クルーズ三昧
あとしばらく勤めれば、割り増し退職金の出る早期定年退職制度に応募する事を決めている妻は、最近は仕事の悩みもすっかり吹っ切れた様で、日々の主な関心事はリゾートに休暇にと、ぶっ飛んでいる様である。毎日会社の帰りには、旅行社のパンフレットをもらってくるわ、旅行雑誌を買ってくるわで、よくもまあ先々の行事まで考えるものだと感心する。
彼女は「 旅行なんて1年位前から考えておかないと、旅程が組み上がった時には予約で一杯だったりするんだからね 」と言うが、半年も一年も先の事など想像もできない”場当たり派”の私は、いつも「 それも良いね ~」などとあさっての事の様な生返事。特に妻は大好きなクルーズについて、あれこれ思いを巡らしている様で、連休を利用してのクルーズの予約を入れている。この9月のシルバウイーク連休には、日本船”ぱしふぃっく・びぃなす”で屋久島・奄美大島クルーズ、来年5月のゴールデンウイークにはロイヤル・カリビアン社の”レジェンド・オブ・ザ・シーズ”で横浜から中国へと行くことを既に決めているが、私はいつそんなクルーズの相談を受けたかも覚えていない有様である。
さらに妻の職場は半期に一度、半強制的に連続5営業日の休暇を費消しなければいけないそうだが、その休みもクルーズ乗船と考えている様で、最近は色々なフネの研究に余念がない。この休暇は丁度冬場にあたるので、クルーズだとなると南半球が良いのだが、残念ながら南半球で定点的にクルーズを展開している場所は少ない様だ。
で、日程や料金をあれこれパソコンで毎晩検索しているうち、P&O Australia社が豪州を基点に南太平洋クルーズをやっている事を発見。さっそくあちこちのサイトや、国内代理店に電話を入れたのだが、このクルーズは日本ではあまり知られていないらしくほとんど情報がない。いろいろ調べた挙句、私の職場の近くにこのクルーズ会社の代理店がある事を発見したと思ったら、あれよ、あれよという間に来年2月のブリスベーン~ニューカレドニア~バヌアツ往復のクルーズを予約してしまった。いや~女性は決断が早い。
代理店によればおそらくこのクルーズは、私たち以外はオーストラリア人のファミリーだろうとの事。と、言うことは、一旦乗船すれば外国人への配慮などはなく、手加減なしの、あのわかり辛いオーストラリア英語を聞き取らなければならないのか。オージー英語などでまくし立てられると、私は「単語や文章が理解できないのか、相手がなまってわからないのか」が判らず、パニックになるので、本音はオージー社会ど真中など御免蒙りたいのだが「大丈夫、大丈夫、私は耳がいいから」と楽天的な妻。
こんな時は、「駐在員としてたった一人で赴任したら、とにかく何とか生活して仕事をこなさなければならないが、それに比べれば所詮遊び、間違ってもどうと言う事はないさ、それにニューカレドニアやバヌアツは行った事がないので興味ある 」と思い直し「 楽しそうだね」とまた生返事で妻に付き合う事にしたのである。
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