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2009年7月25日 (土)

景気は早晩急回復する

北京で10年近く日本企業の代表を勤めていた元部下と先週昼飯を食べた。寿司をつまみながら中国通の彼から、この十年の実績や様々な苦労、今後の展望などを聞いた。彼に依れば、中国の近代化はもうどうにも止まらないから、この調子でインフラの整備は何が何でも行われるという。鉄鉱石、石炭、セメント始め資材の輸入は景気に関係なく今後も続くし、公共事業や民間のプロジェクトから生み出された金は、日本より遥かに直接に庶民の懐に直接波及して所得向上に結びつく。何より庶民は、税金や「第2の税」とでもいうべき年金や保険・福祉の為の拠出、教育・医療や公共料金の負担が少ないから、所得が上がれば可処分所得の増加に直結するので、自動車や高給家電などは今後も増産の一途であろう、と云う。

マーケットというのは、常にオーバーシュートするのが常であるから、今回の世界的景気悪化も行き過ぎであると私は感じていたが、最近の各種指標が景気の下げ止まりと回復を示唆しているのは当然の様に見える。米国が以前と同じ規模の過剰消費社会に戻るかは疑問であるが、今回の不況は丁度良い調整となって今後の長い世界経済成長に役立つと期待したい。中国の内情を聞くに連れ、生来の私の持論である景気の先行き楽観論に、より自信が出てきたのである。

となれば個人としては旅行に、耐久消費財の購入にと 「買いは今」 かと思うのだが、個人の消費になると急に慎重になり、妻に笑われているのである。

景気回復の兆しは結構な事であるが、最近は行き場を失ったお金が、自然災害のデリバティブ金融商品として世界中に売れ始めているなどと言うニュースを聞くに連れ、こういうものこそ各国の政府が協調してコントロールして欲しいものだと思っている。

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