HACHI 約束の犬
映画”HACHI”(約束の犬)を有楽町の映画館で鑑賞した。夏休みの土曜日、ロードショウの初日だが観客は定員の半分ほど、最近の劇場は席もゆったりしていて快適、久しぶりの映画鑑賞である。
映画は「ハチ公物語」のハリウッド製リメイクで、我々日本人にとっては衆智のストーリー。予定通りの筋書きで話が進んで行くに連れ、一体どういう盛り上げ方で終わらせるのか、却って見ている方が製作者の苦心にハラハラする様な感じ。そこは主演のリチャード・ギアの格好よさでカバーしつつ、所々スパイスを効かせて観客を飽きさせない様な展開になっているのだが、ハチが最初日本のお寺からアメリカに売られていったり、リチャード・ギアの同僚の日本人教授がどうみても日本人顔に見えなかったり、我々から見るとハリウッドから見たステレオタイプの日本人像が描写されているのもご愛嬌。
また、リチャードギア扮する教授が倒れる場面は、マーチ王スーザの感性について講義している際中なのだが、音楽家の感性などがこの映画作品とどう関わっているのか、製作者がここで何か訴えたいのか、このあたり単純な筋に何かサムシングを製作者は盛り込みたいのだろうが、どうもその意図が最後までわからず唐突感が否めなかった。またハチが永年駅に通う月日の流れがいかにも大雑把に描かれているが、このあたり犬が主人公の映画ではやむなしか。
それでもハチの亡き主人に対する献身的な出迎え姿に胸を打たれ、映画が最後を迎えるあたりはお約束通りの感動的展開になっていて、予定通りというか、忠臣蔵や水戸黄門と同じで、お決まりの結末に皆が等しく感動を覚える納得のエンディングである。50才を超えていると夫婦2人で2000円と云う割引もあって、気軽に安心して涙を流せる夏休みの映画であった。
写真は以前、国立科学博物館で買ったハチ公のフィギュアー
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