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2009年8月21日 (金)

総選挙

いよいよ総選挙である。しかし自民も民主もバラマキのマニフェストばかりで、財源についてはあいまい、このままで良いのだろうか。 700兆円の国債残高と1000兆円を越えると云われる財政赤字と聞いても、額が大きすぎて誰もが”ぴん”と来ないのを良い事に、どちらが与党になっても、このままバラマキ政策を続けて行ってしまいそうだ。一方で国内の個人金融資産は約1500兆円との事で、借金と資産の額はかなり近づいている。たしか国家財政が赤字でも、個人資産と対外収支の黒字で日本は大丈夫とこれまで聞いてきた覚えがあるが、資産より財政赤字が巨額になればいよいよ後がないのだろう。

財政赤字については、どの程度まで許されるのか、そもそも財政赤字が家計や企業と同様に論じられて良いのかと云う点にはいろいろな論があって、経済学者や政治家によって意見が異なる様だ。自民党と民主党のマニフェストを読んでも、一体どちらが日本の将来のために正しい処方箋なのか、はっきり言って私には判別できない。ただ国債をばらまくだけばらまいた後に、引き受け手がいなくなれば、金利を上げて海外の投資家に買ってもらうしかなくなるのだろう。

そうなれば巨額の金利負担がやって来て、たちまちのうちに放漫経営はできなくなる。その結果は弱者に最初にしわ寄せが行くし、実態の経済が悪化し失業も増える事は必定。目先の人気取りは、将来の大きな痛手の第一歩ともいえる。あまりに近視眼的でノー天気な目先のばらまきを、このまま両党は公言していて良いのだろうか。

おりしも出張先の神戸で今朝読んだ新聞では、インフルエンザと高速道路無料化の影響で、近畿地方の鉄道、バスなどの事業者の採算が急速に悪化していると報じている。以前から何回もアップしているが、どう考えても辻褄が合わない高速道路無料化 (あとで税金で補填) などの思いつきをやめて、国民は我慢して欲しいと云う正直な政党が出てきたらそこに一票を投じたいと、私は思っている。ここはどちらの政党が、徹底的な無駄使いの検証をし、バラマキをやめて多くの苦しさを国民に訴えていくのか、残りの選挙戦を通じて、苦しみと我慢を正直に訴える政党を見極めたいと私は思っている。

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