドライブはさぞお疲れになった事と思います。今晩はゆっくりお休み下さい。
トルコの行進曲は、オスマントルコのジェッディン・デデンという行進曲でしょうか。哀愁あるメロディはたしかに、日本のメロディに似ているかもしれませんね。子供の頃からかけっこが好きだった私は運動会が楽しみで、マーチを聞くと自然に嬉しくなってしまう単純人間です。スーザも良いですが日本にも世界的なマーチがあるのが嬉しくて、上のブログをアップしてみました。
まろんの父 2009-11-13 20:39:32
ここ何年も不祝儀続きであったものが、久々に婚礼に出席するために鎌倉に参っております。今回は高齢の親を連れて歩くため私は小樽港からフェリーで車ごと新潟に渡り、オバマ大統領来日のための猛烈な警戒をかいくぐり羽田で親を迎えたのですが、昨日フェリーに乗っていて偶然、脈絡もなく軍艦マーチのことを思っておりました。以前、テレビ番組か何かで、トルコ共和国の軍隊の行進曲が軍艦マーチに似ており原曲ではないかと話されていたような記憶があります。正確に思い出せないのは、歳を感じてしまいます。10日分のコメントに続いて、とりとめなく恐縮です。
« 羽田空港国際化 | トップページ | フェリーありあけ »
「音楽」カテゴリの記事
- 「音楽日和」 JAF会員のための音楽会(2022.10.25)
- LP レコード 大人買い(2022.02.01)
- 海上保安庁音楽隊 第24回定期演奏会(2017.11.08)
- ピアノのお稽古(2017.06.11)
- モーツアルト ピアノソナタ11番(2015.06.29)
コメント