スポーツの秋
スポーツの秋は忙しい。先週は日本学生陸上競技選手権(全日本インターカレッジ)で後輩の応援に行こうかと思っていたが、どうも陸上は一日がかりの観戦になるのでネットでの応援。後輩達も頑張って400米、800米で優勝、その他100米や投擲などで入賞して総合成績は10位。日本中で何百の大学に陸上競技部があるのか各学連の登録学校数を調べた事はないが全国で10位は今の環境からして立派と云えよう。最近は長距離にもぼつぼつ人材が集まる様になってきた様なので、後は箱根駅伝の関東学連チームで誰か走って欲しいものである。
今日は野球の対立教戦、ラグビーの対筑波戦、高校野球部の対横浜隼人戦と注目のカードが3つ重なる。どれも応援に行きたいのだがなにせ体は一つだし、妻の冷たい視線を背に一日中スポーツ観戦三昧という訳にもいかない。ラグビーはケーブルテレビで今晩中継録画があるし、高校野球はどの駅からも不便な保土ヶ谷球場なので、一番手っ取り早くいつもの神宮球場に向かう。
慶應の先発は、左腕・期待の一年生・竹内(中京大中京)。対する立教は二年生の丸山(桐光学園)。そういえば丸山は2007年夏の選手権大会神奈川大会準決勝で、慶應高校に勝利し甲子園に出たピッチャーだった。テレビ神奈川で彼の投球を見てから2年ぶりになるが、高校の時からどの様に選手が成長しているのかをこの目で見られるのも、神宮球場での観戦の楽しみだ。竹内はさすがにリーグ戦初登板が、秋の初カード第2戦の先発という大舞台でやや緊張気味に見える。肘や手首が柔らかそうな投げ方で練習では、打者の手許で伸びるような素晴らしい球を投げていたのだが、一回の表は死球後の一死1塁、立教3番の五十嵐君(新潟明訓)にあっさり一発をあびる。カウント2-3で明らかにストライクを取りに来た球を打たれてしまった。その後もあまりピリっとした内容ではなかったが、なんとか凌いだあたりはさすが甲子園でならした高校時代の豊かなマウンド経験だろう。
対する丸山は、変化球が決まってカウントを稼ぎ、今日は初先発初勝利をかざった。なかなか頭脳的な投球で今後立教のエース格になっていくのだろう。もう少し筋肉・体重がついてストレートが速くなればとても良いピッチャーになりそうだ。圧巻は慶應3番手のピッチャー福谷(愛知横須賀)。プロ希望だったがドラフト指名がなく、やむなく慶應に入学したという近年ない形での入学。そういえば春のリーグ戦を観戦していた時、隣の席にやけにおっさんぽい下級生が座っているな、と思ったのが彼だったのだが、いかにも野球少年というごっつい風貌・体型で慶應には珍しいタイプである。今日の初登板で彼の力のありそうなストレートとスライダーには立教の打者が完全に力負けしていた。このまま4年間順調に伸びていって欲しい逸材である。
今日の大学野球の試合は負けてしまったが、これら1.2年生の若い力の台頭で期待も大きく楽しい2時間余だった。高校野球は強豪横浜隼人に勝利、ラグビーも筑波大に勝利でこの週末は2勝1敗という事になった。それにしても秋の週末は忙しい。
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