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2009年8月24日 (月)

ママの教え

先週は神戸で進水式と、その船主の会社創立40周年記念パーティーが開かれたので行ってきた。神戸港のウオーターフロントにある大きなホテルで開かれた記念パーティは400名ほど出席の大宴会で、料理もおいしく楽しいひと時であったが、ふとパーティ会場を見回すと、船主が東京に来た際に良く利用する、なじみの銀座のクラブのママさんが、艶やかな和装で会場に呼ばれている。パーティの出席者には彼女の馴染みの顔も多い様で、ここぞばかりと愛嬌を振りまいている様だ。たまたま私は、数年前に船主と2度ほどそのクラブに行った事があるだけで、ママの顔はその船主とのお付き合いの記憶を断片的につなぎあわせ、連想ゲームの様にやっと思い出したのだが、まあ数年前の事で向こうは禄に覚えていないであろうと思っていた。

立食パーティもたけなわ、人ごみの中あちこちで会話が弾む中、たまたまばったりと彼女とすれ違ったら、「あら○○さん、最近はお元気」と声をかけてくる。「いやあ、久しぶり。押尾容疑者の出入りしてたお店ってお宅じゃないの?」などといい加減な返事をすると「あらやだ、あれは○○って店でみんな知ってるわよ」などとしばし馬鹿話をしたのだが、驚いたのはその記憶の良さ。予期せず数年ぶりに現れた私の様な末端の業者の名前がすっと出てくるのは、間違いなく永年鍛えられたプロの技に違いない。

仕事の途中、目の前の相手の名前がなかなか出て来なくて、苦労している私にしてみると、毎晩何十人も応対している客の事をどう整理し、記憶の引き出しに収めておくのか、プロの生活力に感嘆してしまった。さて物覚えの悪い私であるが、会社の応接室で初対面の相手を紹介された際は、さすがに名刺をテーブルの上に並べて置けるので問題ないが、2度目だったり会食になってアルコールが入ったりすると、とたんに相手の名前が出てこなくて始終困っている。

そんな時は苦肉の策、トイレに行った際、咄嗟に名刺入れなどを再チェックして、度忘れしてしまった相手の名前と同姓の有名な野球選手や俳優などを思い浮かべて、両者を結びつけ印象付ける様にしてみたりする。例えばその相手の名前が松井さんなら、ヤンキースの松井選手の顔を思い浮かべる様にしてみるのだ。しかしこれもうまく行かなくなる事が多くて、しばらくすると結びつけた相手が、レッドソックスの松坂だったかヤンキースの松井だったかわからなくなってくる有様である。奥の手としては、左手の手の平に黒のペンなどで相手の名前とその特徴”メガネ”とか、”はげ”とかを小さく書き付け、会話の途中でちらっとその手の平を盗み見する事もある。ただこの手を使うとトイレから戻っておしぼりなどで手をぬぐってしまうと、また相手の名前がわからなくなってしまうと云う一大欠点もある。

まあ他人の名前を覚えるのは才能と努力がいる様だが、外国人は小さい頃からこういう訓練をされているのだろうか、我々日本人より会った人の名前を良く記憶している様だ。それと下の者は目上の名前を良く覚えているものだが、先輩や上司など上位の者は、下に対する記憶があいまいな傾向がある。できれば私は、年齢を経るにしたがって下の人に注意を払い、気易く後輩に声をかける様な中高年になっていきたいとは思っているのだが・・・・・。この際、人の顔の思い出し方の秘訣などを、ママに伝授して貰いたい処だが、お店に行くだけで高額な教授料になりそうなので、これはまた次の機会と云う事にしよう。

バルクキャリアー 2009-08-27 21:25:36
まろんの父さん

たしかに給与体系や文化の相違など、チップ制導入には賛否両論ありますね。もともとホスピタリティやサービスの水準が、日本は相当高いのを前提にした上で、チップ制を「少し」導入したら良いのでは、と私は考えています。

アメリカ人に、「レストランのサービスに不満だったらチップはどうするの?」と聞いたら、「1セントとか5セントのミニマムの小銭を置いていく」のだそうです。これはチップを渡す事は忘れていないよ、ただあなたのサービスは全然良くなかったと言う意志表示も兼ねるとの事。なかなか面白いなと感じました。


まろんの父 2009-08-27 10:14:02
確かに「ただいま伺います」の一言があればいいのにと感じることが多々ありますね。スタッフの教育訓練、本人の資質などいろいろな要素が絡んで、コスト削減にみな悩む中簡単には解決できない問題かもしれません。ご指摘のようにチップ制を導入して各自のプロ意識の向上を促すのも方法だと感じます。海外ではほぼ当たり前と思えるチップについては、サービスに対する感謝とサービス向上に向けての奨励のためと思えるのですが、そういう意識や慣習のない国内では、こちらもサービスを受けて当然と思ってしまっているような気がします。われわれの意識を変え慣習を変えていくには時間とエネルギーがかかりそうで、各社各人の訓練実践と企業連盟、組合などの取り組みなども必要なのかもしれませんね。


バルクキャリアー 2009-08-26 00:30:29
マロンの父さん、コメントありがとうございます。接客サービスで私が時々気になるのは、レストランで客が「すみません、注文を」などと店員を呼んでいるのに、忙しさのあまり目があっても無視する店員がいる事です。気がつかねば仕方ないところですが、気づいて無視されるのは何とも不愉快なものです。「わかりました。今手が離せませんのですぐ参ります」と言えば良いのにと、思ってしまいます。マニュアルを教える事も大切ですが、客が何を求めているのか咄嗟の判断が出来るウエイター・ウエイトレスには拍手したくなります。私は日本にもチップ制度が少しは存在して、気の効いた飲み屋やレストランには心付けを置き、サービスの優れた従業員は報われる習慣があったら良いのにと思っていますが如何でしょう?


まろんの父 2009-08-25 17:58:56
家の近くに小さなクリーニング屋があります。いつもは家内が行くのですが、先日たまたま受け取りに私が行くことになりました。店先にいたのは髪を染めてネールアートもカラフルな若い女性でしたが、「○○です」と名乗ると「あ、奥様が来られてましたね、できてますよ」と、明細を見ることもなく奥からささっと持ってきてくれました。外見に一瞬偏見を持った自分を恥じると同時に、おそらくアルバイトであろう彼女の特技と努力を見た気がしました。お話にある銀座のママにせよ、地方の町のアルバイトの女性にせよ、あるいは200メートルを19秒少々で走り切ってしまうランナーにせよ、特技や才能に努力が加わったときの「プロ」のすごさを感じてしまいます。

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