壮年パワー全開
毎年春・秋にグループの各社が集まって行う陸上競技大会に今年もOBで出場した。今年はどの位走れるのか、それまでのトレーニングのテストの様な気持ちでもあるし、学生時代に共に競技した仲間も集まるので同窓会の様な気持ちでもある。しかし今回は、春先からアキレス腱炎に悩まされた上、秋は父の死亡で忙しくて満足なトレーニングが積めていないので、どうしても記録や順番への熱意も冷めがち。まあ出場の壮年3000米競走で、昨年比10秒位記録が悪くてもしょうがないか、と云う消極的な気持ちでレースに臨む。
この週末は小雨模様だったが、中長距離走には涼しくて却って好コンディション、案の定、強い選手はスタートからペースも速く飛び出すが、こちらは平均ペースで走ろうとじっくり後方に待機する。それでも設定した予定タイムよりやや速く走るうちにいつの間にか上位になるが、先頭数人ははるか彼方である。結局設定タイムより4秒早く、大して汗もかかず、息も上がらずゴールしたので力を出し切ったとは到底云えず、順番は昨年より2つ落ちてゴールであった。自分の状態をやや過少評価したまま消極的なレースをした事になるが、体調や状況を考えるとやむなしとも思う。謙虚な私である(笑)。しかし、それにしても壮年の部50歳代は難しい。
20歳代から40歳代位までの年頃では、皆、仕事に接待にと忙しく体もメタボ気味になって、往年の名選手も年々記録が見る影もなく落ちて来るのが通例だが、50才位を境に一挙に時間の余裕ができるのか、出場するランナーは年々記録を伸ばしてくる。もっとも親会社で出世して役員などになった連中は、50歳代はまだまだ忙しいのだろうが、窓際族になったり子会社の適当なポストについた者、私の様に早期定年した者達はだいたい時間的にかなりの余裕が出てきて、「 この夏は月350キロから400キロは走ったよ 」などと、学生時代よりよっぽど熱心に練習している。
ことしも50歳代のトップは大会新、2位も50歳代自己新とか云っていたが、どうも諸君達、少しは仕事しているのか?自然の法則に逆らっているぞ、などと思わず後方を走りながら叫びたくなる。50歳代も後半のこちらであるが、毎年40歳代から新規参入はあるし、同じ年恰好の連中は閑にまかせて練習量を半端でなく積んでくるし、これは再び優勝するには並大抵の努力では足りないと思うのである。
閉会式で、整列しながらそんな事を愚痴るともなく漏らしていると、横に並んだ他社の60歳台のランナーにすかさず「 何言ってんの。60歳台は時間がもっとあるし、50歳代から活きの良いのが上がってくるし、もっとやってられないよ 」と返されたのであった。いやはや壮年パワーは全開である。
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